URAtop厨房裏地下食料庫

illumination

 jaune
vert
blanc
rouge
bleu

 
 

 

イルミナシオン
illumanation
 

jaune



 


 
 
 
 

2
 
 
 
 
 
 
 

金箔を張った彫刻を施した豪華なベッドは誰かを抱くには適している。
クロコダイルは寝そべって相手を待った。
このオレをいつも待たせるとは。
ふざけたことだ。
「遅い」
「すみません」
湯上がりのMr.プリンスがまだ濡れた髪を拭いながら現れた。

メガネをとると少年のようになる。
バスローブしか身に着けてない体は、
同時に淫らな雰囲気を漂わせる。
ほんのり赤くそまった上気した肌は、
クロコダイルのような者ですらその気にさせる。
普通の相手ならひとたまりもなくこの男に溺れるだろう。
だが、その「武器」はまだ他の男には使わせていない。

ゆっくりベッドに上がってくるMr.プリンスのバスローブの紐をほどく。
慣れた体に触れてやると、
かすかに吐息が漏れた。
「あっ・・・」
敏感な部分に軽く触れると、もう声をあげて反応を示す。
クロコダイルのお気に入りの体は、
欲情にまみれる。
昼間の冷静な表情はくずれ、
淫らに頬を染める。
夜だけの淫らな生き物。
男の手や体に反応し、
いい声を出す。
これは最高の娯楽だ。

細い体はクロコダイルに組み敷かれると哀れな程だ。
「あっ、あああっ」
苦悶と快楽の入り交じった表情でクロコダイルを受け入れる。
大柄なクロコダイルのモノは、
誰にでも快楽を与えるものではない。
大抵の女は苦痛を訴え、
すぐにギブアップした。
その点、このMr.プリンスは細いながらも意外に体力があった。
適度に筋肉のついたしなやかな体。
体も柔らかく、
少し激しく抱いてもついて来れた。
最初は苦痛のみだった体も、
快楽の味を覚えていた。
クロコダイルのモノを受け入れ、
体内の弱いところを刺激されるとMr.プリンスのモノも勃ちあがる。
既にそそり立ったモノが感じていることを雄弁に物語っていた。

まったく、
男は分かりやすくていい。
体力もあるし。
この男は体もいいし、いいカオをする。
「あっ・・・くっ・・・」
懸命に耐えながらも快楽の波に翻弄される姿は、
クロコダイルの劣情を更にあおる。

無意識に逃れようとする腕は、
いともたやすくシーツに縫い付けられた。
暴れたり、
逃げようとしても、
クロコダイルにとってはちょっとした興奮のための余興にしかすぎない。

「ゃっ・・・ひぃっっっ」
クロコダイルが動き始め、
Mr.プリンスは悲鳴を上げた。
体の中を無理に貫き、
それから乱暴に引き抜かれる。
その繰り返し。
なのに体は反応し、
はっきりと勃った先からは先走りの液すらこぼれ落ちていた。

「気持ちいいのか?」
余裕のある言葉にMr.プリンスは唇を噛み締めながら、
無意識にうなずいた。
「んっ・・・んん・・・」
噛み締めた歯の間から、
止められない唾液がこぼれ落ちる。
繋がった部分からは激しく打ちつけられる度に、
卑猥な音が聞こえてくる。

クロコダイルの気が済むまで許される事のない、
情慾の時間はいつまでも続く。

閉ざされた扉の奥。
いつも静かな部屋は、
熱い喘ぎ声と吐息に満ちていた。
 
 
 
 
 
 
 
 



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