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１８回目　2000　冬の北海道旅日記−２

［２月２３，２４日出発〜紋別］　（２５日稚内〜札幌）　［２６日川湯〜阿寒］

［２７日札幌−函館・往復］　［２７日北斗星２号］

２月２５日

　稚内には、定刻に到着。着いたらまず、駅の反対側に回り込んで、今乗ってきた利尻のバルブ撮影をします。気温は−５度でしたが、とにかく風が強い。三脚に付いた雪が凍っていく。
撮り終わった後、雲台にのせたプレートにこびり付いた雪を落とすため、たたいたところ、ポキッ！「・・・・・・・」　固定ねじの頭が、おっ、折れた・・・・。折れたものは仕方ない。
そのまま、名寄行きの普通列車に乗り込みました。

冬の宗谷本線の車窓風景も、夏と違ってすごいです。
南下するにつれて天気も良くなり、巻き上げるパウダースノーが視界をさえぎる、いかにも北海道といった景色が続きます。

稚内を出て２時間、目的の筬島駅に着きました。
駅を出て、手袋をしようとした瞬間、なっ、ない。左の手袋が無いんです。どうやら、稚内駅のベンチに忘れてきたようです。一応、予備の手袋をもっていたので、何とかなりましたが。
気を取り直して、撮影地まで歩いていると、遠くの方で何やらうごめく物体が。それは、エゾシカの群でした。
１５から２０頭はいるようです。僕もこれだけの数のシカを見るのは初めてで、感動しました。シカたちは土手を駆け上がり、川の方へ消えていきました。

　再び歩き始めると、いきなり道が無くなっていました。除雪していないんです。
確か、踏切の先に工場があったので、除雪してあると思っていたんですが、冬は、閉鎖しているみたいです。仕方なく、雪をかき分けながら歩こうとしたら、何やら足跡が続いている。
　「よし、この足跡の上を歩こう」と近づくと、それは、シカたちの足跡でした。まさに、雪の中の獣道といったところです。膝下まで雪の中に入るんだけど、すごく疲れる。雪の中歩くのって、こんなに体力使うものなんだと思い知りました。

雪の中を突き進む、急行「宗谷」

撮影ポイントに着くと、まず足場を固めるんだけど、雪が軽いため、すごく苦労しました。
準備が整った直後すぐに、上り急行「宗谷」が通過。それからしばらく、雪が降り始め、下り急行「礼文」が通過。とりあえず、午前の撮影が終了。
線路の上を歩いて、筬島駅に戻り、次の地に向かいます。
この筬島駅は、貨車を改造しただけの小さな駅ですが、中には、ストーブがあるんです。が、来たときはついていたストーブが消えている。げっ、灯油が切れてるではないか！マジかよ〜。
とりあえず、じっとしてると寒いので、駅の外を歩き回って、雪の写真を撮ったりして時間をつぶしてました。

列車に乗り込み、音威子府で停車中にそばをすすり、次の地、豊清水駅で下車。
撮影ポイントに着いてしばらく、上り急行「サロベツ」通過。が、「サロベツ」の５分後に来るはずの下り急行「宗谷」が来ない。遅れているのか。２０分待っても来ないので、やむなく撮影は中止。

後ろ髪を引かれながら、豊清水駅に戻り、名寄行き列車に乗り込む。
運休したのか、ダイヤが乱れているのか？「宗谷」とすれ違うことなく名寄に到着。名寄で乗り換え、旭川に向かうが、「宗谷」が来ない。いったい何があったのか。

結局「宗谷」とすれ違うことのないまま、旭川に到着。
今日は、旭川でお風呂タイムを取ってあります。
改札を抜けると、やたらと人が多い。駅がざわついている。この時は、気にもとめず、とにかく、白山湯をめざします。
白山湯を発見し、湯船に浸かって撮影の疲れをいやします。
今日はこの後、オホーツク８号で札幌に戻り、すぐ折り返しオホーツク９号で網走に向かいます。その予定だったんです。

旭川駅の案内放送を聴いて、我が耳を疑いました。
「遅れております、網走方面オホーツク５号は、まもなく２番線・・・」
ちょっとまて！！オホーツク５号って、旭川に１６時５２分に着く列車だぞ。今の時間は２０時４０分じゃないか！！
つづいて、「稚内方面急行サロベツは、２１時３０分頃・・・」おいおーい、サロベツは１８時１５分に来るはずじゃ・・・。僕は、緑の窓口に駆け込みました。
ほ「ダイヤ乱れてるんですか？」
え「はい。札幌の方でかなり・・・」
ほ「何かあったんですか。」
え「雪害です。」
雪害って。東京ならまだしも、ここは北海道だろ。雪に強いＪＲ北海道のはずじゃ・・・
ほ「あの、オホーツク９号は今日運転するんですか。」
え「それは、今ここではなんとも・・・わかりません・・・」

とりあえず、その後の駅の説明で、今特急が旭川に向かっており、９時頃到着するという。そして１０分後には札幌行きＳ．Ｈ２６号として運転すると言うことが分かりました。
僕はとりあえず、旭川にいてもしょうがないので、札幌へ向かうことにしました。
特急は９時５分頃到着し、車内清掃の後、９時１５分には、旭川駅を後にしました。もちろん、どんな状況になろうとも駅弁と、ビールを買って乗り込むことは、忘れません。（笑）

まずこの後ですが、オホーツク６号は、ちゃんと札幌に向かったのを聞いたので、９号は運転すると確信しました。あとは、どこまで行くか。とりあえず現時点では、所定ダイヤの１５分遅れ。札幌到着は２２時４０分頃だと思います。ただし、すんなりと札幌駅に入れるとは思えないので、岩見沢に１０分以上遅れて着くようだったら、そこで折り返そうと決めました。

以外にも列車は順調に走り、岩見沢にも遅れることなく到着。
ここで僕は、一か八か札幌まで行くことにしました。そして、予想通り、苗穂駅を通過した後速度が落ち、札幌手前５００ｍ付近で停止してしまいました。
少し焦りましたが、１０分くらいで動き出し（この１０分が異様に長く感じて、時間は早く進む感覚に襲われるんですよ）、無事、２２時５０分頃札幌駅に到着しました。