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49回目 2004冬の北海道旅行-III旅日記−5
リアルタイム旅日記として作成

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(12月21〜22日 札幌〜富良野〜北斗星2号)

12月21〜22日

 

まだ真っ暗な札幌駅に到着しました。
札幌駅に到着です。

 「まりも」寝台では熟睡しました。しかし、「まりも」の朝は早く5時半には起床しなくてはなりません。。。
 携帯目覚ましをセットした5分前の5時半に起きました。コンタクトを装着して顔を洗ってすぐに、札幌駅に到着します。
 札幌の天気、とりあえず雪は降っていません。曇っているのかな・・・・、なにしろまだ真っ暗なもので・・・・(^_^;
 ただ、前夜に雨が降ったらしく、それが凍り付いてつるんつるんの路面になっているようで・・・(^_^;

 札幌からは、再び女王様のお世話になります。
ただし、σ(^^;は助手席暖める係でして、運転はひーちゃんにお任せします。なにしろ、スケートリンクですからね〜。。。σ(^^;にはとても無理です。。

 札幌市内からR275に出て岩見沢方面に向かいます。途中、セイコマに立ち寄って朝食タイムにします。
 しばらくR275を走ってから、R12に出て走ります。
普段、L特急に乗っている時によく見ているR12を走っています。なんか不思議な気分。しばらく走っていると、キレイな朝焼けと朝日が・・・♪
 しかし、景色はキレイだけど、相変わらず車が流れているのは、助手席に座っていても、σ(^^;の尻センサーが敏感に感知しています。
 道の駅・三笠にたちより、トイレタイム。そして、R12から離れて桂沢湖に向かう道道に入ります。

 しばらくはほぼ乾燥路で良かったんですが、目の前の風景に広がる雲は明らかに雪雲・・・・。鉛色をしています。
 三笠市街を抜けると、路面はブラックアイスバーンの様相を占めてきます。カーブを曲がるたびに流れるのが、σ(^^;でもよく分かります。4駆ですらこれですから、FRだったら一体どうなるかは、簡単に予想出来ます。このような道は、ハッキリ言って運転したくありません。。。というより、内地のドライバーには、このような道は無理でしょう。この時点でそう感じましたが、この先はさらに過酷な状況が待っていました。

 桂沢湖が近づくにつれて、雪が降ってきました。その雪はだんだんと降りが強くなり、ほぼ吹雪に近い状況にまで。視界は10メートルあるかないか・・・です。もうこの時点で、内地の人間には運転は無理でしょう。
 道道から国道452号に入ります。

 雪はさらに激しさを増します。路面は完全な圧雪。でも、ただの圧雪ではありません。アイスバーンの路面に雪が積もった状態。スケートリンクに雪をまぶしたような感じ。カーブの度に車が流れます。視界も5メートルあるかないか。。。道路脇に立っている「路肩表示板」(通称・矢羽根)だけが頼りですが、この矢羽根は直線区間は取り外されています。
ひーちゃんいわく「観光客が夏場のドライブに邪魔だから」と言う苦情で撤去されたとか。。。この観光客の無知な苦情で、地元ドライバーがどれだけ危険な目に遭わされているのか、もっと報道されても良いと思う。助手席に座っているσ(^^;ですら、この矢羽根が無くなる直線では、かなり怖かったですから。カーブでは矢羽根だけが頼りになる事実を、もっとレンタカーを借りる観光客に知って欲しいです。

カーブ区間では矢羽根だけが頼りです。。
カーブでは矢羽根が頼り・・


 

視界はほとんどゼロに・・・
視界はほとんどゼロ・・・。

2tトラックが横転していました。。。
トラックが横転していました。。

 しばらく進むと、三段の滝を通過します。駐車帯は除雪されているようです。
 さらに進むと、赤灯が見えてきました。どうやらパトカーです。なんだろう・・・・と思っていると、なんと、2tトラックが横転しているではありませんか。その横を通り過ぎましたが、いかに冬の北海道の道が危険であるかを、目の当たりにしました。内地の人間がまともに運転出来る状況ではありません。

