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寒蝉淒切,
對長亭晩,
驟雨初歇。
都門帳飮無緒,
留戀處,
蘭舟催發。
執手相看涙眼,
竟無語凝噎。
念去去千里煙波,
暮靄沈沈楚天闊。
多情自古傷離別,
更那堪、冷落清秋節。
今宵酒醒何處?
楊柳岸、 曉風殘月。
此去經年,
應是良辰好景虚設。
便縱有千種風情,
更與何人説。
雨霖鈴
寒蝉 淒切として,
長亭の 晩に 對す,
驟雨 初めて 歇(や)む。
都門に 帳飮すれど 緒(おもむ)き 無し,
留戀せる 處,
蘭舟 發(た)つを 催す。
手を 執りて 相ひ看て 涙眼し,
竟(つひ)に 語る 無く 凝(とどこほ)り 噎(むせ)ぶ。
千里の 煙波 去り去るを 念(おも)へば,
暮靄 沈沈として 楚天 闊(ひろ)し。
多情 古(いにし)へ 自(よ)り 離別を 傷むに,
更に 那(なん)ぞ 堪へん、 清秋の節に 冷落せるを。
今宵 酒 醒(さ)むは 何(いづ)れの處ぞ?
楊柳の岸、 曉風 殘月。
此(ここ)より去りて 年を 經(ふ),
應(まさ)に 是れ 良辰 好景 虚しく 設くべし。
便縱(たと)へ 千種の 風情 有るとも,
更に 何人(なんぴと) 與(と)か 説(はな)さん。
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2004.2.3 2.4完 2017.8.7補 |
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