Nゲージを始めるには(10)

試運転のときに後回しにした、ナンバープレートの取り付けをしておきましょう。


ナンバープレートの取り付け

蒸気機関車の場合、特定機の一部を除いてナンバープレートは選択式となっており、ユーザーが好きな番号を選んで取り付けるようになっています。細かい部品なので、普段工作をしない方には難しいかもしれませんが、ナンバープレートが入らないと蒸気機関車らしくならないので、ぜひやっておきましょう。

ここでご紹介している方法は一例にすぎません。

KATOやトミックスの最近の製品(旧製品ベースの車両セットは除く)は、接着剤を使わずにナンバーをはめ込めるようになっています。

●用意するもの

よく切れるカッターナイフ(ここではデザインナイフ)、カッターマット(机を傷つけないよう下に敷くもの)、合成ゴム系接着剤(コニシ ボンドGクリヤーなど)、家庭用マイナスドライバー、両面テープ、つまようじ、接着剤を出すための紙切れ

手順

ナイフを使いますから、けがには十分注意してください。

ナンバーの切り離し

使いたいナンバープレートを、周りの枠(ランナー)からナイフやニッパーで切り取ります。 あまりぎりぎりで切るとナンバープレートを傷めることがあるので、少し離して切り取り、あとでナイフやヤスリできれいにしておきます。

ドライバーにナンバーを取り付け

マイナスドライバーの先に両面テープを貼り、指先で一度軽く押さえて粘着力を弱くしてから、ナンバープレートの数字側を傷めないように貼り付けます。上下を間違えないように覚えておきます。 なおKATOの現行のカタログでは、ドライバーではなく指先に直接両面テープを貼る方法が紹介されています。

接着剤を付ける

合成ゴム系接着剤を少し紙の上に出します。それをつまようじの先で拾い、ナンバープレートの裏側に2、3点付けます。裏側にまんべんなく塗る必要はありません。多少はみ出しても気にしなくて結構です。

機関車に貼り付ける

ドライバーに付けたまま、ナンバープレートを機関車の取り付け位置にあてがいます。強く押しすぎないように、またドライバーの先を滑らせて傷を付けないように注意してください。

ドライバーを離す

5秒くらい押さえると接着剤が少し粘着するので、ドライバーをそっと離します。これで取り付けられました。

はみ出しを取り除く

接着剤がはみ出したら、つまようじの先で絡め取るように巻き取ると、きれいに取り除くことができます。このとき、塗装面につまようじを強くこすりつけたりしないでください。

完成

完成

取り付ける場所は、前面・キャブ(運転室)の左右・テンダーの後方の4箇所です。機関車の特徴はナンバープレートの大きさや形に大きく影響されるので、ナンバープレートを取り付けないとその機関車に見えません。よくできた模型はナンバープレートを取り付けた瞬間に、C58ならC58らしく、D51ならD51らしくなってくれます。
慣れた人は特に大げさな準備もなく、ピンセットの先でナンバーをつまんで簡単に取り付けています。


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