Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>2009.4.4(ターンテーブルの全周留置)

ターンテーブルの全周留置(2)

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方法が荒削りなので、もし試される場合はご自身の判断でお願いします。工作のミスによる場合はもちろん、運転操作上ショートする場合もありますから、思わぬトラブルになることも予想されます。

全周留置対応ターンテーブルの試作

ここではターンテーブル自体にも、レールブロック・エンドブロックにも一切手を加えないので、TCS電動ターンテーブルであればどれでも使えます。ただ、私はレールブロックをあまり持っていないので、向き合った3本ずつ(合計6本)のレールでテストしました。

スイッチボックスの製作

ターミナルとスイッチ

スイッチは、手持ちの3Pのトグル・スイッチを使いました(どうしてナットの大きさが違うんだろ?)。2Pや6PでもOKです。またスライド・スイッチでもOKですが、安い代わりに工作はトグル・スイッチより少し面倒です。取り付け穴2個のほかに、つまみの動く角穴も開ける必要があるからです。

留置線からのフィーダー線は、直接スイッチに配線しても構いませんが、ここでは着脱しやすいようにターミナルを使いました。

ケースへの取り付け

ケースは手元にあった名刺ケースを使いました(今はあまり見ない深いものです。昔の名刺は今より厚いものが多かったので)。

電子パーツ店に行くと、もっとコントロールボックスらしい、格好いいケースが色々あります。手っ取り早く済ますには、食品を入れる軟質プラのケースが便利です。

分岐コードの加工

普通はターンテーブルのセレクターのD.C.フィーダー出力端子に、本線のフィーダーを接続しますが、それを途中で分岐してスイッチボックスに引き込む必要があります。それらをスイッチで制御してターンテーブルの右半分・左半分に流します。

あまり考えずに分岐コード(D.C.フィーダーN用)<5812>を買い、写真左側の分岐をカットしてコネクターを取り去り、ビニール被覆をむいてスイッチに配線しました。

延長コードを使う場合

しかし、分岐コードは値段が高いです。普通の延長コード(D.C.フィーダーN用)<5813>を買って途中で切断し、両方をよじってスイッチに接続すれば間に合うはずでした(よく考えなかった…)。

このとき、2本の線の茶色いもの同士、白いもの同士(白線が入っているほうのこと)、同じ色のコードを合わせて結びます。

長さが十分なら、D.C.フィーダーNのコード自体を切って同じように配線したり、適当なビニール線を継ぎ足せばよいと思います。

スイッチボックスの配線"

スイッチボックスに引き込んだフィーダーコードは、抜けないように中でひとつ結び玉を作ります。そして茶色いほうを右用のスイッチに、白いほうを左用のスイッチにハンダ付けします。写真は裏側から見ているので左右が逆です。

分岐コードではなく延長コードを使ったときは、茶色・白とも2本ずつのリード線が引き込まれるので、それぞれ同じ色のリード線の芯線をよじり合わせて一緒にハンダ付けします。

スイッチのもう一方の端子には、あとでターンテーブルからの片フィーダー線を接続します。この作例ではいったんターミナルに配線して、ケース外で結線できるようにしています。

片ギャップの製作

なるべく工作を簡単にして部材を節約するために片ギャップにしましたが、もちろん両ギャップにしても結構です。フィーダーの付け方やスイッチの種類は適宜変更してください。

ギャップジョイナーに交換

本線以外のレールには、すべて片ギャップを設けます。ギャップジョイナー(F)<0111>を買い、元のジョイナーを外して取り付けます。

ギャップジョイナーはプラスチック製で、非常に傷みやすいので、分解・組立を頻繁にする仮設レイアウトの場合は注意して扱います。

ギャップジョイナーは、全周にわたって同じ側(ターンテーブル中心に向かって右側)に取り付けます。つまり、ターンテーブルのレールブロックのジョイナーは外しません。

旧レールのジョイナー

使用するレールは旧レールではなく、ファイントラックをお勧めします。新たに買うには、したくなくてもそうなります。

旧レールではジョイナーが簡単には外れず、外すときに壊してしまうことがほとんどです。ただ製品の時期によっても違うかもしれません。ペンチなどで無理にひねると犬釘を折ったり道床が割れたりもします(一通りやってます…)。たまに、ぽろっと取れるとすごく嬉しい(笑)。

右半分のギャップ設定

同じようにして、全周にわたって片ギャップを設けます。

なお本線だけは元のまま、ターンテーブル付属の両ギャップレールを使います。本線のフィーダーの向きは写真のようにしないと、フィーダーコードの色と極性が変わるので、この作例と同じ結果にはなりません。

一番上の1本がユニトラックになっていますが、思いつきでつないでみただけで必然性はありません。

片フィーダーを設ける

左半分の配線

片ギャップをつけたレールには、そのままでは電流が流れませんから、それらに片フィーダーを設置して、ビニール線で数珠繋ぎにします。

この写真では片側に3本しかつながっていませんが、最大で円周の片側半分の12本になります。

配線用のビニール線は、模型店やDIY店で売られている、太さが1〜2mm程度のものですが、スイッチボックスに使用したD.C.フィーダーNの分岐コードが余っていれば、それを裂いて1本ずつにして使ってもよいと思います。

片フィーダーの材料

片フィーダーは、レールにハンダ付けしてしまうのが一番簡単ですが、片付けがしにくくなるので着脱式のものも作りました。

材料はリン青銅板などの集電板です。動力車用の集電板(上)や、室内灯ユニット・前照灯ユニットの集電板(下)などが余っていれば使えます。

片フィーダーの製作例

集電板を写真のように曲げて、端にリード線をハンダ付けし、レールのフィーダー取り付け部に差し込みます。

要はきちんとレールに通電できればよいので、手段は問いません。

ハンダ付けによる片フィーダー

取り回しが面倒でなければ、レールに直接リード線をハンダ付けしてしまえば簡単です。ファイントラックはステンレス製の旧レールと違い、ハンダ付けができます。

ステンレスレールへのハンダ付け実は旧レールでもハンダ付けはできるのですが、普通の電気配線のハンダ付けより面倒です。レールに金属用フラックスを使ってからハンダメッキし、よく水洗いして乾かしてからリード線をハンダ付けするなど、芯線をフラックスで腐食させない手順がいるように思います。

完成(一部イメージ)

この例では左右3本ずつしかありませんが、同じ要領で他のレール(本線以外)にも片フィーダーを配線していきます。これで完成です。実際はターンテーブルをレイアウトのパネルに固定し、配線は裏側でやります。

完成イメージ

色々な機関車を機関庫から出し入れしたり、向きを変えたりするだけで結構楽しく遊べます。

注意点として、転車台と本線の極性が違っていると、両方のスイッチをONにしても、どの機関庫の機関車も動きません。ターンテーブルのセレクタの逆転スイッチを切り替えて極性を揃えます。これについては前ページを見てください。

逆に、転車台にある機関車は、転車台と本線(=各支線)の極性が違っていても動き出します。転車台の電流はセレクタのフラットケーブルから直接供給されているからです。この場合、機関車が片ギャップや本線の両ギャップに達するとショートして止まります。パワーユニットの電源を切って、ターンテーブルのセレクタの逆転スイッチを切り替えて極性を揃えます。

左右のスイッチの切り替えが面倒に思えますが、慣れると簡単です。ここでは述べませんが、さらに配線を追加すれば、極性が揃っている(電気的に進入可能な)レールにランプを点灯させるようなことも可能です。


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