創業悠遠寶永年,
赤心慶福響鈴川。
若使牡丹離萩餅,
能見紅福何處邊。 |
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創業 悠遠なる 寶永の年,
赤心 慶福 鈴川に 響く。
若(も)し 牡丹(ぼたん)をして 萩(はぎ)餅と離れしむれば,
紅福に 能(よ)く見(まみ)ゆるは 何處(いづこ)の邊(あたり)にかならん。
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これは、あんことおもちを離してはいけないよ、一緒でやっと一人前、という歌。
或いは、玉台体 にして、 |
鵄尾雙雙衝上天,
赤心常抱凌波仙。
假如萩與牡丹別,
焉忘雪膚甜餡纏。 |
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鵄尾 雙雙 上天を 衝き,
赤心 常に抱(いだ)く 凌波の仙。
假如(たと)ひ 萩(はぎ)をして 牡丹(ぼたん)と別れしむれども,
焉(いづくん)ぞ忘れん 雪膚(せっぷ) 甜餡の纏(まと)へしを。
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