ボラレデーだった昨日に懲りてすっかり用心深くなった一行は、パニーノやコーラを買って店先で立ち食いの昼食を済ませ、 続いてはサン・マルコ寺院へ。
これまで見てきたローマやフィレンツェの教会と異なり、東洋色が濃い。天井のモザイク画も金ピカ系だし、パラ・ドーロという 祭壇画も宝石ゴテ~ッという感じだ。
外壁にも見事なモザイク画が描かれているのだが、残念ながら右側三分の一は修復中だった。
寺院正面入り口の上にはベネチアのシンボル・黄金の有翼獅子。ベネチア映画祭のグランプリをなぜ「金獅子賞」というのか、以前は 不思議に思っていたが、実際に来てみるとあちこちに金獅子がいる。 |
本当は午後はアカデミア美術館のあたりでも散策する予定だったのだが、散策は昨夜たっぷりしたので (^^;、予定変更して ホテルに戻って一休み。その後、ホテルからリアルト橋方面をぶらぶらする。
ごく普通の八百屋さんの店先をのぞいたり、手前がコーヒー豆屋で奥が立ち飲みカフェになっている店でカプチーノを飲んだり。
ベネチアと言えばベネチアングラス、ということで何軒かの店をのぞいて自分たちなりに 見る目を養ってから、アクセサリーや飾り皿を購入した。さて、いよいよ最後の晩餐である。昨夜のような失敗はしないぞ!という固い決意を胸にあちこちの店先のメニューをチェック。
最終的に、一度は通り過ぎた小さなトラットリアに決定。この店の表ではにーちゃんが客引きをやっていたのだが、我々が戻ってきたの をめざとく見つけた彼は濃~い笑顔で「ちぃやぅおぅ!」。一行もつられて「チ、チャオ!」
家族経営の小さい店で、厨房には彼の両親がいる模様。トマトサラダ・シーフード盛り合わせ・イカリングフライ・ パスタ(カルボナーラ)、どれも大ヒット。勧め上手なにーちゃんに乗せられてデザートまでしっかり 食べてしまう。ホテルに帰ると、現地の旅行会社からFAXが入っており、明日の朝の送迎ボート(これでベネチア空港まで行くのである)の 待ち合わせ場所が連絡されていた。リアルト橋近くの「リバ・デ・カルボン」というところらしい…。