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KAMWOOD SYNDROME
〜とある神林狂いの日常〜

■過去の日記16(`02年12/9〜12/26)

<ふりむけば……>
 あら。『親切がいっぱい』を読んだのはこの月のことでしたか。もっと昔のことのような気がしていました……。
 そう言えば『永久帰還装置』の文庫も出たんですよね〜……って、買ってるジャン!>自分
 月の下旬はまったく更新してなかったように思いましたが、一応SFMの感想書いてますね〜。
 ……って、何にも覚えとらんのかい!?>自分

 ハイ(^^;;)。それでなくてもシゴト&冬コミ準備が忙しい年末に、退職(わたしから言い出したんじゃなくって、カイシャに斬られたんです〜。どうせなら、もう一ヶ月早く言ってくれれば、冬コミに余裕で参加できたのにさっ!)&再就職の諸々でバタバタしてて、完全に記憶が吹っ飛んでいます(^^;;)。

 改めて振り返ると、1月のSFMでの多田版『雪風』連載開始から始まり、4月には旧作の改訂版の『戦闘妖精・雪風<改>』発行。7月〜9月にはまさに「月刊神林長平」の怒濤の出版ラッシュ。『戦闘妖精・雪風 解析マニュアル』(幻の短編「被書空間」書き下ろし「ぼくの、マシン」収録)、『宇宙探査機迷惑一番』『蒼いくちづけ』の再刊、まさか?のアニメノベライズ『ラーゼフォン 時間調律師』にプラス、新表紙での「神林長平フェア」やOVAの発売……トドメに、年末には『永久帰還装置』文庫版と、ほんとに夢のような1年間でしたねぇ……(恍惚のため息)。
(2003.01.08 kayako拝)

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原稿中に付き、一言だけ(12/26)

 SFM2月号買いました。今月号も、多田『雪風』載ってます。
 ……あうう、バーガディシュが〜〜〜〜〜(涙)。今まで、オペレータのメガネ君よりも影が薄かったのに、ここへきて、いかにも「多田っぽい」(って、多田読者歴の浅いわたしが言うのもなんですが(^^;;))喋りを聞かせてくれちゃうなんて(T_T) 。
 B−3(っつーか、零ちゃんか?)を案ずるジャックとクーリィ准将の会話も、観てて思わずこめかみ押さえちゃった(^^;;)OVAのアレに比較して、ぐっと口数少なく、とってもCOOLです(*^-^*)。
 『Sittin' in the Balcony』掲載のコンテといい、多田版のこのお二人のツーショットはなんでこんなにカッコイイんだっ……!!  「女の助手席に座ってもカッコイイ男」というのはなかなか貴重ですが、「助手席の男」をカッコよく見せるのは、もしかするとドライバーの女性次第かもしれない……と、ジャックを助手席に座らせるリディア様に、ふとそんなことを思ったり……。いずれにせよ、少なくとも、ワタシに限って言えば、「零ちゃんを助手席に座らせて自分でハンドル握るジャック」だったら、まず、こんなにクラクラはしなかったであろうことは、確かです(^^^;;)。


同日更新…っつーより、補足(12/20)

 文庫版『永久帰還装置』の表紙見返しと帯(表4側)に、『ライトジーンの遺産』が入ってる!! レーベルは、元のNEXTのまんまです。
 ……じゃ、Amazonやbk1で「お取り扱いできません」になっていたのは、ホントにただの「在庫切れ」だったの?(^^;;)  心配しちゃったじゃないのさ〜〜〜!!
 #でも、12/20 23:40時点のAmazonでは「現在お取り扱いできません」のまま……(^^;;) 。手っ取り早く状態を確かめるには、朝日ソノラマに直接注文してみればよいのでしょうが……既に、単行本と文庫本両方持ってるからなぁ……(^^;;)。


手短に…(12/20)

