ナポリ&シチリア旅行記 観光編
カンパニア州旗 ≪カプリ島≫ 

※ 1ユーロ=約97円(2012年7月当時) ※


△▼△ 青の洞窟 △▼△
 3日目の午前中はカプリ島へ渡って青の洞窟見物。ナポリ発のオプショナルツアーというのもあったのだが、ローマからのツアーと合流するため開始時間が遅く(確か11時頃)午後の中途半端な時間に戻ってくることになるため、自力で行くことにした。
 青の洞窟に入れるかどうかは天候によって左右され、比較的高確率と言われている夏期でも5日に1回くらいは強風による高波で入れないというので心配ではあるが、とにかく現地に着いてみなければ入れるかどうかわからない(どんなに穏やかな天気でも大潮で潮位が高いときは入れないので、その辺は事前に確認しておくとよいでしょう)。 とりあえず、朝起きた時点でのナポリの天気は良く、風もそれほどではなさそうだった。
 …というところでホッとしすぎたのか、ふと気づくと乗ろうと思っていたジェットフォイルの出発時間が迫っていてバタバタする女王様たち(爆)。 カプリ島行きのジェットフォイルが出ているベヴェレッロ港まではホテルから徒歩10分くらいなのだが、地元民の後について信号のない道路を必死で渡ったり、ヌオーヴォ城の中を突っ切って行けるのか?とまた別の人の後をついて行ったら「通り抜けられないわよ」と言われて慌てて引き返したり(道路工事中のためヌオーヴォ城の脇の仮設スロープを降りていかなければならなかった)。 マリーナ・グランデ
 なんとか港にたどり着き、行き先別にずらっと並んだチケット窓口からカプリ島行きを見つけて列に並んだものの、今度は前の人が窓口の人にいろいろ質問していてなかなか進まず、刻々と迫る出航時間。 ようやく8:05発 18.8ユーロのチケットを買って、朝っぱらからジェットフォイルへ猛ダッシュ! この時点でもう8時3分過ぎくらい。女王様たちが乗船した後2人くらいまだ乗ってきましたが、それですぐに出航。 いやぁ、間に合ってよかったよかった(乗り遅れたからって致命的というわけではないけどさ)。…そんなわけで、ベヴェレッロ港やジェットフォイルの写真はまったく撮っている余裕がなかったのであった…。

 ジェットフォイルは2~300人くらい乗れそうなサイズだったがほぼ満席。ネット情報によれば、後部座席の方が揺れないということなのだが、後部座席は日本人ツアー客にしっかり押さえられていたため、女王様たちは前方の空席へ。 でも時々大きく上下に揺れたくらいで、乗り物に強くない3号も酔い止め服用で大丈夫でした。
 ベヴェレッロ港を出てしばらくはなんとなく靄がかかっていて空も海もあまり青くなかったのが、カプリ島に近づくにつれて「青い空!青い海!」という感じになってきて高まる期待感。 約40分で無事マリーナ・グランデ(右写真)に到着した。
 ジェットフォイルを降りて人の流れの方向に進んでいくと、港内のもっと陸寄りの桟橋上に青の洞窟ツアーのチケットを販売している小屋を発見。 青の洞窟オンリーのコースと青の洞窟+カプリ島一周コースがあって、青の洞窟コースは13ユーロ(ただしこれは往復のモーターボート代のみの値段) 。 同じコースのお客が15人くらい集まったところでモーターボートに乗り込み、いざ青の洞窟へ。
手漕ぎボート出勤  モーターボートは港を出ると島の岩壁に沿って快調に飛ばす。ふと後ろを見ると、3艇の手漕ぎボートがロープで牽引されてついてきていた(左上写真)。 まるで親ガモについてくる子ガモのよう(笑)。青の洞窟は9時からオープンなのでこれから出勤ということらしい。結構なスピードが出ているのだが、余裕で手漕ぎボートに寝そべっているおっちゃんもいた。
 モーターボートで20分ほどで青の洞窟の入口付近(右上写真)に到着。写真の右端に写っているのは、海路ではなくバスなどを使って陸路から来た人たちが手漕ぎボートに乗り込むための待ち行列階段。
 女王様たちの日頃の行いが良かったため(?)、本日は問題なく洞窟内まで入れそうである。 混んでくると海上で長時間待たされてユラユラしているうちに気分が…という話もよく聞くが、このときはまだモーターボートは3艘くらいしか停泊していなかった。
青の洞窟入口
鎖を手繰って洞窟内へ  モーターボートに乗ったまま待っていると、ここでさらに手漕ぎボート代 8.5ユーロ+青の洞窟入場料 4ユーロ=12.5ユーロを徴収され、「ハイ、あなたたちはあれね」と手漕ぎボートを割り振られる。 モーターボートも手漕ぎボートも揺れているので、ピッコロなジャポネ(単に足が短いとも言いますが)はうまくタイミングを計らないと乗り移るのがちょっと難しい。 手漕ぎボートでは床にお尻をつけて座らなくてはならないので、汚れても濡れてもいい服装で!
 しかし、右上写真でもわかるように、想像していた以上に入口の天井が低い。潮の干満によってもだいぶ違うんだろうけど、このときは海面からの高さが数十cmしかない
 いよいよ女王様たちの乗ったボートが洞窟に入る順番になると、ほとんど仰向けに寝るような姿勢をとるよう指示される。 そして狭~い入口から船頭さんが鎖を手繰って最後はエビぞり状態になりながら(左中写真)ついに洞窟内にIN!

