このページは、『玉臺新詠』に載せられた作品を集めた。『玉臺新詠』は、梁代に徐陵(507年〜583年)によって、撰録された艶体の詩歌集で、全十巻からなる。 編輯内容は、時代順、形式別、作者毎にまとめて編纂されている。『詩經』『楚辭』以降、唐詩までの間にある、漢魏六朝の詩歌の形式の変遷を見るものとしては、同時代に編輯された『文選』や、やや後れての『古詩源』よりも簡便で、おもしろい。もっとも、艶詩という女性美を歌う作品集としての強烈な個性があるので、当然ながら注意を要する。 掲載作品の内容は、五代の婉約詞の詞集『花間集』の魁とも謂える。表現内容からいえば、『花間集』のようにたおやかで上品な女性の美しさの描写というよりも、女性美を直截に歌い上げている点が、強烈である。前掲『花間集』の和凝の作品のような濃艶なものも多く目に付き、「艶」と同時に「淫」も感じる。このような詩集を簡文帝が命じ、そこに皇帝、皇太子が、名を堂々と連ねているのも、撰録された時代の雰囲気がよく伝わってくる。 ![]() |
2004.2.10起 |
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