 19日午前、文庫版『永久帰還装置』入手。 あとがき、解説(冬樹蛉)付。
 冬樹さんの神林評は大好きなので、『雪風<改>』に続いての登板はとっても嬉しいのですが……「(神林には)女性ファンもたいへん多い」のあたり、「理系/文系、男性向け/女性向けといった分類ではくくりきれない作家なんだよ〜」といったカンジで、サラッと流してしまっているのがちょっと不満(^^;;)。
 「神林長平という作家自身」を「理系」「文系」で分類することにあまり意味はないというのは同感ですが、読者層に女性が多いこと、特に、「男性作家であり、扱う題材も一見『男性向け』なものが多いのに、女性受けする」というのは、充分、分析や批評の価値があると思うんだけど……。そりゃ、「神林作品に女性読者の人気が高い理由」をマジで分析したら、紙くっちゃってしょうがないとは思うけど、わたくしとしては、「女性人気の高さ」は「神林長平という作家の特徴」に直結してると考えているもので。
 まぁ、他でやってくれなければ自分でやればよいだけのことなんですが、今回の「不満」の内容は、神林fanとしてというより、むしろ、間歇日記はじめ、冬樹さんのサイトの愛読者としてなんですよね(^^;;)。今、眠くて該当個所が探せないのですが、「ティプトリーが『フェミニズム』の作家として受け止められる理由」(←あとで見つけられたらリンク貼っておきます)について、ごく簡潔な短い言葉で、と〜っても説得力のある(少なくともわたしにとっては)説明を書かれていただけに、「冬樹さんともあろう方が、このネタをこんなに軽くあつかっちゃうの?」……と。

 ちなみに、わたしとしては、「神林が女性受けする理由」は、「車田正美が女性受けする理由」と、かなり近いところにあると考えております。いえ、別 に「美形キャラが大量に出るから」なんかじゃなくって……(^^;;)。
#そもそも、神林の方にはそんなに「美形」って激しく形容されるようなキャラは出てこないし。
 詳しくは、またの機会に〜〜〜。


ごぶさたしてます〜〜(^^;;)(12/17)

 多田由美さんの「Sittin' in the Balcony」(飛鳥新社)、先週の木曜に入手しました〜。
 奥付によると、

 本書は1990年に角川書店より発売された「バルコニーに座って」にイラスト等を加え、再構成したものです。

 だそうで、「イラスト等」の中に、『雪風』の設定画やイラストが含まれております。
 ああ、ソバージュエディスの二の腕の筋肉や、ワイルドなクーリィ准将のふくらはぎにクラクラ……。
 公式サイトに出ているアニメ版のショートカットエディスは、多田さんとしては、実は「零と髪型がかぶってんじゃないかとやめた」初期型だったそうで……(^^;;)。他にもいろいろ、興味深い(^^;;)コメントがあって、「ぼくの、マシン」の挿し絵のソバージュエディスが、今更ながらに惜しまれます……。
 わたし自身は、初期型のショートカットのエディスも可愛くて好きなのですが、今回出たイラスト集に収録されている、ソバージュエディス(おヘソもおみ足も出してません)がブッカー少佐に詰め寄っているカットは設定や挿し絵の彼女よりも、ぐっと活発なカンジで好きです。見つめていると、NHKの吹き替えドラマの音声が聞こえて来そう(声は若村麻由美か?)。SFMの漫画版では、こちらのエディスにお会いしたいなぁ……あの、ヘタすると零ちゃんよりも逞しそうな(爆)二の腕では、「いまでもあなたよりは(体力が)あるだろう」のセリフは無効になっちゃいそうですけどね(^^;;;)。
#それを言うなら、「クーリィ准将にそっくりな大尉殿にはり倒された」エピソードも、
 多田キャラ版じゃ、どう見ても、零の方が仔猫ちゃんだし〜(爆)。


不覚……!(12/11)

 ……といっても、寝しなに温まるつもりでお風呂沸かしてたら、沸かし過ぎて熱湯にしちゃって、結局入れなかったことではなく〜〜(^^;;)、今日、早いところでは『グイン・サーガ』の新刊出てたんですね。
 いや、今日あたりでてるかな、と思って、いつもフライング売りをしてる通 勤経路の店は覗いたんですけど、置いてなかったから、今月は発売日が遅めなのかと思って〜〜。ああ、他の店にも寄ってみればよかった……。
 他にも、今朝(10日)の朝刊によると、今年の日本SF大賞が、古川日出男『アラビアの夜の種族』と牧野修『傀儡后』に決まったとかで……『傀儡后』は以前図書館で借りたのに途中で挫折、『アラビアの夜の種族』は、かねてから気になっていつつも、行きつけの図書館では置いてない(他の古川作品はあるのに〜〜。いつも借りられているのか?)ので未だ手に取れず……という、「自分の読書歴とちょっとだけかすっているのに、読んでいない」作品なのが、ちょっと悔しい(^^;;)。これが、まったく聞いたこともない作品だったり、好みに合いそうにないから読む気がなかった作品だったりしたら、全然気にならないのになぁ……

