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KAMWOOD SYNDROME
〜とある神林狂いの日常〜

■過去の日記11(`02年7/3〜7/31)

<ふりむけば……>
 ワールドカップボケとか夏コミ原稿シュラバとかで、いまいち低空飛行気味に始まった月でしたが、下旬になって、『戦闘妖精・雪風 解析マニュアル』の発売、過去作品の重版・再刊情報、SFMの多田『雪風』……と、華やかな話題が続きましたね。
 本家の盛況ぶりを反映してか(あるいは、某巨大掲示板効果か?)、ご来訪くださる方の数もぐっと増え、カウンタの回転が過去最高を記録した(それまでの最高数の2倍)のには、嬉しさ通 り越してちとびびりました(^^;;)。
 その他、ワタシとしては、7/9付けの森脇真末味の話題でメールをいただけたのが嬉しかったりして……。その方は、メールくださるほどですから、勿論、森脇真末味fanでいらっしゃるのですが、元々の属性は「多田由美fan」「ボトムズfan」で、『雪風』を手に取ったキッカケは、多田キャラ(と、拙作の『ボトムズ』同人誌)だったとか……。それが今や、『雪風』『グッドラック』を読了し、多田『雪風』の載るSFMを買うに止まらず、他の神林作品にも手を伸ばし……という状態だとか。
 なんというか、まるでAmazonの「この本を買った人はこんな本も買っています」をホーフツとさせるような話ですね。
 #というより、Amazonのあのシステムの元になってるのが、こういう「口コミ」なのかな。
 元々の神林fanが検索等でウチを見つけて、そのままリピーターになってくださる……というのも嬉しいですが、拙文をキッカケに新たに『雪風』または神林fanになった…といっていただけるのも、同じくらい嬉しい。してみると、この月は、その両方の「嬉しい」が重なった、とっても幸せな月だったんだよなぁ……と、改めて感動したりして。
 
kayako拝)

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うわぁっ!(7/31)

 えっと、7/30の日記で、

 >「『大草原の小さな家』のお父さん」という印象

 の、過去日記へのリンク、アンカー部分がリンクされてませんでした。失礼いたしましたm(__)m。
 このリンクを貼るに当たって、古いファイルに、新しくアンカーを追加したんですけど、そのファイルをサーバにアップするのを忘れていた……(大バカ)。また、よりにもよってそういうミスをした日に限って、コーナー開設以来の数のお客様がいらっしゃってるし〜〜。リンク先までチェックしてくださった方がそのうち2割くらいだとしても、10人を越える方に無駄 足を踏ませてしまったということに……あああ、ごめんなさい。


あぎゃぎゃぎゃ(7/30)

 ……って、最近、奇声のタイトルが多いな(^^;;)。まぁ、暑さで脳が緩んでるから〜……って、言い訳になるんだろうか?

 先日(といってももうだいぶ前ですが)6月分の日記を過去分のファイルに送ったものの、まだ話題別sインデックスに6月分を作ってなかったことを今更(^^;;)思い出し、ファイルを約3週間ぶりに開いてビックリ。5月分の最後の見出しの「インベーダー・サマー」って何だよ?…菊地秀行の小説…じゃなくってぇ(^^;;)、「インディアン・サマー」でしょうが!!
 他にも、6月分のファイルの見出しに「小さいけどかなりハズカシイ誤記」を見つけましたので、修正しました。

 で、話はちょっと戻って…確かに、『インベーダー・サマー』は、なにかのはずみに出て来ちゃってもおかしくないくらい大好きな小説なんですよね。緑背だった頃のソノラマ文庫で15年前(うわぁ)の高校時代に買って以来、20代の初めの頃まで、夏が来るたびに読み返したものでしたが……と、ここでリンクを貼ろうとしてAmazonで検索かけたら、無情の「現在お取り扱いできません」の答え。ちょっと待て、「在庫切れ」ですらなく!? そりゃ確かに古い作品だけど、わりと最近、同じ会社から別レーベルで再刊されているのに……。で、bk1の方で調べても引っかからない。絶版本も検索できる「全検索」というやつでようやく、旧版と新版ともにひっかかりましたが……新版なんて、「2000.4 発行」! たった2年前じゃない!!
 この、「ソノラマ文庫NEXT」ってのは、レギュラーのソノラマ文庫に比べたら、書店で見かけることも少なく、いかにもすぐになくなっちゃいそうなレーベルだなぁ……なんて思ってたんだけど、こんな予感、的中しなくてもいい(-_-;;)。だいたい、ここからは神林の『ライトジーンの遺産』()も出てるのに〜〜。ああ、縁起でもない!!

