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The Golden Raspberry Award
結果
話を聞いた時期:2016年1月
結果が出ました。アップが遅れてすみません。
今年はジョリー、ピット夫妻に賞がどっと行った可能性がありました。どうやってロビー工作をやったのか分かりませんがうまく逸れて、ジョンソン主演の作品に方にどっと行きました。と言うことはラジー賞にも値しなかったということなのでしょうか。
今年は仕事が詰まっていて、すぐ取り掛かることができませんでした。発表はまたオスカー受賞者発表の直前です。
今年もいくつかの作品にノミネートが集中しています。
最低作品
マーベル・コミック。これは2015年版だそうで、2005年と2007年にも映画化されています。
ゴールデン・グローブとオスカーで音楽がノミネートされ、ラジーに作品賞、男女主演賞、脚本賞などでぞろぞろノミネートされた作品。
英国の官能オンライン小説の映画化。英国には紳士淑女の顔の他に下半身の話に弱いという点と、エキセントリックな人がちょくちょくいることが欧州には良く知られていますが、日本では紳士淑女の顔がメインに思われているようです。
主演の1人はティッピー・ヘドレンの孫、メラニー・グリフィスとドン・ジョンソンの娘。こんな所で名を上げてしまっていいんだろうか。ヘドレンとグリフィスはいい女優だったけれど。
元ウォシャウスキー兄弟、途中ウォシャウスキー姉弟、現ウォシャウスキー姉妹が監督。マトリックスを作っていた頃はローレンス・ウォシャウスキー。現在はラナ・ウォシャウスキーに変更。アンディーは現在はリリー。
ジュピターは星の名前ではなく、ここでは人名。ハチャメチャの SF コメディーのようです。ラジー賞ノミネートは織り込み済み?制作側はコメディーのつもりではないのかも知れません。アメリカではフロップで、低い評価。他の地域では結構いい線。
2009年のモール・コップの続編。パッとしないショッピング・モールの警備員の活躍するコメディー。
物凄く懐かしい女優シャーリー・ナイトが主人公の母親役で出演。現在79歳で現役。出演作179本。かつてのワーナーの探偵3部作、サンセット 77、サーフサイド 6、ハワイアン・アイにも出ていました。
1982年に NASA がゲームの映像を宇宙に発信したら、宇宙人が挑戦状と考え戦争になってしまうという SF コメディー。ラジー賞にノミネートされたので馬鹿馬鹿しい駄作なのでしょうが、原点の発想はおもしろそうです。
落選作: Aloha、By the Sea、Hot Pursuit、チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密、Pan ネバーランド、夢のはじまり、Paul Blart: Mall Cop 2、 Seventh Son
最低主演男優
ファッション・モデル。グリア・ガーソンの身内。キーラ・ナイトレイの元のボーイフレンド。以前エディ・レッドメインが同居人だった。元々主演に予定されていた俳優が降板したため役を得た。続編にも出演の予定。
アクション・コメディー。破産しかけている英国の貴族兼美術商の話。出演者を見るとおもしろそうなのですが、なぜか酷評。ところで、デップの物まね版トランプは迷演技だそうです。
アダム・サンドラー作品によく一緒に出る人。
サンドラーは口実があれば必ず候補に挙がる人。ここでは2作でノミネートされています。
アダム・サンドラーの自分探しの映画。サンドラーにはアンチ・ファンがついていて作品を作るとすぐ酷評されるようです。ペーソスを上手に出せるので、作品を選べば味のある俳優になると思うのですが。
ヘイトフル・エイトに目立たないように出演していました。出演は後半。出番が少ないです。
落選: ブラッドレイ・クーパー、ウィル・ファレル、ヒュー・ジャックマン、ブラッド・ピット、クリス・ヘムズワース
最低主演女優
家族総出の作品でデビュー。母子共にミス・ゴールデン・グローブ。 ジョンソンは美人ながら普通の顔。個人的な友人になっても違和感の無い顔。母親も祖母も美人。
夫の不倫をめぐるブラック・コメディー。浮気がばれて妻が怒り、夫は不倫相手を殺さなければならなくなってしまう。ノミネートはプロットがひどいから?