「あま太郎」のハムたいです♪
あま太郎の「ハムたい」♪

 ほとんどホワイトアウト状態の危険なR452から、富良野へ抜ける道道に入ると、かなり運転しやすくなるそうです。それでも、スケートリンクに雪が積もった状況は変わらず。。
 前走車の巻き上げるパウダースノーでテールランプすら見えない状況でしたから。  なんとか道道を走り抜けてR38に合流します。
 一度富良野駅まで行ってみますが、駐車スペースが無い為に断念。「あま太郎」で「ハムたい」を4つ程購入。そして、σ(^^;は初めて「ファーム富田」に行く事になりました。
温室ハウスには、冬の今でもラベンダーを見る事が出来ます。
 今は雪原になっている場所も、初夏にはカラフルに染まっているんでしょうね。一度は訪れてみたいものです。

温室ハウスにはラベンダーが咲いています。
温室ハウスで咲いているラベンダー

初めて訪れたファーム富田
ファーム富田は初めて訪れました

                     20時50分作成

 ファーム富田を出発して、上富良野方面に向かいます。
上富良野市街でR237から、十勝岳温泉に向かう道道に入ります。こは一度GWに通った事がありますが、雪のある季節はもちろん初めてです。
 ここも路面はスケートリンクに雪をまぶしたような圧雪路。さほど雪は降ってはいませんが、気温は-5度。。。所々にブラックアイスバーンが顔を覗かせており、カーブでは車が流れます。。。直線でも滑る状態。。。
 このような冬季に道路工事をしているのにも、驚きました。寒い中ごくろうさまです・・・と声を掛けたくなってしまいます。気温は−6度ですからね〜。。。

十勝岳温泉への道・・・。真っ白です。。。
十勝岳温泉への道。。

 道路案内板には、「望岳台−吹上温泉 冬季通行止め」とあります。と言う事は、吹上温泉までは除雪が入っているようです。
とは言え、あの山道を走る車があるのかどうか。。。
 その望岳台への分岐を過ぎると、道はかなり急な上り坂になっていきます。
 日帰りで利用したことある「カミホロ荘」を通過すると、かなり急坂に。。。FR車だったら絶対に登れないような道を登れるのは、さすが4駆ですね。それでも、車が流れますから、運転する側はかなり疲れます。助手席にいたってかなり疲れますから、運転する側の疲労度は。。。。

凌雲閣の内風呂。岩風呂のような作りです。
凌雲閣の内風呂です。

 ようやく、上り終えた所で、十勝岳温泉「凌雲閣」に到着します。ここの日帰り温泉は、Auroraさんの「雑記帳」でも登場したことあるので、来てみたかったんですよね。。
 気温-11度の吹雪の中、車を降りて宿の日帰り温泉を利用します。

凌雲閣の露天風呂。雪見風呂ですな。。
雪見露天風呂です♪

 内湯もなかなか良いですが、やはり露天風呂ですね。冬季は内側だけの露天風呂しか利用出来ませんが、雪見露天風呂はやっぱり最高です。晴れていれば絶景が広がるんでしょうけど、今日のような天候でもなかなか雰囲気はありますね。

昼食は凌雲閣の食堂で。。。
昼食の「山菜ピラフ」

 温泉を楽しんだあとは、食堂でお昼御飯にします。
山菜ピラフにしてみましたが、みそ汁が付いてきたのには嬉しかったり。
しばらく和室で休んだ後、帰る事にしました。

帰りも行きと変わらない天気・・・。
帰り道も雪降る中・・・

 雪道の坂は、登るよりも下る方がかなり神経使います。しかも、降り続く雪の為、来た時よりも積雪が増えている気がするんですが・・・(^_^;
 帰りももちろん、ひーちゃんに運転をお任せします。σ(^^;が運転したら、まず突き刺さると思う。。。それほどシビアな路面状況です。
 カーブ、直線共に流れます。ブレーキ掛けても止まらない。。。恐るべき状況なのです。

 なんとか、R237に出て、いったん富良野に戻ってR38に合流します。
ここで滝川に出るか、それとも来た時と同じようにR452どちらにするか迷いましたが、R452はひーちゃんが運転したくない・・・と言うので、滝川経由で道央道にすることに決めました。