 ……と、今回はSFM今月号の「雪風」の話をするつもりだったのに、思わぬ 事態で脱線してしまいました(^^;;)。
 まぁ、今回の感想はなんといっても「パパ!」につきるでせう(^^;;)。
 わたしの場合、多田ジャックについては、昨年の初夏にOVAのキャラデザを一目見た瞬間から、「『大草原の小さな家』のお父さん」という印象だったモノで、「ああ、やっぱり…」というか、「いなきゃウソだろう」ってなモノだったので、さほどオドロキはしませんでしたが……ただ、あのラスト、ハッキリ描かれてないけど、あのボウヤはやっぱり……? もしかして、多田版では、それが離婚やフェアリイ行きの原因だったりするのでしょうか……。
 でも、神林の原作だけを読んでいるときは、ジャックにそんなに「父親」って印象を受けたことはないんですよ。零に対して優しいのも、天田少尉におせっかいしちゃうのも、「もともと面倒見がよくて、それでしばしば貧乏クジ引いちゃったりするタイプ?」くらいにしか思わなかったし……。実際、今でも、原作を読むときはそっちの方のイメージで読んでいるんですよ。なのに何故か、多田ジャックにもアッサリ納得できちゃう自分が、ちょっと不思議です(^^;;)。<単なる節操ナシ


読みました(7/29)

 幸いにも、金曜夜にSFマガジン9月号&『戦闘妖精・雪風 解析マニュアル』入手できました。
 「解析マニュアル」は、総ページ数192頁、うち3分の1程度がOVA関連記事(グラビアとか、第一話脚本とか、スタッフ座談会とか)。が、しかし、残り120頁の充実度といったら……(感涙)。

 ……まぁ、そちらの感想は後々に語るとしまして〜、とりあえず、SFマガジン9月号(&解析マニュアル)に載っていたハヤカワ文庫の増刷・新刊情報を。もうだいぶ前から、某巨大掲示板ほか、あちこちで情報が流れてはいたので、既にご存じの方も多いとは思いますが(^^;;)。一応、ウチとしては、早川書房のサイトで告知されるまでは……と伏せていたのですが、なっかなか更新しないんだもんな〜〜。結局、SFマガジンの方が早かったわね(^^;;)。

 …と、グチはさておき、本題。
  以前光文社文庫から出て、その後絶版になっている作品のうち2作が、ハヤカワ文庫から再刊されます。

 8月上旬 「宇宙探査機 迷惑一番」

 9月上旬 「蒼いくちづけ」

 各作品の内容については、石堂藍さんのサイト内「神林地帯」に解説があります。

 うーん、わたしが光文社系では一押し(全神林作品でもMY BEST5に入る)の『天国にそっくりな星』は今回はナシか。残念。でも、今回再刊される2作も面白いので、『雪風』以外の神林作品に興味を持たれている方は、この機会に是非ご一読なさってくださ〜い。『迷惑一番』は、タイトル通り(?)ドタバタのコメディ(でも、設定やメカ描写はハード)だし 、逆に、『蒼いくちづけ』は、雰囲気やキャラクターはシリアスだけど、ストーリーはすごくわかりやすいSFハードボイルド(ちょっとロマンチック)……といっていいのかな、まぁ、『ライトジーンの遺産』路線のお話です。

 で、6/28の日記でお知らせした、重版本。これ、全部カバーイラスト変えるそうです!(あ、『雪風<改>』は除くけど)

タイトル 新表紙イラストレーター
『七胴落とし』 羽住都
『プリズム』

藤原ヨウコウ

『今宵、銀河を杯にして』 岩郷重力
『完璧な涙』 緒方剛志

 *旧…というか、現行の表紙イラストは、書名のリンク先のbk1で見られます。
  追記:8/23未明に確認したところ、既に新版の表紙に変わっていました。
  Amazonに比べたら重いからあまり好きじゃないんだけど……Amazonは図版なしのも多いんだもん。

