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タバコの怖さは肺ガンだけでない

息切れやせき、たんなどの症状も

今、世界中で禁煙運動が盛んですが、その理由はタバコ病とも言われる「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の被害が拡大しているためです。

いつもの坂で息切れしたら要注意。COPDを疑う

人問の肺活量は、加齢とともに下がってくるのをご存知ですか? 毎年約30cc低下しますが、喫煙者の場合は40~50cc低下、そして肺の生活習慣病である「COPD (慢性閉塞性肺疾患)」患者の場合は、年に70ccも低下してしまいます。昨年まで平気だったいつもの坂道や階段で息切れするようになったら、COPDの疑いあり、なのです。
生活習慣病といえば、糖尿病やメタポリック症候群、高血圧や高脂血症などが有名ですが、忘れてならないのがCOPDです。
2020年には世界の死亡原因の第3位になると予想され、日本でも40代以上の約8.5% 、約550万人もの患者がいると推定されています。CO PDは肺の組織が炎症などによって破壊され、息を短時間で吐ききれず肺の中に肌空気が残る病気で、進行すると慢性的に酸素不足になってしまいます。
発展途上国では炊事や暖房の木材や石炭の煙、大気汚染も原因ですが、日本では圧倒的に90% が喫煙( タバコ) が理由です。
たばこは絶対禁煙にもあるようにガンを防ぐためにまず取り組むべき習慣は「禁煙」なのです。
たまに禁煙のストレスがよくない…云々ということが書かれているページもありますが、そのストレスよりも喫煙による体へのストレスのほうが何百倍も害なのです。
また、ほかの生活習慣病と違うのは、喫煙者だけでなくその周りの人まで病気になってしまうこと。受動喫煙(副流煙) の方が何十倍も毒性が高いのです。COPDは単なる肺の病気ではなく体全体に影響が広がり、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、骨粗鬆症などさまざまな病気を引き起こす全身の病気です。
COPDの恐ろしさがわかるにつれ、世界各国は「禁煙」に力を入れてきましたが、日本は世界で一番遅れていると言われています。喫煙をしながら酸素水を飲んでも意味がありません。

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