試運転のときに後回しにした、ナンバープレートの取り付けをしておきましょう。
蒸気機関車の場合、特定機の一部を除いてナンバープレートは選択式となっており、ユーザーが好きな番号を選んで取り付けるようになっています。細かい部品なので、普段工作をしない方には難しいかもしれませんが、ナンバープレートが入らないと蒸気機関車らしくならないので、ぜひやっておきましょう。
ここでご紹介している方法は一例にすぎません。
KATOやトミックスの最近の製品(旧製品ベースの車両セットは除く)は、接着剤を使わずにナンバーをはめ込めるようになっています。
ナイフを使いますから、けがには十分注意してください。
使いたいナンバープレートを、周りの枠(ランナー)からナイフやニッパーで切り取ります。 あまりぎりぎりで切るとナンバープレートを傷めることがあるので、少し離して切り取り、あとでナイフやヤスリできれいにしておきます。
マイナスドライバーの先に両面テープを貼り、指先で一度軽く押さえて粘着力を弱くしてから、ナンバープレートの数字側を傷めないように貼り付けます。上下を間違えないように覚えておきます。 なおKATOの現行のカタログでは、ドライバーではなく指先に直接両面テープを貼る方法が紹介されています。
合成ゴム系接着剤を少し紙の上に出します。それをつまようじの先で拾い、ナンバープレートの裏側に2、3点付けます。裏側にまんべんなく塗る必要はありません。多少はみ出しても気にしなくて結構です。
ドライバーに付けたまま、ナンバープレートを機関車の取り付け位置にあてがいます。強く押しすぎないように、またドライバーの先を滑らせて傷を付けないように注意してください。
5秒くらい押さえると接着剤が少し粘着するので、ドライバーをそっと離します。これで取り付けられました。
接着剤がはみ出したら、つまようじの先で絡め取るように巻き取ると、きれいに取り除くことができます。このとき、塗装面につまようじを強くこすりつけたりしないでください。
取り付ける場所は、前面・キャブ(運転室)の左右・テンダーの後方の4箇所です。機関車の特徴はナンバープレートの大きさや形に大きく影響されるので、ナンバープレートを取り付けないとその機関車に見えません。よくできた模型はナンバープレートを取り付けた瞬間に、C58ならC58らしく、D51ならD51らしくなってくれます。
慣れた人は特に大げさな準備もなく、ピンセットの先でナンバーをつまんで簡単に取り付けています。