おもしろ可笑し 入院体験記(1)
1999年8月3日(火)初入院
昨日からノドがいたく、ものを飲みこむと違和感あった。朝会社へ行く前に病院へ寄って行こう
と思い、近くの病院へいくことにした、当初風邪か扁桃腺が腫れたと思っていたのだが・・・。
ノドを少し見た先生がすぐ「大きい病院へ行ってください、紹介状を書きますから、うちで
は対応できません」とのこと、妻を呼び二人で「杏○大学病院」へ行く。
一時間半ほど待たされ(大学病院は本当に時間がかかる)入った診療室には、柳沢慎吾?
を思わせるような先生がおり、まだ若く落ち着かない、腰につけているIDカードの名前
をみると、前田?同じ名前だ!!ま、それはいいのだが、そのIDカードを良く見ると、図書カードと書いてある・・・??
「図書カード ???」 オイオイ! 不安が一気に上昇(紹介されて来たんだよなア〜この病院)
秋鹿クリニックじゃなく、井○クリニックへ行ったほうが良かったかな(確か井○先生、内科だが杏○の出)
色々質問されたのだが、この先生(?図書館員?)自分が話した後「ウン」と言う言葉をつける、
「今痛いですか?うん」まだ答えてないちゅーに、自己完結タイプかぁ〜?
色々質問されたあと、ノドを見ることになったのだが、2回挑戦して2回ともウェ〜となり失敗、
「はいウン、大体わかりました、ウン」ってオイオイ!まだ見てないぞ。「後でおよびしますのでねうん、48番の前でね、うんお待ち下さい、うん」
とのことだった、たしかここは58番だったな、うん、あれ?移った?
48番の前に行くと、担当医長谷川となっている、結局さっきのはなんだったんだ。
さてやっと本番?フゥ〜。治療室へ入ると今度は、白髪の混じった初老の先生(先生といった
らこれだろうこれこれ!)簡単に口からノドを見た後(全然ウェ〜とならず)鼻から内視鏡を
いれられた。右側にビデオがあり、そこに映し出されているようだった、「これを印刷した後、
通常の写真をみせますから」と言うことだったが・・・「あれ?ウンおかしいな?」「ん???」慎吾君だ、
慎吾君が一生懸命ビデオをいじっている、あちこち押しているいるが全然動かない「おかしいなー、ウン」
しばらくすると、女の先生が入ってきてフイルムを交換、ウイィーン、「何だフイルムきれか、ウン」(慎吾くんしっかりしてくれ)
先生が正常のものと、今撮ったものをみせてくれた、たしかに腫れているバラの花びらがたらこになっていた。
病名、「急性喉頭蓋炎、喉頭浮腫」。「???」、つまり喉頭蓋(コウトウガイ)とは?ノドの食道と
気管のところにあり、食べ物が通るときに気管の蓋をし、気管に食べ物が入らないようにする、
この弁が腫れて気管をふさいでしまうと息が出来なくなってしまう、今回もう少し腫れると
呼吸困難になるという、悪化した場合腫れに針を刺す(細菌の場合空気に弱いので針でさして
空気を入れるとのこと)最悪の場合、気管切開になるとのこと(気管切開の可能性は10%位)
ま、と言う事で先生の見解は、即入院した方がいいと言う事で、緊急入院することになった。
ネクタイをし、スーツを着、革靴を履いて、鞄を持って看護婦さんのあとをついていく、まさか
即入院になるとは!会社へ行くつもりだったのに・・・・。
現在六人部屋が一パイとのことで二人部屋へ入ることになったが、病室へいくと私ひとりだけだった。
差額ベット代八千円、ん〜高い
なんか簡単に入院になってしまが、じつは生まれてこのかた入院は初めてである。スーツを着た
まましばしベットで呆然、しばらくすると、「コンコン!」と先生が二人入ってきたって一人は
慎吾君だよ。
女医の福島先生(岩崎ひろみ風)が病気の事と入院後の話しをしてくれた、それによると主治医
が三人いるとのこと(三人?まさか!!!)長野先生、大木先生、福島先生(ほ!)の三人体制でいどみますとのことだった。
(これからしばらく宜しくお願いします。)
横で慎吾君がガチャガチャなんかやっている、「これから点滴の準備をしますのでねウン、緊急の時のためにねウン、
道を作っておかなければなりませんからね、それからウン、硬性物質のテストのため注射をしますのでねウン、
それと検査のため血液をとりますからねウン」。
妻が売店で買ってきたパジャマを着、点滴をし、もうすっかり入院患者。トイレへいくのも点滴を
引きずって行くのだから情けない。
それにしてもこの病室は広い、妻が帰り一人になったときやたらと広く感じた。
広く何も無い病室で一人はこわいよ〜。壁のしみがやけに気になった。