 ……もう、まさに今をときメモ…じゃない、今をときめく、ゴージャスな顔ぶれですね〜。各イラストは、今月号のSFマガジンや、「雪風解析マニュアル」でも見られますが、モノクロで見ても、どれもキレイでキレイで……これ、「神林長平フェア」と称して一斉に平積みしてあったら、さぞかし壮観だろうなぁ(期待)。
  個人的にちょっとビックリだったのが、『完璧な涙』の緒方剛志さん。なんとなく「ブギーポップの人」というイメージがあったから、もし神林作品で使うなら、この作品よりも、『七胴落とし』の方が合ってそうな……なんて。
 ただ、唯一の心残りは、『プリズム』の表紙。新しい表紙もすごくキレイで、作品のイメージに合ってそうだけれど、旧版の佐藤道明さん描く「ブラック・ウィドウ」が大好きだったもので……くっすん(T_T)。画集でもいいから、もう一度観られないかなぁ……。
 


出たみたいですね…(7/26)

 昨日25日はSFマガジン9月号&『雪風解析マニュアル』発売日だったようですが……しくしくしく。残業で本屋さんの空いてる時間に帰れませんでした(T_T)。でもって、きっと今日もダメな気がします……(大泣)。

 というわけで、「解析マニュアル」の感想は週末以降に〜〜〜。
 ところで、今号のSFMは漫画版『雪風』 の掲載月のハズだけど、某巨大掲示板には今のところ反響なし。 ちゃんと載ってるのかな……心配です。


夏バテの気配……(7/24)

 うっ、今週はまだ後3日もあるなんて……(T_T)。既に、もうこんなにバテバテなのに〜〜〜。
 というわけで、今日の話題はこれだけ。

「野上冴子」で検索してここにたどり着かれた方、
該当の日記は6/3分です。

 でも、冴子さんご本人の話題も、ましてや『CITY HUNTER』の話題も全然出てなくって、ただ、このコーナーで主に語っている『戦闘妖精・雪風』という小説がOVA化されるに当たって、メインキャラクタの声を冴子さんと同じ麻上洋子さんが(冴子さん系のセクシーな演技で)当てていらっしゃるという、それだけの話なんです〜〜〜(^^;;)。せっかくいらしてくださったのにごめんなさいm(__)m。
 ちなみに、当コーナーの主旨については、↑に書いてある通りですので、もしお時間とご気分に余裕がありましたら、ご覧になっていってください〜。

 

 ……で、ここからはいつも読んでくださっている皆様へ。
  いや、ここ半月以上、毎日のように……多い日には一日に3件くらい、冴子さんを求めていらっしゃるお客様のご来訪があるのに、ご期待にお応えできないのが心苦しくって……(^^;;)。該当個所もファイル分割しちゃったことだし、そのうちご案内の掲示を出さなきゃな〜と気がかりだったことが、ようやく済ませられました。
 うん、でも、あの公式サイトのプロモビデオの麻上リディア様(あの絵柄と声の合わせ技には、「クーリィ准将」よりは、ついこっちの呼び方になってしまう)は、結構衝撃でした。原作だけ読んでいる分には、ぜったいあの声は思いつかないもん(笑)。
 もっとも、 原作の准将からして、旧シリーズの第一話と『グッドラック』終盤とではかなりイメージが違いますけどね。わたしの脳内イメージでは(日本人ですが)山岡久乃から岩下志麻くらいに変わった(爆)。ハリウッドの女優さんでいうと……誰だろう。グレン・クローズからジョディ・フォスターって感じ? ジョディは、『羊たちの沈黙』の頃ならまんまエディス(=人肉喰った男にひっかかったばかりに道を踏み外す女性心理分析官)ですな…(^^;;)。まぁ、エディスと准将は親戚だそうですから、もしかしたら多少見た目が似てるかもしれないってことで、今のジョディなら、准将の方でもよろしいのではないかと。
 なので、昨夏、多田さんイラストでキャラデザを見たときも、ちょっと驚いたものの、まぁ『グッドラック』の(つまりワタクシ的には、お志麻さんな)准将ならこの絵柄もありだな……と納得してはいたのですが、公式サイト(フラッシュなし フラッシュ付はこっち)のあのプロモのお声にはちとビックリでした。
 #半分くらいは、セリフ回しのせいもあると思うけど……


頭痛がイタイ……(7/22)

 シュラバ明けの解放感に誘われてか、ついつい土日連日で外出なんてマネをしたら、てきめんに疲労が……(^^;;)。
 もう、トシなんだから、週末は最低一日は完全休養日にせにゃあかん……と、しみじみと反省。

