欣逢盛世, 改革開放。 政通人和, 百業興旺。 道德建設, 民心所向。 文明新風, 神州蕩漾。 |
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中華
盛んなる世に 欣(よろこ)び逢ふ,
改革 開放さる。
政(まつりごと) 通じ 人 和して,
百業 興旺す。
道德建設は,
民心の 向ふ所。
文明の 新風は,
神州に 蕩漾(たうやう)す。
◎ 私感註釈 *****************
※中華:現代中国を頌える歌。
※欣逢盛世:嬉しくも盛んで平和な世に逢う。 ・欣逢:〔xin1feng2〕嬉しくも…に逢う。喜んで迎える。 ・盛世:盛んで平和な世。
※改革開放:改革開放している。 *小平による政治経済路線。文革が終熄した1978年以降の市場経済化政策のこと。政治は社会主義だが、経済は資本主義という、今日の政策。
※政通人和:政治が上下に行き渡って、人民は和やかに仲良くしている。 ・政通:政治が通じる。政治が行き渡る。 ・人和:人民は和やかに仲良くしている。
※百業興旺:多くの仕事が盛んになる。 ・百業:多くの仕事。 ・興旺:盛んになる。“興旺起來”。
※道德建設:(新たな時代の新たな)道德(思想の)建設(は)。 ・道德:道徳。 ・建設:作り上げる。日本語では、施設を作り上げることによく使うが、中国語では事業や思想を作り上げる場合にもよく使う。
※民心所向:民衆の心情の向かうところだ。 ・民心:民衆の心情。民情。民衆の考えや気持ち。 ・所向:向かうところ。“所向無敵”。
※文明新風:(改革開放後の)新たな文化の風潮(が)。
※神州蕩漾:中国の大地に漂っている。 ・神州:中国の美称。 ・蕩漾:〔たうやう;dang4yang4〕ただよう。(水や空気、歌声などが)揺れ動く。漂う。響く。
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◎ 構成について
韻式は「aaaa」。韻脚は「放旺向漾」で、「-ang」の去声韻。平水韻でいえば去声二十三漾。次の平仄はこの作品のもの。
○○●●,
●●○●。(韻)
●○○○,
●●○●。(韻)
●●●●,
○○●●。(韻)
○○○○,
○○●●。(韻)
平成16.7.25 |
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