 ……って、全然「神林作品」とは関係ないですが(^^;;)、「神林長平」関連としては、ハヤカワ繋がりとか、現在会長でいらっしゃる(んですよね?)日本SF作家クラブ繋がりということで(^^;;;;)。


DON'T THINK, FEEL !(12/10)

 カイシャ帰り、夕飯に立ち寄ったエスニック風居酒屋で、『親切がいっぱい』を読み終わりました。
 途中でちょっと居眠りこきましたが(^^;;)、後半部分は、それなりに盛り上がりらしきものを見せてくれたので、まずは安心。間に土日を挟んで中断していた(通 勤時だけに読んでいるもので)せいか、前半部分の「どないせーっちゅうんじゃ、オイ!」という困惑の記憶がほどよく薄れているのが幸いしたのかも(爆)。

 よくよく読めば、美人でチャキチャキしたヒロインが、自分たちの属する「居場所」を守るために、一癖も二癖もある面 々と本筋とはあまり関係のない無駄口を叩きながら奮闘する……という筋立ては、『永久帰還装置』や『グッドラック』(この場合エディスを中心の視点でお願いします)といった、近年の神林作品のクライマックスと共通する展開なんですよね。
 ただ『親切〜』の場合、「一癖も二癖もある面々」の「くせ者」ぶりが、ま〜〜〜ったく頼りにならない(一名を除く)類のモノであったり、「無駄 口」や「脱線」の度合いが、他の作品と比べて大きすぎたりするところがモンダイなのかもしれませんが……(^^;;)。
 結局、最後まで「おおっと、握り拳で頷いちゃう理屈」は登場しなかったので、わたしとしては、そのあたりが消化不良だったりもするのですが、終わってみれば、「やっぱり神林」な作品だった……と言ってもいいんだろうなぁ……。

 神林作品からわたしが受け取る感覚を薬物に喩えると、どうやら「覚醒系」と「鎮静系」の両方の作用があるみたいです。
 「おおっと頷く理屈」が脳の働きを活性化する「覚醒系」作用、本筋に関係あるようでいて実はあまり関係ない(^^;;)、まったりタラタラした会話(『グッドラック』終盤のJAMの正体に関する議論とか、『永久帰還装置』のピザパーティの段取りとか、『時間調律師』冒頭の潜水艦内でのやりとりとか)が、「鎮静系」作用。
 で、わたしは、明らかに「覚醒系」の方にとりつかれている「神林中毒患者」なわけですが、 そういうわたしからすると、「覚醒系」の要素を全部ぬいた『親切がいっぱい』は、「ドリンク剤のつもりで飲んだら、睡眠薬だった」みたいなもので、まぁ困惑するのも無理はないかな……と(^^;;)。
 ここはもう、無理に「考える」 ことは期待せず、「鎮静剤系神林」をまったりと感じるのがベスト、かもしれません。

 光文社文庫の一連のシリーズのため現在入手困難な作品ではありますし、わざわざプレミア価格で入手してまで……というほどのオススメはしませんが(^^;;)、神林作品コンプリートを狙っていたり、たまたま手頃な価格の出物を見つけたりしたならば、読んでみても悪くはないのでは……とは、言っておきます。


文庫版『永久帰還装置』とかSFMとか(12/5)

 朝日ソノラマのサイト、更新されてますね。文庫版『永久帰還装置』の表紙写真が載ってます。
 なんか、創元SFか、新版の『今宵、銀河を杯にして』みたいな渋めの表紙ですね。もしかして、『銀杯』と同じ人でしょうか…? とってもスペオペ風だった単行本よりも、作品イメージに合ってる……かな?(^^;;)

 それと、遅ればせながら、SFM1月号買いました。カードの負けに相手が賭けた結婚指輪を返してあげたり、電話をかけ損ねてるトロそうな隊員(零ちゃん)に声かけてあげたり……と、気配りさんなジャックがステキです(*^-^*)。そう、「個人」あるいは「社会人」としてなら(或いは、男相手なら?)、こんなにステキなオトナの男性なのにな〜〜、なんで家庭ではダメダメなのかね(^^;;)。
 どうでもいいことですが、前回あたりから、マンガ版のジャックを読んでいると、脳内に中田さんの声が聞こえてくるのですが、なぜか、(やたらとエロかった)実際のOVAのお声よりも、歯切れ良く陽気な調子でなんです(^^;;)。 やっぱり、OVAのジャックの喋りは作り過ぎだと思うの〜〜。地声が充分過ぎるほどステキなんだから、あんなにねちっこく響かせなくっていいのに〜〜〜。
 更にどうでもいいことですが、「かけたいんだろ? 家族に。」「家族はいない。」の会話に、一作目の『宇宙戦艦ヤマト』を思い出してしまったのは、エディスのストリップネタで『さらば〜』を引き合いに出した後遺症でしょうか(^^;;)。