道の駅・芦別でひと休み。。。
道の駅・芦別でひと休み。。

 で、R38は比較的順調に走りました。とは言え路面はアイスバーンです。
 運転手さんの疲労回復のために、道の駅・芦別で一休み。ここで高速道路状況を見てみますが、とりたてて規制や通行止めは無いようなので一安心。
 道の駅・芦別を出発しましたが。。。。

 赤平に入ってから状況は一変しました。芦別を走っている時は晴れ間も見えていたんですが、赤平に入ってからは、吹雪です。。。しかも、断続的に続いています。。
 これはかなり危ない状況であります。。。。その心配は的中してしまいました。。。

道央道吹雪通行止め・・・・・・・・・・・(T^T)
吹雪通行止めの文字・・(T^T)

 道央道・滝川ICに到着しましたが、なんと「岩見沢-滝川間、吹雪通行止め」の文字が躍っています。。。。。。。。。。
 時刻はすでに15時。。。。。「北斗星2号」はほぼ絶望的になりました。
通行止めでは仕方ありません。R12をひたすら走るしかないのですが、このR12がまたスケートリンクで止まらない止まらない。。。しかも交通量がかなり多いし。。。

 で、帰りをどうするか、かなりいろいろ迷いました。
ひーちゃん一人だけで札幌まで戻す訳にも行かないので、「北斗星2号」を止めて「はまなす」乗り継ぎも検討しましたが、いろいろ考えた結果、美唄駅から「ライラック16号」に乗るという事でした。
 時に時刻は16時10分前。で、現在は奈井江砂川IC入り口・・・。しかもR12は吹雪でかなり渋滞している。それでもなんとか、16時10分に美唄駅に到着。
 一人札幌に帰るひーちゃんに後ろめたさを感じつつ、ひーちゃんの見送りで16時21分発の「ライラック16号」に乗り込み、札幌に向かいました。

 今日のドライブで、いかに北海道の道路状況が過酷か、身をもって体験しました。
自分自身、レンタカーで冬季の阿寒・摩周エリアや富良野・美瑛を走った事ありますし、毎シーズン新潟の雪道を走っていますけど、σ(^^;の雪道に対する認識の甘さを実感しました。
 ハッキリ言って、本州の雪道と、北海道の雪道はまったくの別物です。北海道の雪道は、アイスバーンの上に圧雪路があるような感じ。走っている場所すべてがアイスバーンと思って良いと思います。
 場所にもよりますが、本州の人が気軽にレンタカーを借りて運転出来る道路ではありません。掲示板でも毎年のように、冬場のレンタカードライブについての書き込みがありますが、これからはレスも考え直す必要があると感じました。
 北海道の雪道は、ドライブテクよりも、冬季の運転経験が物を言う世界ですね。経験を積まないと、とても走れる環境にないのを助手席にいながら、実感しました。

運転してくれた、ひーちゃん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
                23時55分作成

 「ライラック16号」は定刻に札幌駅に到着しました。
さて、乗り換え時間は12分しかありません。こんなに慌ただしい「北斗星」への乗り継ぎは、初めてかもしれません。

札幌から「北斗星2号」で強制送還が始まります。。。
「北斗星2号」で札幌を・・・

 ホームを駆け下りて、5番ホームに上ったと同時に、上野行き寝台特急「北斗星2号」が入線してきました。
 今夜の宿である、5号車10番個室に荷物を置き、ビール等を買えば、すぐに発車時刻と言う慌ただしさです。

 17時12分定刻に、札幌駅を出発しました。
昨夜、厚岸のセイコマで買った「こまい」の皮を剥いて、ビールのつまみにして食します。
南千歳を出発してしばらく経ってから、ディナータイム一回目開始のアナウンスが入ります。

ディナータイム・・・今年最後ですね。。。
ディナーも今年は最後ですね。。

 食事予約券を持って食堂車グランシャリオへ。
テーブルは半分程埋まっており、オフシーズンのこの時期としてはかなり利用があると思いました。少なくとも、来る時の「トワイライトEXP」ディナータイムよりも利用者は多いです。
 まだ札幌に向かっている運転手さんの事を考えると、いつものようには食事を楽しめませんが、それでも2004年最後の晩餐を楽しんできました。今年はホント、いろいろな事がありましたからね〜。σ(^^;を取り巻く環境がガラリと変わりましたから、その変化に自分自身の心が追いつかない時期もありましたし。。。
 北海道旅行で言えば、今年は「吹雪に始まり吹雪きで終わる」の一年でした。こういう年も珍しいかも。。。

