huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye
  

 


花間集 WenTingyun Wen Tingyun wen tingyun wentingyun
更漏子
            
                    唐 温庭

玉爐香、
紅蝋涙。
偏照畫堂秋思
眉翠薄、
鬢雲殘。
夜長衾枕寒


梧桐樹
三更雨
不道離情正苦。
一葉葉
一聲聲
空階滴到明。


    **********************

      更漏子


玉爐 香り、
紅蝋 涙して、
(まさ)に 畫堂の 秋思を 照らす。
眉の翠 薄れ、
鬢雲 殘
(くづ)る。
夜 長くして  衾枕 寒し。


梧桐の樹。
三更の雨は。
(し)らず  離情 正に苦なるを。
一葉葉、
一聲聲。
空階に 滴りて  明
(あかつき)に到る。


             ******************
◎ 私感訳註:

※更漏子:詞牌の一。詞の形式名。双調 四十六字。換韻。詳しくは 「構成について」を参照。この詞は花間集の温庭の更漏子 其六。

※玉爐香:香炉が香って。 ・玉−:玉は美称。

※紅蝋涙:赤い蝋燭(の溶けて流れてくる蝋)が涙のようである。

※偏照畫堂秋思:美しい彩色が施された建物に遍(あまね)く日が射して、秋の寂しい物思いに(耽る)。 ・偏:(詞語)丁度、正に。ただ、(だけ)。最も。前者。廖剛の滿路花に「桂華光滿,偏照最高樓。」があり、ここと同じ「正にちょうど」の意。 ・畫堂:美しい彩色が施された建物。唐〜蜀・韋莊の『浣溪沙』に「夜夜相思更漏殘。傷心明月凭欄干。 想君思我錦衾寒。咫尺
畫堂深似海, 憶來唯把舊書看。 幾時攜手入長安。」とある。 ・秋思:秋の物思い。秋に感じるものさびしい思い。名詞。

※眉翠薄:黛がおちて、薄らいできて。

※鬢雲殘:髪が乱れてきた。 ・雲:女性の豊かで美しい髪の形容。 ・殘:不完全であること。缺けていること。すたれてきたこと。

※夜長衾枕寒:秋の夜長に独りで過ごす夜は、蒲団や枕辺が寒々しい。 ・夜長:秋の夜長でもあり、また、独りで過ごす夜故、長く感じられる。 ・衾枕寒:蒲団や枕辺が寒い、寒々しい。独り寝を暗示している。

※梧桐樹:アオギリやキリの木。 *落魄、零落を暗示する働きを持つ語 。 

※三更雨:午前零時前後に降る雨。 ・三更:夜間を五分した三番目で、丁度真夜中の午前零時前後になる。李清照の添字采桑子に「三更雨」の描写がある。

※不道離情正苦:別れたときの気持ちは、本当にこんなにも辛いとは、思いもよらなかった。 ・不道:(詞語)分からない。思いがけなく。思いもよらず。はからずも。構わない。(白話)分からない。思いがけなく。思いもよらず。はからずも。言わず。道理に合わない。気が付かない。構わない。…にかかわりなく。最初の意。『中国詞学大辞典』(浙江教育出版社)「語辞」629ページに「@不管、不顧。A不覺。B不知。C不料」とある。後世、宋・万俟詠の『長相思 雨』に「
一聲聲。一更更。窗外芭蕉窗裏燈。此時無限情。   夢難成。恨難平。不道愁人不喜聽空階滴到明。」とある。 ・離情正苦:別れる気持ちは、本当に辛い。

※一葉葉、一聲聲:一枚一枚の葉毎に、(それぞれ)一声ひとこえ雨音が起こって。 ・ 一葉葉:一枚一枚の葉毎に。 ・一聲聲:一声ひとこえ。清末・秋瑾の『昭君怨』に「恨煞回天無力,只學子規啼血。愁恨感千端,拍危欄。   枉把欄干拍遍,難訴一腔幽怨。殘雨
一聲聲,不堪聽!」とある。

※空階滴到明:人気のないきざはしに(雨が、そして涙が)滴って、明け方まで続いて、夜明けを迎えた。 *後世、宋・万俟詠の『長相思 雨』に「一聲聲。一更更。窗外芭蕉窗裏燈。此時無限情。   夢難成。恨難平。
不道愁人不喜聽空階滴到明。」とある。 ・空階:人気のないきざはし。北宋・張詠の『雨夜』に「簾幕蕭蕭竹院深,客懷孤寂伴燈吟。無端一夜空堦,滴碎思ク萬里心。」とある。 ・滴到明:(雨が、そして涙が)滴って、明け方まで続き、夜明けを迎える。






◎ 構成について
  双調 四十六字。換韻。 押韻は、換韻で、韻式は「aaBB cccDD」。ただし、これは温庭だけの例外であり、宋代の人は、下片起句を押韻しないで上片、下片とも完全に同一。韻式は「aaBB ccDD」が普通。
  
  韻脚は「涙思」は第三部去声(思:名詞は詞韻では去声。動詞は平声。)で、「殘寒」は第七部平声。「樹雨苦」は第四部上声(樹:去声)で、「聲明」は第十一部平声。


●○○、
○●●,(a仄韻)
●。(a仄韻)
○●●,
●○○。(B平韻)
●○,(B平韻)


●○○、(c仄韻 上記を参照)
○●●,(c仄韻)
●。(c仄韻)
○●●,
●○○。(D平韻)
●○,(D平韻)

となる。
  
2001. 6.13
      6.14完
2007.10.12補
2017. 6.15
      6.16    

漢詩 漢詩 漢詩 填詞 宋詞

xia ye次の詩へ  
shang ye前の詩へ    
huajianji花間集メニューへ
   ********
haofag ci碧血の詩編
Maozhuxi shici辛棄疾詞
Maozhuxi shici李U詞
Maozhuxi shici李清照詞
shangye秋瑾詩詞
shichao shou ye天安門革命詩抄
Maozhuxi shici毛主席詩詞
Maozhuxi shici碇豊長自作詩詞
shici gaishuo詩詞概説  
唐詩格律 之一
宋詞格律
詞牌・詞譜
詞韻
詩韻
《天安門詩抄》写真集へ
cankao shumu(wenge)参考文献(宋詞・詞譜)
cankao shumu(wenge)参考文献(詩詞格律)
cankao shumu(wenge)参考文献(唐詩・宋詞)
      
zhuzhang わたしの主張
guanhougan
メール
hui shouye
トップ
huanyng xinshang Ding Fengzhang de zhuye