Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.8.4

C62-ちょっと調整(C62東海道形・2010年再生産)

2010.8.4

このたび再生産されたKATOのC62東海道形ですが、買ったうち1両の動きがポイント上などでぎこちなく、頻繁に止まってしまいます。
本来スムーズに走る模型ですが、調べたところその個体はテンダーからまったく集電されていませんでした。他の元気な個体のテンダーを代わりにつないでみると正常です。


テンダーの集電調整

たぶん中がどうにかなっているんでしょうから、開けて調整しました。
ちょっとNゲージに経験のある方ならご想像のとおりです。

台車を外したところ

とりあえず台車を外して調べました。外し方は説明書に書かれています。

台車集電板は正常で、特に曲がりや外れはありません。

テンダー内集電シュー

あ、これだ。

台車集電板の入る穴を見ると、内部の集電シューが見えます(集電板やら集電シューやら、集電バネやら適当に言葉を使っています。すみません)。
そのうち片側の様子がおかしいです。これでは接触しません。

テンダーを分解

テンダーの分解は深く考えず、とりあえず上から順に剥ぎ取りました。
本当は底面に出ている2つのツメを外側に押し広げるようにすれば、簡単に中身が取れます。

テンダーの底から出てきた2枚の集電シュー…一方が取り付け穴のあたりから、ぐにゃりと曲がっています。これでは、テンダーの中身で床板に押し付けても、浮いてしまいますね。

集電シューの修正取り付け

まっすぐに伸ばしてテンダーの中身の底板にはめこみ、そっと組み立てました。

無事に直りました。もう絶好調です。テンダーからの集電の力は大きいですね。タンク機はこれがないので、従台車から集電するなど工夫されていますが、テンダー機は多数の集電車輪をウェイトでがっちり押し付けられるので、やはり集電面で有利です。

修正完了

ついでに

動力部

約2年ぶりの再生産となる東海道形ですが、動力ユニットは前回のもの(2次出荷以降)と同じもののようです。
初回出荷でトラブルのあったモーター接点の片側が、基板にハンダ付けされているものです。
動かなかったC62の修理

非公式側配管

前回の東海道形では微妙な寸法のズレがあった非公式側の配管は、その後の18号機と同様に修正されています。
C62 18

新旧パッケージ

なお初回品のパッケージ裏には関水金属50周年の記念マークがついていましたが、今回の製品にはないので簡単に見分けがつきます。またケース側面左右の「C62東海道形」の文字も初回品より大きくなっています。
初回品も何度も生産出荷されたありふれたものですから、50周年マークがついているからといって、高く売れるようなことはまったくないと思います。たぶん…。

黒く塗ったナンバー

さて、動作が改善したのでナンバープレートを取り付けます。どれにしよう。
前回の品は絶好調の赤ナンバーだったので、今回は黒にします。

とりあえず、Mr.カラーのセミグロスブラックを、文字面と側面に筆塗りしました。

文字部分を拭き取る

あとは綿棒で文字部分を拭き取ればOK…おっと残念、乾いて取れません。
綿棒に少し薄め液を付けて、軽くこすればきれいに取れました。

使わないナンバーであらかじめ試しておくといいですね。私はへんな確信があったのでぶっつけ本番でした。

つばめ牽引

赤ナンバーもたまにはいいですが、実は黒ナンバーが一番好きなので、このほうが落ち着きます。

同時にスハ44系「つばめ」も再生産されていますが、この客車は作りがシンプルで長編成でも軽く、実用とディテールのバランスも取れていてよい模型です。
でも私のレイアウトは小さいので5〜6両編成程度が限界です。スハニ-スハ-マシ-スロ-マイテという感じに圧縮しています。
元の列車の編成の特徴を残しつつ、小レイアウト用に短縮するのも面白いです。まあ、したくなくてもそうなっているんですけど。食堂車は必須とか、2等車重視とか、遊ぶ方によって色々流儀があるかもしれません。


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