週末などは街に出かけてブラブラしたりする。
ロッテルダム市内には、デパートや飲食店が建ち並ぶCentrumという中心地があり、アングロサクソン系、インド系、アフリカ系、東洋系等、様々な人種が行き来をしている。
やはり多民族国家、オランダだ。コーヒー屋でコーヒーをすすりながら往来を見ていると、それぞれがそれぞれの言葉でコミュニケーションを取りながら楽しそうに歩いている。見ていて飽きない。
ドレッドヘアーの人。
スカーフを被った中近東女性の集団。
人形みたいな白人の子供。
それぞれが思い思いの髪型やアクセサリーで着飾っている。
しかし、不思議と「みんな黒が好き」なようだ。
別にみんなが同じデザインの服を着ているわけではない。
でも、10人の集団が歩いていたら、10人とも黒い衣装ということもよくある。
微妙にグラデーションをつけちゃったり、上下で素材感を変えちゃったりして、黒を着こなす。
「なぜ、みんなで黒を着る?」
黒人でも、白人でも、インド人でも黒を着こなしている。若い人の方が「黒」の比率は高い。ロッテルダムでもハーグでもそうだった。もしかして、黒い服は彼らにとってのお洒落着なのか?そういえば、郊外のレストランなんかに行くと、結構いろんな色の服を見かけるし、家の前を歩いている人の服も、黒一色ではない。
どちらかといえば、繁華街に出た時に、黒い衣装をビシッと身にまとった男女をよくみかける。「今日はきめるぜ!」なんていう時に「黒」を着こなすのかもしれない。でも、これだけいろんな人種が集まってる国なのに、歩いてる人が黒ばっかりというのもつまらない。もう少し、思い思いのファッションをすれば良いのにと思ったりもする。茶系の服をビシッと着こなしてたら、彼らの目にはダサく見えるのか?
汚れが目立たないけど、割と引き締まって見える「黒い服」。
案外、そんなところにオランダ人の無意識な合理主義が反映されてるのかもしれない。
1.あなたの好きな色は何ですか?
2.今日はこれから何をしますか?
3. :
4. :
真相を知るには、こんな街頭アンケートをぶつけてみるしかないか・・・。
つづく
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