船頭さん熱唱
洞窟内部その1  洞窟に入るやいなや、その青さに圧倒される。いや~本当に青い~!!! (@_@) 入口の狭さに比べると意外に奥行きがあるのだが、前日に行ったエメラルドの洞窟のように一部分だけ水の色が違うのではなく、洞窟内のほぼすべてが青い。 まさに自然が生み出す神秘。1号はつい手を水中に入れてみたが、もちろん水に色が着いているわけではない。
 みんな逆上気味に写真を撮りまくるが、暗い洞窟の中で青い色をキレイに捉えるのはなかなか難しい。時間が限られているので露出とか調整しているヒマもないし、ボートが揺れるのでブレブレになっちゃうし。 ビデオの方が美しく撮れるらしいです。左下写真と右下写真はその中で比較的よく撮れた方なのですが、青の洞窟の素晴らしい青々しさが伝わるでしょうか?
洞窟内部その2  洞窟内では船頭さんが「サンタ・ルチア」を朗々と歌ってくれる(右中写真)。3~4艇のボートの船頭さんが同時に歌っているので、あちこちで反響してちょっとうるさい(笑)。 歌うだけで、特に解説のようなものはなかった。
 狭い洞窟内をぐるっと一周したら、名残惜しいが再び仰向け姿勢になって洞窟の外へ。洞窟内で過ごした時間は5分くらい。 船頭さんへのチップは5ユーロあげました(エビぞって出入りするのが重労働そうだったので多め。ちなみにエメラルドの洞窟では1ユーロ)。

 同じモーターボートに乗ってきた全員が手漕ぎボートから帰ってきたら、マリーナ・グランデに戻る。 思ったより時間がかからなかったので、ケーブルカーで高台にあるカプリ地区に行くことも考えたが、結局帰りの便を予定より早めることにした。
 チケット売り場は陸地側から港に向かって左端にあり(港側から見るとどこにあるかわかりにくい。しばらくウロウロ探してしまった)、10:35発 17.3ユーロのチケットを購入。 同じ会社のジェットフォイルでも便によって(もしかしたら使っている船によって?)ビミョーに料金が違うのがナゾ。 女王様たちは乗らなかったが、ケーブルカーのチケットも同じ場所で売っていて、乗り場は道路を挟んで向かいにあった。
 今度は朝のようにダッシュすることもなく、ゆっくりとジェットフォイルに乗り込んでカプリ島を後にし、ナポリへと帰還。 ナポリからの往復交通費+入場料+チップ=66.6ユーロで5分間と考えるとかなりの割高感はあるけれど、少なくとも1回見ておいて損はない夢マボロシのような光景でした。

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