2009.3.4
ここ最近、国鉄型気動車を得意としているトミックスから、期待に応えてキハ40が発売されました。すでに成熟した作りのKATO製品と、バリエーションの豊富なマイクロエース製品に、新たにトミックスの3タイプが加わり、とても大きなグループの製品になりました。
トミックスからは100番台・500番台・2000番台が発売されましたが、先にKATOの2000番台とマイクロエースの100番台を持っていたので、今回はそれに合わせる形で揃えました。500番代がありませんがご了承ください。
KATO かなり古い模型ですが、成型水準は現在のものに劣りません。これは1996年ロットで、側面のHゴムは銀色でしたが、2005年以降はグレーに変更され、車輪も黒色となりました。 |
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トミックス 2000番台 2009年発売です。最新製品だけあって成型・色差しの芸が細かいです。どことなく左右にぶらぶらしていたTNカプラーは、スプリング入りのセンター定位するものが使われています(実は気になってしょうがなかったのです)。 |
トミックス 2000番台 幌をつけていない様子です。タイフォンは好きなタイプを選んで自分で取り付けます。 |
トミックス 100番台 前面方向幕はクリアパーツに印刷されたものが数種付属しており、屋根の裏のつまみを動かして簡単に着脱できます。 |
トミックス 100番台 幌をつけていない様子です。モールドはとても繊細です。私の感想を書いても仕方ありませんが、塗装も素晴らしくて驚きました。 |
マイクロエース100番台 2001年製品で、有井の製品の中では比較的初期のものです。成型の彫りは深めで、側面のプロテクターの表現が印象に残ります。 |
マイクロエース100番台 KATOと同じく台車マウントのカプラーです。窓ガラスが若干外側にずれていますが、工夫してはめなおすことができるかもしれません。 |
上段が幌付き、下段が幌なしの様子です。KATOは両幌とも固定されているので一方のみです。
KATO |
トミックス |
マイクロエース |
トミックス |
マイクロエース |
マイクロエースはガラスの隙間が見えますが、こんなに異常拡大しなければそれほど目立ちません(全体の精密度が大体同じ感じに揃っているので)。
KATOやトミックスがここまで拡大しても、成型の粗が見えないのも驚異です。
トミックスの下段の写真に信号炎管がありませんが、これは撮影中に取れてしまったようです。取り付けのときに抵抗がなく、全体がすっぽり穴に入ってしまったものがいくつかあるので、それかも…。
KATO 2000番台 ベンチレーターは屋根と一体成型です。当時の一般的な表現です。無線アンテナの穴は以前は開口済みでしたが、現在では下穴を任意開口して取り付けます。 |
トミックス 2000番台 ベンチレーターは別パーツです。無線アンテナは付属の冶具で穴をあけて取り付けます。写真では未取り付けです。 |
トミックス 100番台 屋根上は2000番台との違いはありません。 |
マイクロエース 100番台 ベンチレーターは一体成型です。タンクの妻面ディテールは、KATO・トミックスでは後面に表現されていますが、マイクロエースでは前面です。 |
屋根のグレーの部分ですが、KATOとトミックスは別パーツに分割されているのに対し、マイクロエースは一体ボディーなので塗装による塗り分けで表現されています。これは同社のキハ22でもそうです。 同じように見えるところでも、パーツ分割が得意なところはパーツ分割で、塗り分けが得意なところは塗り分けでと、解決方法が違うところが面白いです。