Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye


     
      晏幾道 

鷓鴣天


醉拍春衫惜舊香,
天將離恨惱疏狂。
年年陌上生秋草,
日日樓中到夕陽。


雲渺渺,
水茫茫。
征人歸路許多長。
相思本是無憑語,
莫向花箋費涙行。


******

鷓鴣天
                 
醉ひて 春衫を 拍ちて  舊香を 惜しみ,
天 離恨を將
(も)って  疏狂を 惱ます。
年年 陌上に  秋草 生じ,
日日 樓中に  夕陽 到る。


雲 渺渺として,
水 茫茫たり。
征人の 歸路  許多
(はなはだ) 長し。
相思は 本
(もとも)と是(こ)れ 語(ことば)に憑(ま)つ 無くして,
花箋に向ひて  涙行を 費す 莫れ。


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◎ 私感註釈

※晏幾道:北宋の詞人。字は叔原、号して小山。晏殊の七男。撫州臨川(現・江西省撫州市)の人。1030年?〜1106年?。晏殊の子として恵まれた環境に生まれたが、やがて没落する。華麗で感傷的な婉約詞を作る。

※鷓鴣天:詞牌の一。詳しくは下記の「構成について」を参照。

※醉拍春衫惜舊香:酔って春服をたたいては、昔の(思い出の)香りを懐かしみ。 ・醉拍:酔って…を打つ。 ・春衫:春服。 ・惜舊香:昔の(思い出の)香りを懐かしむ。

※天將離恨惱疏狂:天の神は別離のつらさを味わわせることによって、気違いじみた(浮気の)行為を罰しているのだろう。 ・天:神。お天道さま。 ・將:…を。…を以て。 後に、名詞をとる。 ・離恨:別離のつらさ。 ・惱:なやます。 ・疏狂:気違いじみている。ここでは、気違いじみた行為、素っ頓狂な行為、という名詞。浮気や向学の為の旅程、商売のための旅路を指す。「天將離恨惱疏狂」天の神は別離のつらさを味わわせることによって、気違いじみた(浮気の)行為を罰している。

※年年陌上生秋草:毎年、あぜ道に秋の草が生える(時を迎え、一年また一年と過ぎ去って)いく。 ・年年:毎年。年々。 ・陌上:あぜ道に。 ・陌:田畑の間を東西に通っている道。陶潛の『桃花源詩并記』には「土地平曠,屋舍儼然,有良田美池桑竹之屬。阡陌交通,鷄犬相聞。」とあり、田園の風景を叙すものの一として使われている。 ・生秋草:秋の草が生えている。時間の経過、凋落、衰勢を表している。『王孫歸』を踏まえた句。詩題や詞牌に『王孫歸』『憶王孫』『王孫遊』(南齊・謝)「国趨如絲,雜樹紅英發。無論君不歸,君歸芳已歇。」 としてよく使われる。もと、貴人の子弟の意で、『楚辞・招隱士』「王孫遊兮不歸,春草生兮萋萋。歳暮兮不自聊,蛄鳴兮啾啾。」を指す。そこでの王孫とは、楚の王族である屈原のこと。劉希夷『白頭吟』(代悲白頭翁)「公子王孫芳樹下,清歌妙舞落花前。光祿池臺開錦繍,將軍樓閣畫~仙。一朝臥病無人識,三春行樂在誰邊。宛轉蛾眉能幾時,須臾鶴髮亂如絲。但看古來歌舞地,惟有黄昏鳥雀悲。」 や韋荘の『C平樂』に「春愁南陌。故國音書隔。細雨霏霏梨花白。燕拂畫簾金額。  盡日相望王孫,塵滿衣上涙痕。誰向橋邊吹笛,駐馬西望消魂。」 がある。王維自身も『送別』で「山中相送罷,日暮掩柴扉。春草明年香C王孫歸不歸。」 と使う。 

※日日樓中到夕陽:毎日、たかどのに夕方になるまでいる。 ・日日:毎日。日ごと。 ・樓中:たかどのにいて。 ・到夕陽:夕陽になるまで。夕方まで。

※雲渺渺:雲は、遥かで遠くに流れ果てしなく。 ・雲:(大空を流れる)雲。晏幾道(1030〜1106年)のここの「雲渺渺,水茫茫。」は、北宋・寇準(961〜1023年)の『江南春』の「
波渺渺,柳依依。孤村芳草遠,斜日杏花飛。江南春盡離腸斷,蘋滿汀洲人未歸。」の影響を受けたか。或いは、「鷓鴣天」の詞調も「江南春」の詞調も、どちらにも「○●●●○○。」という部分があるため、自然と同じ形になったのか。 ・渺渺:遥かで遠い。果てしない。

※水茫茫:水面は、果てしなく広がっている。 ・水:河や湖(の水面)。 ・茫茫:果てしなくて、はっきり見えないさま。果てしなく広がっている。広漠としている。

※征人歸路許多長:遠くへ旅立っている(愛しい)人帰る道程は、いかばかり長いことか。 ・征人:遠くへ旅立っている人。恋人である。必ずしも出征軍人を云っているのではない。前出(紫字)寇准の『江南春』では「蘋滿汀洲人未歸」とあり、そこの「人」と同義。 ・歸路:帰途。 ・許多:非常に多い。旅立っている人のいるところと「わたし」との距離が、遙かに離れていることを謂う。

※相思本是無憑語:思い慕う(という感情は、)本来、言語に頼るものではないが。 ・相思:(恋人を)思い慕う。必ずしも相互に思いやる「相思相愛」のことではない。動作が対象に及ぶときに使う。「明月來相照」」の「相」と同じである。 ・本是:本来は…である。 ・憑語:言葉に頼る。 *本来、情愛は言語に頼るものではないということ。

※莫向花箋費涙行:便箋:(それでもやはり、手紙という言語の産物に頼ってしまい、)便箋に涙を流すようなさまをしまい(とは思っていても、涙は止めどもなく流れてくる)。 ・莫:…な。なかれ。禁止や否定を表す。ここは前者の意。「莫」のことばは、「向花箋費涙行」全てにかかっている。 ・向:…に(≒於)。…に向かって。 ・花箋:便箋。 ・費:ついやす。使う。 ・涙行:涙が流れること。涙を流すこと。

                  ***********




◎ 構成について

  
双調。五十五字。平韻。韻式は「AAA AAA」。韻脚は「香狂陽 茫長行」で、詞韻第二部七陽。

●○○●○,(平韻)
●●○○。(平韻)
○●,
●○○●○。(平韻)


○●●,
●○○。(平韻)
●●○○。(平韻)
●○○●,
●○○●○。(平韻)
  

2002.12.13
     12.14完
     12.17補
2007.11.23

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