 さて、ディナータイムが終わって自室に戻ってから、ようやく今日分の旅行記作成に取りかかります。ひーちゃんが無事に自宅に着いたと言うメールを見て一安心。
 ホントは、帰りの車の中で書く予定でしたが、あの吹雪の状況の中でσ(^^;だけPCに向かっている訳にはいきませんでしたからね。ウトウトしつつも、21時までにはファーム富田まで書き上げ、21時からシャワータイム。
 シャワーを浴びてすっきりしてから、画像加工に取りかかり、なんとか函館駅でアップすることが出来ました。

雪の函館に到着・・・・。
雪の函館、道内最後の停車駅

 道内最後の停車駅、函館駅。ホームには10センチくらいの雪が積もっています。
ホームを一往復して、車内に戻ります。
 21時48分、函館駅を出発。五稜郭駅で函館行き「北斗」とすれ違います。
 少ししてからパブタイムの食堂車へ。
パブタイムでも半分以上の座席が埋まっています。しかも、ディナータイムを利用していた二組をパブで見かけたのにはびっくり。。。初めての事かもしれません。

今年最後の晩餐です。。。
パブタイムで今年最後の晩餐

 サッポロクラシックと「ソーセージ盛り合わせ」で、ホントに最後の晩餐にします。
その後は自室に戻り、部屋の灯りを消していつもの儀式(笑)。いくつかトンネルを抜けて、道内最後の車窓風景である、知内地区の夜景を楽しみ、知内駅を通過。そして、22時47分頃、青函トンネルに突入して、北海道としばしのお別れとなったのです。

吹雪の中の青森駅に停車・・・。
青森駅は吹雪の中・・・

 青函トンネル通過している間、残った旅行記を書いて過ごします。
なんとか画像加工も仕上がって、青森駅停車中にアップを済ませました。これで一段落ついて一安心です。
 青森駅も吹雪の中でした。。。かなり吹雪いていますが、雪が本州の雪ですね、やっぱり。。。
 青森駅を出発して、PCを閉じて少しのんびり・・・とします。昨夜のトラブルでメール送受信設定もすべてクリアになってしまったので、受信出来ませんしね。帰ったら、再設定しなくては。。。
 その後、少し夜更かし(笑)して、寝に入りました。
                  
9時10分作成

 昨夜は熟睡しました。仙台到着に気が付いたくらいで、あとは「おはよう放送」のある6時半まで、熟睡していました。
 起きたのは7時半過ぎでした。顔を洗ってコンタクトを装着してから、朝食をとりに食堂車へ。

「北斗星」で迎える朝も、今年は最後に・・・
今年最後の「北斗星」での朝食

 で、朝の食堂車ですが、先客は一人だけと言うガラガラの状態。。。久しぶりですね、ここまでガラガラと言うのは。とは言え、すでに「和朝食」はすべて売り切れだったので、早い時間にバタバタと混んだような感じです。
 和食売り切れなので、必然的に洋朝食になります。車窓に流れる関東地方の風景。。。しばらくして、宇都宮駅に停車します。関東に帰ってきてしまったという実感と言うのを感じますね。

上野駅に到着。2004年の旅がすべて終了しました。。。
上野駅に到着してしまいました。。

 食後は自室に戻って、旅行記の続きを書いて過ごします。利根川を渡ると、いよいよ埼玉県内に入ってきました。
 9時13分、最後の停車駅である地元大宮駅に停車。その後は京浜東北線電車と併走したりしながら、9時41分定刻に、上野駅13番ホームに到着しました。
 これで、2004年のすべての旅行計画が終了したことになります。今年のリアルタイム旅日記もすべて終了しました。最後までご覧頂き、ありがとうございました。
 次回は、2005年冬の北海道旅行の予定です。
さて、帰ったら仕事行かなきゃ。。。(T-T)
                                  ほくと@管理人
                      
10時35分作成

 

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