URAtop厨房裏地下食料庫

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イルミナシオン
illumanation
 

bleu




 


 
 
 
 

14
 
 
 
 
 

「・・・ゾロ」
サンジは熱に浮かされたような体を鎮めて欲しくてたまらなかった。
刀を手にして近づいてくるゾロを見る。
頭の中が熱い。
体も熱い。

オレをこんなにしたのはお前だろ。
ふるえる手でシャツのボタンを外す。
一人は嫌だ。
一人でスるのなら、 どんなに蔑まれても誰かにシてもらいたい。
どうなっても、いいんだ。
だから・・・。 オレを抱いて。
自分から裸体をさらし、 ひざまずく。
何も考えたくねえから。
不安になりたくねえから。
羞恥でも苦痛でも快楽でもいい。
だんだん引き返せねえ方に進む体と心。
もう何も考えたくねえんだ。

ゾロの冷たい刀の先が、 オレの体をなぞる。
オレは欲情してる。
その刀、どうする気だ。
カンジル部分を軽くなぞられ、 オレはもうイきそうだ。
いつの間にか羞恥を快楽にすり替えることを覚えた体。
オレはうっとりと目を閉じた。
その途端、激しく頬を張られた。
 
 
 
 
 
 

ゾロは思わずサンジの頬を打っていた。
こうなると、
いつもと同じだ。
自制心がふっとんじまう。
せっかくオレが・・・。

オレは気づいてしまった。
今頃気づくなんてバカなことだが。
オレはコイツが「スキ」だったんだ。
そしてコイツはルフィが「スキ」なんだ。
バカみてえだな。
「スキ」だから、もう抱けねえ。

ダメだ。
気づいちまったから。
どんなに抱いてもコイツはオレを見ようとしねえってことに。
だが、体は昂っている。

ヤりてえ。
いつものようにヤってやる。
熟れて濡れた体。
お前の欲しいモノをたっぷりとくれてやる。

最後。
もうこれを最後にする。
肉欲だけで、てめえに執着するほど愚かではない。

どれほど抱いてもお前の体を通り過ぎていく男の一人。
そのまま、一緒に狂っていくことはオレにはできねえ。
自分を切り売りして男に与えてることすら気づかねえ、バカ。

バカだな。
サンジ、てめえはバカだ。
 
 
 
 

「あっ、あああ」
サンジの口からは途切れることなく嬌声がもれる。
体じゅうがゾロでいっぱいになる。
ゾロを逃がすまいとして揺れる腰。
キモチイイ。
もう何も考えられねえ。
キモチイイ。
もう何も考えなくていい。
体じょうをゾロに支配されて、
自分を忘れて、
これでいい。
ゾロがオレの奥まで掻き回してくれる。
オレは何にも恐くねえ。
ほら、こんなにキモチいいだろ。

「ん・・・ああっっ」
激しい突き上げにサンジは幾度となく絶頂を迎えた。
迸る精が自らの体を汚す。

もっと、シテ。
もっと、食いつくしてくれ。
カケラものこらねえくらいに。

オレは消えてしまってもイイんだ。
誰かを生かすために。
 
 
 
 
 



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