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イルミナシオン
rouge
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2
サンジは書類を閉じ、
すぐ近くにゾロが立っているのに気づき、
ぎくりとした。
ゾロがきつい視線でいつも自分を見ているのは知っている。
だが、こんなに近くに来ることはなかった。
「・・・」
無視してゾロの側を通り抜けようとした。
途端に刀が首筋につきつけられた。
ゾロの体から殺気がたちこめる。
海賊狩りのロロノア・ゾロ。
三刀流の魔獣。
サンジとて弱いわけではない。
サンジの蹴りはゼフ直伝だ。
もっとも今はミスター・プリンスとしておとなしく過ごしていたのだが。
今は完全に油断していた。
ゾロは嫌な目をしていてもクロコダイルの「護衛」だったのだから。
最初から気になっていた視線。
サンジを切り刻むような視線。
驚いた後、
サンジは冷静さを取り戻した。
そうか、
ゾロは「護衛」でいることを捨てたのだ。
そして、何故か鉾先をオレに向けた。
どうやって抜けきる?
冗談じゃねえ。
オレはこんなとこで殺られる訳にはいかねえ。
ああ、でも他の奴からみたらやっぱクロコダイルのついでに殺っちまおうってわけか。
「なあ、何をあせってんだよ。
落ち着けよ」
ゾロは刀を突き付けているのに、
冷静にタバコに火をつけるミスター・プリンスに激しい怒りを感じた。
最初から犯る気だった。
「ぐはっ」
抵抗しようとしたサンジの腹をゾロは拳で殴りつけた。
数発拳を入れ、
ぐったりしたミスター・プリンスを後ろ手に縛り上げた。
声を出されたら厄介だ。
すぐ側にクロコダイルが居て、
あのコンピュータをいじっている。
クロコダイルがコンピュータを使うのは一時間強。
その間が勝負の時間だ。
出来るだけ酷く犯ったほうがいい。
声が出せないようにサンジの口にバンダナをくわえさせる。
暴れようとする体をまた拳でうった。
引き裂くように服を脱がすと白い肌に無惨な内出血の後がいくつも出来ていた。
クロコダイルがつけたのであろう、
うっすらとした痣もいくつかあったが。
まあヒビくらい入ったかもしれねえな。
内臓破裂にならねえくらいの手加減はした。
じゃ、思う存分犯るとするか。