中華滾滾黄河現代中華通俗詩詩詞世界　碇豊長の詩詞：漢詩　xiandaitongsushi

　
　           　　　
          中華　　
　　　　　　　　　　　　　         　

滾滾黄河，
浩浩長江。
巍巍中華，
屹立東方。
文明古國，
禮儀之邦。
傳統美德，
源遠流長。

　　　　　　　　

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中華

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
滾滾たる　　黄河，
浩浩たる　　長江。
巍巍たる　　中華は，
東方に　　屹立す。
文明の古國，
禮儀の邦。
美德を　　傳統とす，
源は　遠く　　流れは　長し。

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◎　私感註釈

※中華：現代中国を頌える歌。語彙は、極めて基礎的で、類似の歌とも共通するもので、“遼闊國土，大好河山”と、今日の発展を歌いあげている。

※滾滾黄河：滾々（こんこん）と流れ続ける黄河（に）。　・滾滾：〔こんこん；gun3gun3〕水の流れ続けるさま。尽きないさま。明・楊愼の『臨江仙』「滾滾長江東逝水，浪花淘盡英雄。是非成敗轉頭空。靑山依舊在，幾度夕陽紅。」「滾滾長江東逝水」は有名で、広く歌われている。　・黄河：華北を貫流する中国を代表する川。

※浩浩長江：広大で果てしない長江。　・浩浩：〔かうかう；hao4hao4〕広大で果てしないさま。　・長江：中国中南部を貫流する川。

※巍巍中華：高くそびえ立つ中華は。　・巍巍：〔ぎぎ；wei1wei1〕高く大きくそびえ立つさま。高大なさま。　・中華：世界の中央で燦然と華（はな）開くところ。中国。

※屹立東方：（世界の）東方に、高くどっしりとそばだっている。　・屹立：〔きつりつ；yi4li4〕高くどっしりとそばだつさま。　・東方：東の方。世界の東。アジアのこと。

※文明古國：文明があり、文化が開けた、古くからの国。“文明古國”で一つの熟語状のものとなっており、「國」字は後出の「邦」字と入れ替えられない。

※禮儀之邦：礼儀の国。　・禮儀：　・之：…の。語調を整えるためにも使う。「□□・□」（名詞）の場合、「□□之□」とする。　・邦：国。「邦」を使ったのは、「邦」を韻脚（江方長と邦）とするため。

※傳統美德：道徳にかなった立派な行いの伝統がある。　・傳統：伝統がある。　・美德：美しい徳性。道徳にかなった立派な行い。

※源遠流長：（水流の＝歴史の）淵源は、遠く遙かで、（水流の＝歴史の）流れは長い。　・源遠：淵源は、遠く遙かで。　・流長：流れは長い。悠遠の歴史を誇る。

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◎　構成について

韻式は「AAAA」。韻脚は「江方邦長」で、「－ang韻」。平水韻でいえば「江邦」は上平三江で、「方長」は下平七陽で通韻しない。ここは、現代語の発音に依る。次の平仄はこの作品のもの。

●●○○，
●●○○。（韻）
○○○○，
●●○○。（韻）
○○●●，
●○○○。（韻）
○●●●，
○●○○。（韻）