東側が崩壊した後アメリカに移住したウクライナ人。ブラック・スワンに出演しているのでバレーができるのかも知れません。
久しぶりの登場。彼女は女優というより自分では歌手だと思っているかも知れません。筋はパッとしなくても政治的な方向を示す作品を選んで出演することがあります。ビジネスの才能もあり、映画でこけてもへとも思わないでしょう。
グウィネス・パルトロウは父親の生存中はお姫様扱い。死後は迷いながら進む印象でしたが、吹っ切れた所もあり、特に歌はプロの歌手より感覚が良く、俳優になるより歌手をやった方がいいと思います。曲の解釈がいいです。マドンナよりはずっと上手いです。
落選: アンジェリーナ・ジョリー、ケイト・マーラ、エマ・ストーン、リース・ウィザースプーン
最低助演男優
親父さんが銀行の頭取なので、名門校に放り込まれた。ケンブリッジ公とは同級生。主演男優賞にノミネートされたジェイミー・ドーナンは元同居人。めでたく両人とも受賞。
エミー賞受賞者。サタデー・ナイト・ライブのメンバーなのでこういう所にノミネートされると株が上がるかも。
サイエントロジーに凝って嫁に三行半を突きつけられたイケメン。
ノミネートされた作品は4作目まで作られており好評と見ることができます。3匹のシマリスがアニメで登場。ドイツのキタリスとアメリカのシマリスを掛け合わせたような感じです。声を変に機械で作らず、子供の俳優にしゃべらせた方がよかったと思います。ドイツのリスはかわいいよ。
落選: ショーン・ビーン、ジェフ・ブリッジズ、マイケル・ケイン、ジェフ・ゴールドブルーム、マイケル・B・ジョーダン
最低助演女優
有名人の子供。ケイトと区別がつきません。ドラゴン・タトゥーの女のオリジナル版は見ましたが、アメリカ版は見ていません。ケイトの作品は何本か見ています。
日本語が分かるんだって。
彼女は大根だから、こういう所にノミネートされてもいいかと。
ドイツ語の名前、英語読みになると変な名前に化けてしまいますね。英語ではサイフリッドとしているところもあります。ドイツ語式だとザイフリート(s と母音が語の頭に来ると s の発音は英語の z に化けます。ドイツ語の y は古い綴りだと i と同じ扱いを受けることがあります。ここもその例。e と i または y が並ぶと[エイ]ではなく[アイ]と読みます。なので Sey は[ザイ]となります。i と e が並ぶと[イー]となります。なので frie は[フリー]。そして語尾にくる d は[ド]ではなく[ト]。なので Seyfried は[ザイフリート]。一見ルールがたくさんあって難しそうに見えますが、ドイツ語のルールは「こういう時はこう」と決まっていて、例外が少ないので、他の言語、特に英語よりずっと簡単です)。
落選: エレン・バーキン、メロニー・ディアス、ローズ・レスリー、テレザ・パルマー、ジューン・スキッブ
最低監督
凄い苗字。本名か疑わしい。
ムカデ人間ばかり作っている変な人物。遂に3本目。誰が出資するんだろう。
似たような人間改造映画で、Mr. タスクという作品がありますが、こちらの方がやや上品。しかしこんな映画が作られるとすれば、どこかで本当に人間を改造して生かしているたわけ者がいるということなのでしょうか。
このサムはサマンサのこと。2つの癌にかかっており、子供4人。余命がどのぐらいかがマジで心配されます。
スタローン、バンデラス主演の暗殺者の脚本を書いています。マトリックスもおもしろかったのでやる気を出せば才能は出て来るのではないかと思われます。ラリーがラナになったのは2008年頃。アンディーがリリーになったのは今年らしいです。暗殺者もマトリックスも男っぽい骨太の作品。逆にその間に作ったバウンドは女性っぽい作品。カミング・アウトで私生活の緊張が解けた今、作品にどういう影響が出るのかが楽しみです。
落選: アンジェリーナ・ジョリー、セルゲイ・ボドロフ、クリス・コロンブス、デヴィッド・コップ、ジョー・ライト
最低脚本
元ネタ: E.L. ジェームズの小説
元ネタ: スタン・リーとジャック・キルビーのマーベル漫画
元ネタ: パトリック・ジーンの作品
落選: アンジェリーナ・ジョリー、ジョシュ・ヒールド、 トム・シックス、ジェイソン・フックス、カート・ウィマー、チャールズ・リーヴィット、スティーヴン・ナイト、マット・グリーンベルク
最低前編、リメイク、盗作、続編、パクリ
ノミネートは当然か、ラジーでも無視すべきだったか。
落選: Pan ネバーランド、夢のはじまり、 96時間 レクイエム(批評家から酷評、観客の入りは上々)、 Paranormal Activity: The Ghost Dimension、X ミッション、 ターミネーター:新起動 ジェニシス(まだやってたの?)、Victor Frankenstein
最低スクリーン・コンボ
この項目はこじつけのようなノミネートの時もあります。
サド・マゾ・カップル
落選: アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット、 ヒュー・ジャックマンと糊で貼り付けた口髭、アダム・サンドラーと Bro-Posse、シマリス三兄弟(映画ではシマリスと呼ばれていますが、ドイツのキタリスとかなり似た感じのリス。キタリスと違うのは耳と尻尾)、チャニング・テイタムときらびやかなメイクアップと貼り付けたとんがり耳
名誉回復賞
バンクスはよく知らないから評価無し。
シャマランはラジー賞のトップにしてもいいと思うぐらい。
ウィル・スミスは演技派俳優ではないけれど軽い乗りのアクションなどではいいパーフォーマンスを見せていたので、スター俳優としてはラジーに入れてはやや気の毒。
スタローンは元々監督、脚本家として出発、資金が足りなかったから低品質の作品に出てお金を稼ぎ、俳優に払うお金が無かったから自分で出演しただけ。映画全体を理解する人と思えるので、しょっちゅうラジー賞にノミネートしては気の毒。
後記: この顔ぶれだとどう解釈したらいいのか迷います。名誉回復とはどういう意味なのか。ドイツ語版によるとここに入れては気の毒だからすみませんということだそうです。もっとたくさんノミネートしてあげられなくてごめんねという意味なのかと思っちゃった人もいます。
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