あー、11月分ファイル分割しなくちゃ……(12/4)

 でも、体調がイマイチなのと、気分がイマみっつなもので、今日はやめておく(^^;;)。

 かなり前から、通勤カバンに入れるだけは入れていた『親切がいっぱい』を、先週末からようやく読み出しています。土日の休みを挟んで、現在半ばを越えたあたりですが……うーん、確かに、これは……(^^;;;;;;)。「読むのが苦痛」というわけではないのですが、「自分の中でどう分類したらいいのかわからない」というのが、正直なところ。強いて言えば、「まったり脱力系」……といったところでしょうか。
 たとえば、別の目当てがあって買ったSFマガジンの中に、よく知らない作者のこの手の中短編が入ってたらそれなりに楽しく読めたとは思いますが、「神林を読んだぞ〜」という満足感は得られそうにないかも……(^^;;)。
 わたしの場合、『雪風』fanから神林fanになる決定打が(巷では評価の低い)『太陽の汗』だったり、人気の高い『敵は海賊』シリーズには今ひとつノレなかったり、なので、「神林作品」に求めるものが世の神林好きの方とはちょっとズレている可能性は多々あるのですが……。「フムン」をはじめ、会話のノリは、確かに「神林してる」カンジなのですが、ワタシとしては、「思わず『ああ、そうそう、そうなのよね〜〜!』と握り拳で頷いちゃう(屁)理屈」が出てきてほしいんだなあ……
 「公認されて誇りを失った泥棒」とか、「いちいち(存在する)理由は目的なんかなくったっていいじゃないか!」……と、「理屈のタネ」みたいなものは、そこここに登場してるんだけど、その辺をもっと、切れ味良くズバッと表現したフレーズが欲しいかなぁ……


うすうす予想はしていたけどさぁ……(12/1)

 Amazonおよび、bk1では、『ライトジーンの遺産』が在庫切れになった模様(-_-;;)。「絶版」かどうかはわかりませんが、重版予定は当分なさそうな雰囲気なので、もし他のWeb書店やオフライン書店などで見かけた折には、速攻で確保しておかれた方がよろしいかも。
 朝日ソノラマのサイト(NEXTの情報は、ずっとスクロールした下の方です)によれば、まだ「在庫切れ」とは出ていませんが、「2002年2月現在」の情報ですからねぇ……(^^;;)。まぁ、菊地の『インベーダー・サマー』が「お取り扱いできません」になっていることに気づいた時に、「こりゃ、やばそうだ」とは思っていましたが、いざ実現してしまったら、なんと言えばよいやら……(T_T)(T_T)。レギュラーのソノラマ文庫にレーベル換えするとか、いっそハヤカワ文庫で再刊というわけにはいかないものでしょうか……

 ……と、失意にくれつつ、せっかく覗いたついでだから…と、朝日ソノラマの新刊情報をチェックしていたら、なんと!

 『永久帰還装置』文庫化 12月中旬発売 予価619円

 レーベルは、通常のソノラマ文庫みたいですが……待てい! 単行本が出たのは去年の11月だぞ〜〜!!
 そりゃ、『雪風』OVA化のアオリか(?)、ハヤカワ以外でも、徳間デュアルから『ラーゼフォン 時間調律師』が出たりとか、中公文庫の『言壺』がオフライン書店に入荷されたりとか、最近は神林の「売り時」っぽいけれど、ソノラマもどうせ便乗するならば、『ライトジーン』を増刷するとか、レギュラーのソノラマ文庫にレーベル換えするとかで売ってくれればいいのに〜〜(T_T)。私見では、『ライトジーン』って、神林作品の中で、一般ウケしそう(というか、「神林節」が楽しめない人でも抵抗なく読めそう)な話ベスト3だと思うんだけどなぁ……。『永久〜』の方は、「神林長平最初の1冊」や、「『雪風』の次に読む1冊」としては、かなり敷居が高いと思うんだけど……
 ……といった危惧はさておき、わたし自身はきっと文庫版も買ってしまうと思います……。既に「表紙は変わるのかな?」とか「解説は誰かな〜」とか、楽しみにしちゃってる自分がカナシイ。 


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