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イルミナシオン
vert
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3
「・・・でしょう」
「・・・・しろ・・・」
いつの間にかうとうとしていたらしい。
どこかで話声がして、
ゾロは目をさました。
・・・いけねえ。
寝ちまってた。
「あっ・・・」
艶を帯びた声が耳に飛び込んできた。
あァ?
「サー・・・もう・・・」
クロコダイルの低い笑い声も聞こえる。
「・・・あああっ」
はっきりとした喘ぎ声。
ゾロは固まった。
オイ・・・。
これって・・・。
何が行われているか、明らかだった。
クロコダイルの相手は・・・。
多分、あの生意気な男。
寝てる間に誰か来たか?
いや、扉のとこにいたから誰も来てねえ。
「・・・や・・・ああああ」
恐らく再奥の部屋が寝室なのだろう。
一応扉は閉められているものの、
はっきりと声が聞こえる。
冗談じゃねえ。
他人がヤってるのを聞きながら、
じっとしてろってか。
最悪だ、
この仕事は。
だが、ふと思いつく。
チャンスじゃねえか。
あいつらは夢中でヤってる。
オレが何をやっても気づかねえ。
だったら・・・。
証拠を探そう。
あいつらが生きてるって証拠を。
しかし、オレ向けじゃねえ仕事だぜ、全く。
ルフィ。
てめえは生きてるよな。
誰も死体を見ていない。
ウソップも、
ビビも。
オレの仲間。
オレの船長。
助けてやる。
アルバーナの反乱を止めようとして捕まったお前ら。
反乱は始まってるが、
この地では全てが夢のようだ。
何も起こっていないかのように、
毎日が過ぎていく。
てめえらの生死については
バロックワークスと、
クロコダイルしか知らねえと言う。
だからオレはここに来た。
剣士を倒すなんて嘘だ。
それよりルフィの方が大事だ。
オレが夢をかける男。
お前は海賊王になる。
オレが海賊王にしてやる。
壮大な、
壮大な、
夢。
だがそれに向かってともに生きることを誓った。
だから探す。
生のカケラを。