文豪パーソナルカード(住所録)をWARDで「はがき宛名印刷」(Nov 30. 2008)
物持ちの良い御仁にあっては、未だに文豪ミニ7ワードプロセッサなる物を使っている。かく言うオーナーも1990年発売の文豪ミニ7RXを複数台所有し、ハードウェア工作も含めたワープロライフを楽しんできた。勿論Windows機も併用し、1998年頃からはネットワーク経由で文豪ミニ7RXに接続されたHDDを覗きにも行けるようになった。全くの趣味の世界だ。
年の瀬を迎えるに当り、年賀状住所録の修正などの作業を始めた。住所録は今でも文豪ミニ7RXで管理している。そして昨年までは文豪ミニ7RXでタックシールに宛名を印刷し、更にハガキに貼り付ける作業を行っていた。極めて原始的だが、直接印刷するより貼り付ける作業で気持ちを込められる等と妙な理由を付けたりしていた。
しかし昨年の作業は悲惨だった。プリンタリボンが紙に貼り付き大騒ぎになったのだ。印刷ソフトもアバウトで部分的なやり直しに対応していなかった。何とか作業を終了させたが、こんな事を毎年やる時代じゃないと昨年は総括していた。
そんな事情があり、今年は最後のデータ修正は文豪でやるものの、宛名印刷はWindows機でやろうと決心した。そして来年からはデータベース管理もWindows機上のEXCELで行なう事になる。

その方法は・・・
@文豪ミニ7RXでパーソナルカードをCSVファイル化する。
AそのファイルをWindows機のEXCELで読み込みEXCELのデータシートを作成する。
BそしてWARDを起動しツールタブの中のはがき宛名印刷を選択する。
Cウィザードに従って印刷フォーマットを決める。
DさらにEXCELデータシートと関連付けを行なう。
EこれによりWARD上でカード形式に宛名が確認できるようになる。
Fマウスでカーソルをクリックすれば全宛名の印刷イメージを確認出来る。
G以上で問題が無ければ「差込印刷」でプリントアウトする(通常印刷では連続印刷不可)。

以上の作業で初期の目的が果たされる。左はウィザード画面。上記Bのリンク先「はがき宛名印刷」を参照のこと。

左はWARDを起動して上記の作業を行った様子。EXCELデータの各列が、ハガキの各スペースに関連付けられ1枚毎に取り出されて表示される。フォントの種類や大きさはこのWARD画面上からテキストを指定して簡単に行なう事が出来る。
ウィザードは慣れてしまえば何てことは無いが、用語や表記も含めて最初は分かり難い。特にEXCELデータを何処に関連付けるかの作業は、最初は全体像が見えなくて非常に分かり辛い。
前述の様に印刷は手馴れた通常印刷へ入ってしまうのが普通だが、これだと1レコード分の印刷しか出来ないので注意。必ずWARD画面上にある「差込印刷」のボタンを押す事。
書式には縦書きと横書きの2種類が用意されている。特別な印刷ソフトなど使用しなくても、EXCELのデータ管理とWARDで容易に宛名印刷が出来る環境が整うのは大変有り難い。

実はこれは10年来の課題だった。当初はCVSファイル化が文豪独自文字などがあったりして上手く出来ず、10年間棚上げ状態だった。この課題解決には、下記関連情報にあるPC2CSV.EXEの機能に負うところが非常に大きい。

文豪ミニ7RX関連情報
@文豪ミニ7RXのインクリボンを他機種インクリボンから移植する(Sep 14, 2008)
A文豪ミニ7RXのインクリボン巻取りボビン修復について(Sep 11, 2008)
B文豪ミニ7RXのリボン修復
C文豪ミニ7RXの電源不良について
D文豪ミニ7のFDDのベルト入手について
E文豪ミニ7のディスクをDOS/V機で読む時の注意
F文豪ミニ7RXの電源基板出力について
GHandMadePC・・・文豪ミニ7とPC-9801/9821にSCSIカードを組み込むetc
HPC2CSV.EXE・・・文豪ミニ7パーソナルカードをCSVファイルに変換する
I文豪ミニ7パーソナルカード(住所録)をWARDで「はがき宛名印刷」する