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18回目 2000 冬の北海道旅日記−3

[2月23,24日出発〜紋別] [25日稚内〜札幌] (26日川湯〜阿寒)

[27日札幌−函館・往復] [27日北斗星2号]

2月26日


結局、オホーツク9号は、30分遅れで札幌を出発しました。
明日は、この旅のメイン、摩周・阿寒です。川湯温泉で、ダイヤモンドダストが見れることを願いながら(これが目的)、夢の中へ。
朝、目覚めると、網走は雪でした。列車は定時に網走に到着。
ここで、釧路行き普通列車に乗り換えます。雪のせいか気温は−4度と、たいして寒くないのが気になります。

網走を後にした列車は、レールに積もった新雪を豪快にはじき飛ばしながら、走っていきます。鱒浦駅を過ぎると、左手に一面に広がる、流氷群を見ることが出来る、釧網線のハイライトです。
列車は雪の中を遅れることなく川湯温泉に到着。すぐバスに乗り込み、川湯バスターミナルへ。あいにく小雪の舞う天気で、気温も−9度と高く、残念ながらダイヤモンドダストを見ることは、出来ませんでした。

今日はこの後、阿寒パノラマコースに乗って、摩周湖経由で阿寒湖に向かいます。
バスの発車まで時間があるので、町中をカメラ片手に歩き回った後、僕は、このたび最大の悲劇に巻き込まれます。 ターミナルに戻った僕の耳に入ってきたもの。それは、
「摩周第一展望台手前で事故。大型観光バス4台の玉突き正面衝突。摩周湖横断道路通行止め」
旅にハプニングは付き物と割り切っている僕も、この時はさすがに、「何でこの日に事故なんかおこすんだー」と、心の中で叫んでいました。
この摩周湖の事故は27日の読売新聞朝刊の、確か一面でも報道された程の事故です。
詳しくは、帰ってきてから知ったのですが、この日の摩周湖は吹雪いており、まず除雪車にバスが追突、弾みで対向車線にはみ出して、対向車のバスと正面衝突。その後、別のバスが追突したらしいです。
幸い死者は出なかったようですが、事故の処理に半日以上かかったそうです。

硫黄山
硫黄山です。

結局、バスは摩周湖を経由しないで、まっすぐ阿寒湖へ向かうことになりました。仕方ないです、これも旅だから・・・。
川湯を出発してすぐ、最初で最後の観光停車である、硫黄山に到着。
予定よりふえた、20分の停車で、硫黄山を見学。
この硫黄山は、今でも活動を続ける活火山で、絶えず水蒸気を吹き出している姿は壮絶そのもの。特に冬は、気温の低さもあって、その迫力たるや夏の比ではありません。
この硫黄山で必ず買うもの、温泉卵と硫黄山ソフトクリームを買い込んで、バスに戻り硫黄山を後にします。
硫黄山を出て、川湯温泉駅前を通過し、弟子屈摩周温泉ターミナルをめざしますが、途中、
摩周横断道路の前を通過します。
確かに、通行止めの標識が・・・・その向こうには、摩周湖・・・・・摩周岳・・・・冬の摩周湖〜〜〜〜〜・・・・・・。しかたないですね・・・。

ペンケトー
双湖台でバスのなかから、ペンケトーを
眺めます。

バスは、摩周温泉で10分の時間調整をしたあと、阿寒湖へ向かいます。
夏とは全く景色の違う、阿寒横断道路。最近雪が降ってないため、路面は完全に乾燥しており、快適なドライブが続きます。時折、エゾシカと対面したり・・。
双湖台で、真っ白なペンケトーを見れば、すぐ阿寒湖です。

帰りのバスまで5時間あります。
この日阿寒湖上では、スケートマラソン競技会(だったと思う)が、開催されており、TV局の中継なんかもあって、とてもにぎやかです。
ここ阿寒湖で一番楽しみにしていたこと。それは、スノーモービルです。
アイスランド阿寒では、スノーモービルの体験乗車(有料)を行っていて、早速10キロコース(4000円)を申し込み、いざ乗り込んで、湖上へ。
決められたコースを先導車つきで走るとはいえ、自分で運転するため、ものすっごく楽しい。感覚的には、バイクに近いかも。スピードは、60キロくらいまで出せるので、すごく気持ちいい。なにより、
阿寒湖の湖上を走っている爽快感。くせになりそう。10キロ、あっと言うまでした。

阿寒びな
雪でつくられた、阿寒びな

このあとは、阿寒湖ビジターセンターを見て回ったあと、雪の探勝路を歩いて、ポッケに向かいます。

ポッケは、ちいさな泥火山で、ぽこっぽこっと水蒸気や硫気ガスを吹き出しています。また、地熱を発生させており、吹き出し口の周りは、雪が積もっていません。また、地面を触ってみると、とても温かい。地球は生きていると、実感します。(何とも大げさな・・・)
桟橋から湖上に上がり、湖面の雪を撮影したりしてると、出発時間が近づいてきました。ここ阿寒では、次も休みが取りやすいように(?)、おみやげを買って、釧路行きのバスに乗り込み、阿寒湖を後にしました。

阿寒湖から釧路までは、2時間半のバスの旅。といっても、日が暮れてしまえば、後はウトウトするだけ。気が付いたときには、釧路市内に入っていました。
釧路駅には、19時半に到着。今夜のホテル(?)「おおぞら14号」の発車まで3時間以上あります。
そこでまずする事。それはお風呂です。
ここ釧路には、常風呂(?)としている、白山湯があります。ちなみにこの白山湯、とてもきれいな銭湯です。泡風呂あり、薬用風呂あり、サウナまである、旅の疲れをとるには、最高の銭湯です。

風呂上がりに、ふと北海道新聞に目をやると、「雪国の、雪に弱い北の都市」と言ったような見出しで、昨日の札幌のニュースが載っていました。どうやら、未明から朝にかけて、50センチ近くの雪が降ったらしいです。札幌市付近だけの、局地的な降雪とあります。
ちなみにJRは、朝から夕方まで完全マヒの状態だったそうです。

今回は時間があるので、市内で夕食を取ることにしました。
とりあえず、ガイドブックに載っている「洋風居酒屋ラパン」をめざします。この「ラパン」は、いろんなカキ料理料理が食べられると言うので、楽しみにしているところです。
が、あいにくの満席。カ、カキが〜〜。仕方ありません。再びガイドに目を通し、次に目を付けたのが、「いわし家太平」。 店に入り、席に着きます。

この店のお目当ては、「いわし7品コース」。(3000円) いわしの天ぷらから刺身、つくねの吸い物に寿司と、いわし料理のみのコースです。
一番の珍味が「いわしの塩辛」、日本酒のつまみにぴったりの味です。
また、ご主人のサービスで頂いたのが、「タコの卵」。もちろん初めて見ました。ものすごい不思議な味でしたが、意外にもおいしい。あと、「白子の天ぷら」も食べました。目からウロコでした。一人で旅していると、こういう店って、結構敬遠してしまうんだけど、「たまにはいいな」と思いましたね。その土地の珍味を食べるのも・・・。

ほろ酔い気分で(生ビールジョッキで3杯)釧路駅に戻り、コインロッカーからリュックを取り出し、札幌行き「おおぞら14号」の車内へ。 今日のホテルは、2号車寝台4番の下段。
飲み直しとばかりに買い込んだ、缶ビールを飲みながら、釧路を後にし北海道最後の夜は
更けていきました・・。

 

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