 さて、ご無沙汰している間に、6/28付けの日記に書いた『プリズム』の重版は出た模様で、早川書房のサイトの「書籍検索」--「神林」で探すと、ちゃんと出てきます!
 ……が、残念ながら、今のところAmazonや、巷のオフライン書店には出回っていない模様。うーん、できればネットを通さず、自分の足と手で買いたいんだけどな〜。今月下旬(って、もしかしてもう今日あたり出る?)の「雪風解析マニュアル」や、あるいは来月予定されているとかいうウワサの「神林長平フェア」の時には店頭に並んでくれるのでしょうか?
 ここは、ハヤカワに直接注文してもいいのですが……でも、「在庫切れ」扱いのAmazonに注文して、取り寄せてもらうという手もあるなぁ……と、思案中。あそこ経由で一冊注文して手に入れば、「在庫切れ」が「何日以内お取り寄せ」とかにランクアップ……なんてことになったら嬉しいな、と(^^;;)。
 ただ、Amazonで本買うと、ついつい余計なものまで買っちゃうのよね〜。1500円以上買えば送料無料っていっても、全部で3000円分の本を買うよりは、「500円+送料」の方が総額では安上がりだってわかってるのに……


げげげげげっ!!(7/20)

 にっ、にっ…に……〜〜じゃない、某巨大掲示板に、ここの日記のURLが載っている!
 今日はやけにトップページのカウンタ回りがよくって、かつ、過去日記の特定ページから飛んでくる人が多いと思ったら、まさかそのせいだったとわ……!

 モンダイの箇所は、昨年末の「雑誌掲載版第一話」のレポート。でも、内容は主に「深井零の前科」がらみだから、あっちで話題になってる挿し絵とかについては何も書いてないのに〜〜〜……って、ここで言ってもしょうがないか(^^;;)。
 まぁ、あのスレッドは、2ちゃんとは言ってもなまじの掲示板よりも上品な客筋だから、そんなに怖がることはないのかもしれませんが……。ただ、バックナンバーの入手法をちょっと細かく書いてあるのが心配なので、その辺りの表現を少々書き直しておきましたです。
 実は、数ヶ月前にも一度、おなじ箇所に手を入れてるんですけど(^^;;)、今回は更に曖昧な表現に……って、既にアップしてから半年以上経つものを今更いじっても……という気もしなくはないのですが(^^;;)。
 件のバックナンバーを読むに至った方法自体は、けっして後ろ暗いようなものではないのですが、もし、「良心」や「理性」に比して「マニアの業」の方が強い人が見たら、わたしが「やってやれないことはなさそうだけれど、それはさすがにやっちゃいけないことだから…」と断念したことをやらかしてくれちゃうかもしれないし……(^^;;)。

 ……って、今更そんなことを言うくらいなら、最初から「入手方法はヒミツ」ってしておけばよかったんだよね……う〜ん。

 久々の更新なんで、他に書きたいこともイロイロあったんだけど、とり急ぎこれだけ〜〜。


シュラバってます…(7/13)

 すみません、おシゴトのピークと夏コミ入稿がぶつかっちゃって、泣き入ってます(T_T)。
 原稿の方は水曜が入稿日ですが、月・火にはほとんど時間が取れないことが今から確定しているので、この土日にあらかた片づけておかないと……。
 というわけで、この週末はネット落ちの予定だったのですが、ちと眠気醒ましに更新(^^;;)。

 産経新聞7/13付けの朝刊の一面の記事の見出し、

「管制官よりも 装置指示優先」

 ……に、「おお、特殊戦!」と思ったのはわたしだけでしょうか?(^^;;)
 詳しい記事は、こちらをご覧いただくとして……要は、去年の一月に起きた日航機のニアミス事故の調査委員会が「飛行機を飛ばすときは、人間よりも機械に従うように規則で定めてくれ」って、国連の国際民間航空機関(ICAO)に「勧告」を出した……ということらしいです。
 #「勧告」というのが、どの程度の強制力があるのかは不明ですが……
 記事によると、人間(管制官)の出す「管制指示」と機械(TCAS:衝突防止装置)の出す「RA:回避指示」のどちらに従うかは、それまで国際的にも明示がなくって、国内航空会社の運用マニュアルも「最終的にはパイロットの判断にゆだねる」という表現だったそうです。
  で、件の記事の最後に記された「識者の意見」によれば、

(前略) 航空評論家の鍛冶壮一氏は「これまでパイロットに一任されてきたRAの取り扱いを『管制指示よりも優先させるべきだ』と明確にした点で、同様の事故が発生する可能性は低くなったのではないか」と評価する。

