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2016年 アカデミー賞ノミネーション

話を聞いた時期:2016年1月

結果発表:2016年2月

突然休暇を貰いそのつもりでスケジュールを組んだら、暫くして延期となり、のんびり記事を書いているはずの時間が吹っ飛んでしまいました。アップする間もなく結果発表の日まで来てしまいました。すみません。

ハリウッドでは黒人のノミネートが少ないことが大きな問題となったらしく、総合司会者までが皮肉を飛ばすことになりました。有名黒人勢は欠席を決めた人もいました。

投票をする権利を持った会員の人種が圧倒的に偏っているのでこういう事が起きる年もあるのかと思います。人口比に合わせて毎年調整するのがいいのか、時にはこういう年があり、別な年には別な人種の人が大攻勢をかければいいのか、全てが1つの国の私企業集団の話なので外の人間にはいい考えが浮かびません。

作品の内容が低い場合は人口比の制度は却って問題を作ることになるので人口比に合わせるのは必ずしも解決にはなりません。私はむしろハリウッドの独占状態を解決する方がいいのではないかと思います。元々何もなかったハリウッドにある系統の人が集まって産業を興したというのは、例えばデトロイト付近に工場がたくさん作られ自動車産業が大きくなったのと同じで、作る人の自由。なので、ハリウッド以外にも映画のスタジオを作り、技術者を呼び寄せて自分たちの映画を作ればいいのではないかと思うのです。実際その動きはないわけではなく、アメリカの南部に少し映画人が集まっているようです。ジャンルで集まるも良し、ブラック・パワーでがんばるも良し。起業した人の好みで映画を作ればいいと思うのです。その中で自分たちの賞を設定して表彰するのもいいですし。その賞にどのぐらいの権威を持たせるかは作る人たちとファンの力によると思います。

授賞式は半分ほど見たのですが、そこまでの段階ではアメリカ人の受賞が少なく、白人ではあっても外国人、外国勢の受賞が続いていました。ハリウッドというのは人種だけでなく、国籍でも癖のある所で、400年以上前に欧州から移住して来た《所謂アメリカ人》系でないここ100年ほどの間に欧州から来た大スターが結構多い、ユダヤ系の人は比較的出世し易いなどという特徴があります。

映画界を私的な企業集団と見ると経営者が「これは売れる」と思ったら特定の人種の人をトップに立てても外野は文句を言うべきではないのでしょうが、それなら同時に米国に長く住む他の人種をトップに立てた経営者にも出て欲しいと思います。確か一時期そういうこともあり、タランティーノはその時代の影響を受けていたと思います。その結果タランティーノの最新作の主演は黒人。ただ、数のバランスが「例外的」と言われるほど偏ってはねえ。

とまあ始まる前からこんな騒ぎになっていましたが、私が見た前半はマッド・マックスに参加したスタッフなどがどんどん受賞していました。ヘアー・スタイルとお化粧の賞も貰い、私は個人的にはびっくり。トレイラーを見る限りヘアー・スタイルとお化粧で大したことはできなかったのではないかと思うのですが。

後半は疲労困憊で見ることができませんでしたが、後で結果を聞きやや意外でした。コメントに書いておきました。

忙しくて「です・ます」調と「だ・である」調を統一する時間がありませんでした。悪しからず。

技術などの受賞は省略しました。

通常通り行われるのかと思っていたら、ドイツのタブロイド誌には黒人差別に抗議して、黒人俳優を式典に出さないボイコットを考えているという記事が載っていました。スパイク・リーが名誉賞に決まっています。

大統領はアフリカ系とは言っても全米にいる大多数のアフリカ系の人とは系統の違う出身。最近そのあたりを勘違いした政治家がいましたが。その上大統領にはアフリカ系の人たちに特に貢献するのではなく、全米国人のために貢献する方を優先しているようなので、特別な貢献を期待していた人たちに取っては多少失望感が生まれるのかも知れません。ただ、私は10年ほどしたら、大統領の評価が今とはガラッと違って来るのではないかと思うことがあります。好い方に解釈した場合の話ですが。ま、ここは少し時間を取って考えようと思っています。

作品

今年はなぜか実話の映画化が多いです。

主演男優

主演女優

監督

助演男優

後記: 主演を張れる人が助演でノミネートされているので難しい選択でしたが、わりと地味なライランスに行ったのは良かったと思います。この作品は見てみたいです。
スタローンは自分はもう年だから若い人を育てようという姿勢が90年代からもう見え隠れしていました。ロッキーは1976年ですが、その時すでに本当は主演俳優はやらず、脚本をやるつもりだったようです。資金不足が彼をスターにしてしまったようで、人生は何が福や災いになるか分かりません。

助演女優

脚本

脚色

長編アニメ

短編アニメ

外国語映画

撮影

美術

衣装

音響

後記: 人材不足なのかダブル・ノミネートの人もいます。

編集

音響編集

視覚効果

メイクアップとヘア

音楽(オリジナル・ソング)

音楽(作曲)

短篇

ドキュメンタリー(短篇)

ドキュメンタリー

名誉賞

Jean Hersholt 人道賞

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