■ 変 奇 館 訪 問 記 ■

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 3.

だが国会図書館へは2日間通ってやめてしまった。
想像以上に効率が悪いのだ。
資料請求カードを提出して本がでてくるまで30〜40分待ち、
漸く自分の入館番号が表示されて受け取りに行くと、
出される冊数は小説現代のように厚い雑誌なら2冊が合本になっていて、
それが3冊、つまり6冊程しか一度には出してくれないのだ。
目次をじっくり眺めても、6冊をチェックする時間は5分もかからない。
また資料請求カードを書いて持っていくと今度は受付には長い列が
できている。
漸く受け付けてもらって、ひたすら待つ。
2回目は利用者が増えていることもあり、さらに待ち時間が長い。
本が地下の書庫から上ってくると、電光掲示板に入館番号で教えてくれる
仕組みだから、何度も何度も確認へ行く。
そうやってようやっとでてくるのは6冊である。
「収穫」がないとあっという間にチェックは終わる。
そしてまた同じ繰り返し。
資料請求カードは11時までが3枚、それ以降は2枚になるので、
今度は4冊しか出してくれない。
こんな状態で開館から閉館まで頑張っても予定の1割ほどしか消化できなかった。

未収録作品を発見し、コピーをとろうと地下へ行くと、1枚、2枚のコピーでも
一時間もかかってしまう。
その上、コピーを依頼している間は入館カードも渡すことになっていて、
その間は資料請求カードもだせない。
つまりただ待つしかないのだ。

初日は要領もわからず、右往左往してロスタイムがかなりあったので、
2日目はその教訓をいかしてかなり要領よく動きまわったが、
消化ペースはさほど上がらなかった。

国会図書館は、目的の書籍なり雑誌が明確で、一度その本を出してもらったら
半日ほどじっくり読んだりメモしたりするような利用であればいいが、
私のようにとにかくバックナンバーを順に見ていくといった利用の仕方では
全く駄目であった。

また国会図書館にも欠号があることを知り、愕然とした。
本も多くの閲覧を経ている間に、本そのものが傷み、
修復不能な状態になることは理解できる。
だが、一年分ゴソッとないというのはなにか別の理由があるのではと思った。
                               

                                

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