 ……だ、そうです。
 これって、表面上だけを見れば、旧『雪風』第一話から『グッドラック』の結末までとはまったく逆の流れですね(^^;;)。
 もちろん、戦闘機と民間の航空機、現実世界とSFでの技術水準の違い、何よりも「人間同士が起こす事故の回避」と「人間よりも機械を相手にしているらしい未知の敵への対抗手段」という目的の違い……等々の違いはありますから、単純に比較するのはナンセンスというものではありますが。
 ただ、「現実」がこういう方向に動いているとすれば、『雪風』作中における「特殊戦」の人間達はべつに「特殊」でもなんでもなく、テクノロジーの発達する社会の中で、出てくるべくして出てきたタイプの人間、ということになるのでしょう。
 もっとも、主人公の深井零からして、(最初に世に出てから二〇年以上経つというのに)二一世紀に入った今日になっていっそう「イマドキの若いモン」に見えるあたり、『雪風』という作品の「未来予見性」については、今更言うまでもないんですけどね(^^;;)。


深井的なキャラ(7/9)

 前々から気になっていた、森脇真末味の『アンダー』(ハヤカワ文庫)を買いました。
 半年ほど前、某巨大掲示板で「神林作品をビジュアル化するなら森脇真末味で……」なんて意見があって、そのとき例に挙がっていた作品が、ちょうど昨年11月にハヤカワから文庫化されたばかりのこれだったんですよ。

 で、早速山手線の中で読み始めたら……第1話に登場するサラエや、ドギーに「あ、結構いいかも…」と好感触。続いて、第2話に登場した日系人科学者の圭・マキナニーに「おお! 確かに!!」と思い切り納得。
 萩尾望都の『マージナル』をぐっとドライで骨太(なおかつ根っこの部分はおもいっきりウエット)にした作風やストーリーも大いに気に入り、自宅近くの駅前で夕食しながら最後まで読んでしまった……ところで、気づいたんです。

 「わたし、この話知ってる!」
 今を去ること5〜6年前、某『ボトムズ』同人作家さんが、『赫奕』以降のキリコという設定で描いた自作の「元ネタ」として披露していらしたのが、まさにこの話の後半に語られる圭・マキナニーと奥さんのロマンスだったんです……

 いや、そりゃ、零とキリコが似ているっていうのは、今に始まったことじゃないし、「零/キリコに似ているキャラ」として、同じキャラクター(樹なつみ『OZ』のムトウとか)が『ボトムズ』fan、『雪風』fanのそれぞれから挙げられたり、なんてことも知ってはいたけれど……ここでもまた重なるかい(^^;;;)。
 そういえば、本放送時のOUTで、同じく森脇作品の『おんなのこ物語』の八角京介くんが「別 の世界のもう1人のキリコ」って言われていたよなぁ……あいにく、わたしは未読ですが(っつーか、今回の『アンダー』が森脇作品のお初だったんです)。

 一方、現在『雪風』のコミカライズをなさっている多田由美作品に対しては、『雪風』以外の作品のキャラにも、「あ、この子零っぽい」とは感じはするのですが、不思議と(?)キリコのことはいっさい思い出さなかったですね。
 まぁ、多田版深井零に対しては、「大半は違うんだけど、大事な一点で同じ」とはかねがね言ってはいたのですが、その「大半」の中身がなんであったのか、こうして「(ワタシの脳内の)零には似ているけどキリコには似ていない多田さんちの零ちゃん」と、「零にもキリコにも似ている圭・マキナニー」と比べてみると、見えてくる……かも?


とりあえず……(7/7)

 遅ればせながらの6月分日記のファイルを分割。
 そういえば、先月は1冊も神林作品読めなかったなぁ…… 横山表紙の旧版『雪風』は毎日通勤のお供に持ち歩いていたんだけれど。

