URAtop厨房裏地下食料庫

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bleu

 
 

 

イルミナシオン
illumanation
 

bleu




 


 
 
 
 

6
 
 
 
 
 

「おい、おめえら、海賊だってな」
久しぶりの丘。
ルフィたちはそれぞれに町を楽しんでいた。

どっかのアホが絡まれてやがるな。
見ると目立つ金髪と特徴のある鼻の二人連れ。
荷物を両手に持って、
お世辞にも強そうではない。

ゾロは様子を見ていた。
ともに通りに出てきたルフィはダンゴを買うのに夢中だ。

サンジが足を振り上げると、
屈強な男たちがバタバタと倒れていった。
興奮するウソップを冷静にあしらい、
サンジは再び買い物を始めているようだ。

ああしていると、
想像も出来ねえな。
昼の顔と夜の顔。
昼の顔を知っているから、
余計ヒドくしたくなるのかもしれねえ。

あいつを見るたびにむかむかする。
昼はケンカばかり。
夜はそのむかむかが陵辱を加速する。
 
 

「なー、ゾロ。
オレもサンジとシていいか?」
近くでダンゴを食っていたルフィが側によってきた。
・・・食いながら言うことか?
食欲と性欲は違うだろ。
最近のサンジを見るコイツの目。
ときどきガキの目じゃなくてオトコの目になってる。
たまに覗いてんのも知ってるし・・・。
コイツの中に眠る獣性。
たぶん共鳴ってやつだ。
サンジの中にある何かがそれを引き出す。

「オレもサンジにメチャクチャしたい」
ルフィは思った事を言葉通りに言った。
サンジにイロイロするのは凄く気持ちよさそうだ。

ゾロは笑った。
これはまるで、
クロコダイルとの情事を見ていた時と同じだ。
立場が変わったってことか。
だが、オレはクロコダイルとは違う。
あいつは逃げられねえ。
それは自分が一番よく知ってるだろう。
オトコを欲しがる体。
喜ぶ体。
ケツに入って擦ってくれるもんなら何でもいいって、淫乱。
快楽の煉獄からは抜け出ることはできねえ。
クスリよりたちの悪いトリップ法。

サンジを抱くと、
抜けられなくなる。
ルフィはそんなことは知らなくていい。
誰よりも欲望に忠実なオレの船長。
お前にもオレはアイツをわたさねえ。

「やらねえぞ」
ゾロの言葉にルフィは一瞬驚いた。
サンジはモノなのか?
モノだったら、
盗めばいい。
ゾロみたいにすれば、
サンジはオレも好きになるのか?

好きって何かな。
エロいことすることか?
それとも何にもしないことか?

好き、イコールエロいことなら、
サンジにエロいことしなきゃ。
だってそれが好きの証だろ?

証がいるのか?
だってサンジはオレの言葉を信じない。
言葉で駄目なら、
行動するしか無いだろ。
「好き」って言った。
言ったのに、
相手にもしない。

オレがガキだと思ってる。
ゾロとは違うって。
分かって無いな、サンジは。

大人だって顔して、
そのクセなんにも分かって無い。
あんなスーツもタバコもいらないのに。
メガネだっていらない。

認めろよ。
ゾロが恐ければ。
認めろよ。
オレが恐いって。
 
 
 
 
 



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