ベネチア観光編タイトル

<第7・8日 ベネチア→成田>

迎えが来ない! 最後までイタリアあなどるべからず

 「ま、いろいろあったけど面白かったよね、イタリアは」
 「食べ物もおいしいし」
 「また来たいね」
ここはリアルト橋に向かうヴァポレットの船上。一行、早くも旅の振り返りモードだ。リアルト橋で下船してリバ・デ・カルボンなる 大運河沿いの一角へ。だが…待てど暮らせど迎えのボートが来る気配ナシ。刻々と迫り来る時間。列車移動と異なり、今日は飛行機に 乗るのだから、「間に合わなかった」では済まない。またもやピ~ンチ!
 現地旅行会社にTELしても話は通じないし、もう旅の最後で小銭もあまり残ってなかったので途中で電話が切れる。仕方ないので ボラレ覚悟で水上タクシー(って要するにモーターボート)をつかまえる。空港まで12万リラ。実は、ボラレているのではないかと いう心配以前に、もうそんなに手持ちのリラがないんでは、という心配の方が大。
 ともかく、空港に着けばなんとかなるさと乗り込み、早くボートが到着するよう「フォルツァ(頑張れ)、オヤジ!」と小声で 声援。

 声援が利いたのか(?)、どうやら間に合う時間に空港に着いた。3人は財布の底の底までひっくり返してリラをかき集める。 しめて11万9500リラ。その様子を見ていたオヤジは苦笑しながら受け取ってくれた。しかも、後で日本の旅行会社に請求するため に領収書を求めるとちゃんと「12万リラ」と書いてくれた…ありがとうオヤジ。

ゴンドラのみ進入可の標識
これは「ゴンドラのみ進入可」の標識。

こうして女王様ご一行はなんとか無事に帰国することができたのでした。メデタシメデタシ。

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