文豪ミニ7RXのインクリボンを他機種用リボンから移植する(Sep 14. 2008)
4年程前、「ワープロからPCへ完全に乗り換えた!」と先輩が宣言した。その時ワープロ用インクリボンカートリッジを多数頂戴した。マルチタイムタイプ(双方向巻取り)なのでシメタと思った。しかし箱から取り出すとリボンの幅は同じだが形が違った。文豪ミニ5ZXシリーズや文豪JXシリーズを対象にした後期のものだった。したがって文豪ミニ7RXには装填出来ない。それでしばらくお蔵入りとなっていた。普通はこれでゴミにしてしまうのだろうが、そこはアマチュア「リボンだけ入替えたら良いじゃん!」と言う発想に立った。異機種のカートリッジからリボンを取り外し、文豪ミニ7RXのカートリッジへ納める細工を行ってみた。

カートリッジを分解する
カートリッジのケースはプラスチックのハメ込み式で構成されている。爪を押さえてハメ込みを解除すると容易に分解が出来る。最初は食い付きが良いので、カッター等の先端を勘合部に差込み部材を慎重に引き離す。これを他機種用と文豪ミニ7RX用カートリッジで行う。後者はリボンの装填ルートをメモする。また白く細いガイドローラーが数本あるので位置をメモする。
リボンを文豪ミニ7RX用カートリッジへ移す
他機種のカートリッジから供給側リールと巻取り側リールを摘んでリボンを取り出す。 取り出したリボンを文豪ミニ7RXの分解したカートリッジに組み込む。リボンの装填ルートを間違わないように先のメモを参考にする。最後にケースをくみ上げて完了。
まとめ
これで殆ど諦めていただろう異機種ワープロのインクリボンカートリッジが生き返る。
省エネと言えば格好が良いが、背に腹を変えられない実情が垣間見える。物持ちの良さも程ほどにした方が良いと言う事か…でも大満足だ!。
写真は左が文豪ミニ7RX系リボンカートリッジ(NEC製PWP-IR4)、右が文豪ミニ5Z系リボンカートリッジ(CASIO製Typr Ew)。

注意:ミニ5ZXのインクリボンのボビンにはフランジ付きのモノがあります。ボビン丸ごと移植すると高さが有るため回転が固くなり巻取りNGになる事があります。この場合はミニ7RXカートリッジのオリジナルボビンに交換する必要があります。
文豪ミニ7RX関連情報
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A文豪ミニ7RXのインクリボン巻取りボビン修復について(Sep 11, 2008)
B文豪ミニ7RXのリボン修復
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D文豪ミニ7のFDDのベルト入手について
E文豪ミニ7のディスクをDOS/V機で読む時の注意
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GHandMadePC・・・文豪ミニ7とPC-9801/9821にSCSIカードを組み込むetc
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