關東有義士, 興兵討群凶。 初期會盟津, 乃心在咸陽。 軍合力不齊, 躊躇而雁行。 勢利使人爭, 嗣還自相。 淮南弟稱號, 刻璽於北方。 鎧甲生蝨, 萬姓以死亡。 白骨露於野, 千里無鷄鳴。 生民百遺一, 念之斷人腸。 |
蒿里行******************
關東に 義士 有り,
兵を 興こして 群凶を 討つ。
初め 盟津(まうしん)に會するを 期すも,
乃(すなは)ち 心は 咸陽(かんやう)に 在り。
軍 合はさるも 力 齊(そろ)はず,
躊躇して 雁行す。
勢利 人をして 爭はしめ,
嗣還 自ら 相ひ (そこ)なふ。
淮南の 弟 稱號し,
璽を 北方に於いて 刻む。
鎧甲に 蝨(きしつ)を 生じ,
萬姓 以て 死亡す。
白骨 野に 露(さら)し,
千里 鷄鳴 無し。
生民 百に 一を 遺(のこ)す,
之(これ)を 念(おも)へば 人の 腸を 斷たたしむ。
2004.2.25 2.26 2.27完 3.18補 2008.1.21 |