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      揚州送人 

                 劉綺莊

桂楫木蘭舟,
楓江竹箭流。
故人從此去,
望遠不勝愁。
落日低帆影,
歸風引櫂謳。
思君折楊柳,
涙盡武昌樓。


******

揚州に人を送る
                       
(かつら)の楫(かぢ)に  木蘭(もくらん)の舟,
楓江に  竹箭
(ちくせん) 流る。
故人  此
(ここ)より 去り,
遠くを望めば  愁へに勝てず。
落日  帆影 低く,
歸風  櫂謳
(たうおう)を 引く。
君を思ひて  楊柳を 折れば,
涙は盡く  武昌樓。

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◎ 私感註釈

※劉綺莊:晩唐の詩人。毘陵(現・江蘇省武進県地方)の人。宣宗の時に官州の刺史となる。

※揚州送人:揚州で人を見送った。 ・揚州:長湖下流の大都会で、大運河の南端、瓜洲の近くで、交通の要衝。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)54ページ「淮南道」にある。

※桂楫木蘭舟:立派なかじに、立派な船。 ・桂楫:桂の木で作った美しいかじ。 ・桂:〔けい;gui4●〕かつら。常緑の香木の総称。 ・楫:〔しふ;ji2●〕かじ。かい。 ・木蘭舟:木蘭のすばらしい舟。 ・木蘭:〔もくらん;mu4lan2●○〕モクレン。アララギ。香木の舟。蘭は美称で、実際に木蘭(モクレン)でできた舟とは限らない。舟を表す一種の詞語。李白の『江上吟』「木蘭之竝ケ棠舟,玉簫金管坐兩頭。美酒尊中置千斛,載妓隨波任去留。仙人有待乘黄鶴,海客無心隨白鴎。屈平詞賦懸日月,楚王臺空山丘。興酣落筆搖五嶽,詩成笑傲凌滄洲。功名富貴若長在,漢水亦應西北流。」や、後世、北宋・柳永の『雨霖鈴』「寒蝉淒切,對長亭晩,驟雨初歇。キ門帳飮無緒,留戀處,蘭舟催發。執手相看涙眼,竟無語凝噎。念去去千里煙波,暮靄沈沈楚天闊。   多情自古傷離別,更那堪、冷落清秋節。今宵酒醒何處?楊柳岸、曉風殘月。此去經年,應是良辰好景虚設。便縱有千種風情,更與何人説。」や、両宋・李清照の『一翦梅』に「紅藕香殘玉簟秋。輕解羅裳,獨上蘭舟。雲中誰寄錦書來,雁字回時,月滿西樓。   花自飄零水自流。一種相思,兩處閑愁。此情無計可消除,才下眉頭,却上心頭。」と使う。楚・屈原の『楚辭・離騷』に「衆皆競進以貪婪兮,憑不厭乎求索。羌内恕己以量人兮,各興心而嫉妬。忽馳以追逐兮,非余心之所急。老冉冉其將至兮,恐脩名之不立。朝飮木蘭之墜露兮,夕餐秋菊之落英。苟余情其信以練要兮,長頷亦何傷。」とある。

※楓江竹箭流:(川辺に)カエデの木のある川に、竹の矢の(ように)飛舟が流れている。 ・楓江:カエデの木のある川縁の意か。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)54ページ「淮南道」にはこのような地名はない。 ・竹箭:竹の矢。飛舟のことか。 *この句意味不明。

※故人從此去:旧友はここから去って(長江上流の武昌の方へ)行く。 ・故人:旧友。昔馴染み。李白の七絶『黄鶴樓送孟浩然之廣陵』に「故人西辭黄鶴樓,煙花三月下揚州。孤帆遠影碧空盡,惟見長江天際流。」や、後世、南宋・文天の『江月』和友驛中言別に「乾坤能大,算蛟龍、元不是池中物。風雨牢愁無著處,那更寒蟲四壁。槊題詩,登樓作賦,萬事空中雪。江流如此,方來還有英傑。   堪笑一葉漂零,重來淮水,正涼風新發。鏡裏朱顏都變盡,只有丹心難滅。去去龍沙,江山回首,一綫青如髮。故人應念杜鵑枝上殘月。」がある。・從此去:ここから去って行く。

※望遠不勝愁:遥か彼方を眺める悲しさに堪えない。 ・望遠:遥か彼方を眺める。遠くを見る。 ・不勝愁:愁いに堪えない。悲しさにがまんできない。 ・不勝-:…に堪えない。

※落日低帆影:夕陽に船の影が低くなっている。 ・落日:夕陽。王維の『藍田山石門精舍』に「
落日山水好,漾舟信歸風。玩奇不覺遠,因以縁源窮。遙愛雲木秀,初疑路不同。安知清流轉,偶與前山通。捨舟理輕策,果然所適。老僧四五人,逍遙蔭松柏。朝梵林未曙,夜禪山更寂。道心及牧童,世事問樵客。暝宿長林下,焚香臥瑤席。澗芳襲人衣,山月映石壁。再尋畏迷誤,明發更登歴。笑謝桃源人,花紅復來覿。」とある。 ・帆影:船の姿。

※歸風引櫂謳:夕刻に吹く風に舟歌が乗ってずっと伝わってくる。 ・歸風:夕刻に吹く風。前出・王維の『藍田山石門精舍』に「落日山水好,漾舟信歸風。」とある。 ・櫂謳:〔たうおう;zhao4ou1●○〕舟歌。 ・櫂:〔たう;zhao4●〕かじ。かい。

※思君折楊柳:あなたを思って、柳の枝を折って見送ったが。 ・思君:あなたを思い偲ぶ。 ・折楊柳:送別の際、柳の枝を折って見送るといった風習から、「折楊柳」は別離を表し、別離の楽曲の名。横吹曲の一ともなっている。唐の崔國輔『長樂少年行』「遺卻珊瑚鞭,白馬驕不行。章臺折楊柳,春日路傍情。」

※涙盡武昌樓:(あなたが目的地にある)武昌樓に(辿り着いたときには)涙が尽き果てている(ことだろう)。 ・涙盡:涙が尽き果てる。 ・武昌樓:湖北省鄂州市(武漢東南50キロメートル)にあると武漢の方からの聯絡があった。「寧飮建業水,不食武昌魚。」と言われた湖北省の武昌にあるたかどの。武昌は晋代以降の地名で、やがて漢陽をあわせて武漢の名が始まり、夏口鎮(後の漢口)が加わり武漢三鎮となり、今日の武漢市となった。

               ***********




◎ 構成について

韻式は、「AAAAA」。韻脚は「舟流愁謳樓」で、平水韻下平十一尤。次の平仄はこの作品のもの。

●●○○○,(韻)
○○●●○。(韻)
●○○●●,
◎●●●○。(韻)
●●○○●,
○○●○○。(韻)
○○●○●,
●●●○○。(韻)

2007.7.18
     7.19

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