Nゲージとその始め方について簡単にご紹介します。「Nゲージとは何か」もしくは「Nゲージの始め方」については、色々なサイトで紹介されていますし、メーカーのサイトにも掲載されていますので、後ほど詳しくご覧ください。
なお、「Nゲージ」という商品には、ここで取り上げているNゲージ鉄道模型のほかに、株式会社トレーンの「Nゲージ」という鉄道玩具があります。両者はまったく異なるものですから、お子様に「Nゲージが欲しい」と言われたときは確認が必要です。
このサイトは蒸気機関車中心の説明になっていますが、他の機関車や電車なども基本的には同じです。
Nゲージとは、レールの幅(ゲージ)が9mmの鉄道模型のことです。日本型の車両は大体1/150前後の縮尺で作られており、搭載されている小型モーターで線路を走ることができます。

鉄道模型には大きさの違う色々な規格がありますが、一般に高価なものです。Nゲージはその中でも小型・低価格なもので、日本では大変普及していますが、それでも手のひらに乗るようなプラスチック製の機関車が1万円近くします。マッチ箱ほどの貨車も500〜800円くらいします。従って低学年向けの商品ではありませんし、大人が子供に求められるままに買い与えるような商品でもありません。「欲しいけど買えない」状態が長く続く趣味です。
昔は完成品の種類も少なかったので、自作や改造、キット組み立てという工作が盛んに行なわれた時期もありましたが、現在そのような楽しみ方はだいぶ少なくなり、完成品を買い集める楽しみ方が主流になっています。
Nゲージは実物同様、機関車にモーターが入っていて、それが無動力の客車や貨車を牽く構造になっています。電車や気動車の場合は1編成の中のどれか1両だけがモーター付きの動力車になっており、他の車両は無動力になっているのが普通です。
電源には家庭用電源(100V)を使い、それをパワーパック(パワーユニット)という装置で直流12Vに落とします。電流は左右の金属製のレールに分けて流され、金属製の車輪から機関車に取り入れられてモーターを回します。

パワーパックの逆転レバーを切り替えると、左右のレールの極性が逆になり、機関車は後退します。スピードもパワーパックの出力つまみで自由に変えることができます。
機関車は車輪から電気を取り入れるため、車輪やレールが汚れてくると動かなくなります。また、線路のゴミが機関車の内部に巻き込まれて動かなくなることもあります。子供に買い与えるときは、これらのメンテナンスが自分自身でできるようになっているかどうかを考慮するといいでしょう。
Nゲージの車両はメーカー間で互換性があるので、あるメーカーの車両を別のメーカーの線路に乗せて走らせることもできます。連結機には一部非互換のものがありますが、このサイトでご紹介しているような蒸気機関車と、客車・貨車の場合は問題ありません。
ただし、レール同士をつなぐジョイントや、パワーパックとレールをつなぐフィーダーの仕様などはメーカーによって違うので、レールとパワーパックは同一メーカーで揃えたほうがよいと思います。
メーカーには、車両・線路・パワーパックをトータルで出しているところと、車両しか出していないところがあります。有名メーカーは次のとおりです。
線路システムはトミックスやKATOで揃え、車両は好きなメーカーのものを買うという楽しみ方が一般的です。二大メーカーであるKATOとトミックスの線路システムについては、あとでまたご紹介します。

鉄道模型では、線路を敷き、山や川などの地形を作り、鉄道情景の中で列車を運転できるようにしたものを「レイアウト」と呼びます。ミリタリーモデルなどで「ジオラマ」と呼ばれているものに似ていますが、ジオラマが情景そのものの模型であるのに対し、レイアウトは列車を面白く運転するための舞台装置である点が違います。従って線路があっても列車が走れないものは、あまりレイアウトとはいいません(そのような場合は、ジオラマということもあります)。
現在では情景付きのレイアウトを作る人は少なくなりましたが、Nゲージは場所をとらず、建物や情景パーツもたくさん発売されているので、レイアウトを作るのに適している鉄道模型です。自分の想像力を生かして、建物やアクセサリをひとつひとつ作っていくのは楽しいものです。
カタログを買ってみると色々な車両が掲載されていますが、実際にその中で入手できるのはごく一部です。模型店によって違いがありますが、人気商品は数週間で売り切れてしまうこともあります。生産数が少ないときは、予約しても入荷しないこともあります。次の生産まで10年かかることも珍しくないので、欲しいものを買い逃したら他の車両でガマンするか、根気よく探し回ることになります。
人の集まる都市部で割引率の高いお店では、長期の在庫はほとんど絶望的ですが、割引のないお店まで範囲を広げると意外な在庫が見つかることもあります。あちこちのお店を宝探しのように回ってみるのも楽しいものです。しかし、まずは鉄道模型というものは、欲しくても手に入らないことがままあるということは知っておいてください。