 それはさておき、昨夜は、原稿に煮詰まって逃げ込んだ某チャットで、「一言で『軍事』に詳しいと言っても、戦記系のネタに詳しのか、兵器系のネタに詳しいのかで、だいぶ違いがあるようだ」……なんて話が出ましてね。
 わたしは、生憎『軍事』に関しては全くわからなかったのですが(^^;;)、「機械」それ自体に関心があるのか、「機械を使う人」に関心があるのか?という違いだとすれば、なんとなくわかる気がする……。
  たとえば、これは「軍事」ではないですが、『ルパン三世』のガンアクションで、「(ルパンの)ワルサーから排出される空薬莢に萌えた!」というのが、「兵器好き」ならば、「コンバットマグナムを撃つときの次元の肩から背中、腰の線が色っぽかった〜」というワタシは「戦記好き」の素質アリ……とは言わないだろうな(^^;;)。まぁ、それでも、少なくとも、「銃そのものに注目する人」と「銃を使う人に注目する人」との違い、というのは、ココでも出てますよね。
 で、思うに、旧『雪風』と『グッドラック』の違いもこの辺にあるのかなぁ……と。
 件のチャットでは、その後更に、 「メカを描くこと、メカを語ること、メカを好きな人を描くことは、似ているようでまったくことなるものだ」というような話も出まして……で、これを『雪風』に当てはめて考えてみると、

旧『戦闘妖精・雪風』が「機械(メカ)を描いた」物語
『グッドラック』が、「機械(メカ)を好きな人を描いた」物語

そして、
作者たる神林(特に旧作を書いていた頃)が、「機械(メカ)を語る」人

 ……になるのかな……と。
 ワタクシ的には、まだ「メカを描く」ことと「メカを語る」ことの違いがイマイチよく理解できていないので、大間違いをしているのかもしれませんが。
 とりあえず、現時点での印象では「メカを語る」ことは、「メカを描く」こととは異なって、「語る」主体である「人間」を意識せざるを得ない。それ故に、「メカを語る」人は、必然的に「メカを好きな人を描く」方向に行きがちなのかもしれないな……なんて。

 だからなんだ、というわけではないのですが(^^;;)、とりあえず、いつか役に立つかもしれないので、覚え書きとして、ここに書き留めておきます。

 

7/8追記:
文中「メカを描くこと、メカを語ること、メカを好きな人を描くことは、似ているようでまったくことなるものだ」について、「押井守の言葉でしたっけ?」と書きましたが、ワタシの思い違いだったようですので、削除いたしました。
#「メカ」ではなく「映画」に対して似たようなセリフが押井作品に登場したことはあったらしいですが……


あ〜、もう7月……(7/3)

 気がつけば、またまた月が替わり、結局OVA試写会の応募ハガキは出しそびれ、徳間デュアルの『ラーゼフォン 時間調律師』はまたしても発売延期が知らされ……と、イマイチ冴えない月初めです。
 もっとも、『ラーゼフォン』の方は、比較的信頼度の高そうなニュースソースからは「8月」という情報も聞こえて来ていますので、おそらく出るのは9月でしょう(笑)。っつーか、そもそも「5月」ってのがウソっぽ過ぎたのよね(^^;;)。SFマガジンでも連載抱えていたというのに。
 まぁ、その連載も先日発売の8月号から休載に入り(再開予定は9月下旬発売の11月号だとか)、7月の『雪風解析マニュアル』、8月の神林フェア&OVA発売に続いて……というと、なかなかよい流れではないでしょうか。

 で、先月から中断している話ですが……ごめんなさ〜〜い。今は、ダメです〜〜。
 このネタに限らず、『グッドラック』びいきのわたしとしては、基本的に旧作における零ちゃんのダメっぷりを(愛情と同情をこめつつ)あげつらうというスタンスなのですが、今は当のわたしの精神状態が、ちょっと気を抜くと、まさに「それがどうした、おれには関係ない」モードに入っちゃいそうで……。

 この際告白してしまうと、その昔、わたしが旧作を途中で投げ出した理由の一つは、零ちゃんに対して「同類嫌悪」的な気持ちを抱いたからというのも大きかったりします。
 Webで見かける『雪風』評、それも、女性の手になるものには、しばしば零に対する共感を強く打ち出したものがあるのですが、わたしの場合、「ああ、わかるわかる! コイツ、自分に似ている!」までは一緒でも、そこでなぜか、「だからスキ」という風にはなれなかったんですよね。
 だから、旧作のラストに対しても、どこかで「あーあ、やっぱり」という諦めとか、どうかすると「ほれ、みろ」なんて、零に対しては非常に意地悪な感想を抱いちゃったりする部分もあったりして……

 わたしの目に映る零のダメダメな部分というのは、確かにわたし自身の中にあって、でもそれは、わたしにとっては「克服しなくちゃならないもの」で……そんなことも、わたしが『グッドラック』という物語にベタ惚れした理由なんだろうな。

 ちと余裕がないので、自分語りに走ってしまいました(^^;;)。


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