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自称:音楽愛好家
 
第14章 ギルダー
1999/12/19 (日) 21:45

現在、給料をギルダーでもらっている。1ギルダーは日本円に換算して約50円くらい。オランダに来るまでは、「ギルダー」なんていう通貨は「ハウマッチ」でしか聞いたことがなく馴染みが無かったが、今ではだいたいの物の値段をギルダーで見当がつくようになった。日本にいる時と給料の額は変わらないが、物価が日本より安いので暮らしやすい。(牛乳1リットルが1ギルダー位)

本題はギルダーについてではなく、銀行口座についてである。
振込口座を持つために、「ABN AMRO BANK」に口座を開設した。
ABN AMROは有名なサッカーチームのスポンサーでもあり、オランダでは有名な銀行である。街のいたるところにATMが設置されていて非常に使い勝手が良い。

銀行に行って口座開設の手続きを行い、10日位経ったら手元にキャッシュカードが届いた。オランダのATMは土日関係なく24時間開いており、そのうえ手数料もかからず非常に助かる。手数料を取らずにどうやって銀行が成り立っているのか分からないが、便利なことこの上ないので手数料なしを続けてもらいたいものだ。

日本とシステムが違うところは、10、50、100、500、1000ギルダーと下ろせる額が決まっており、高額の引き出しは窓口で行う。また、ATMでは払い戻ししかできない機械が多く、振込み・預け入れができるATMは少ない。

振込みに関しては、振込用紙にサインをして銀行に郵送すると、銀行の方で口座から振込先に振り込んでくれるシステムらしい。預け入れに関しては窓口に出向くか、ATMを利用する。今のところ不便を感じたことは無い。

日本より便利なところは、キャッシュカードで買い物ができることだ。
多くのスーパーマーケット、デパート、レストランなどのレジの前にはカードリーダーが置いてあり、そこにキャッシュカードを通して暗証番号を押すと、その場で決済ができる。日本でも使われ始めている「デビットカード」と同じシステムである。なので、それほど高額な現金を持ち歩く必要も無く、ATMにも高額な引き出し金額が無いことにも納得がいく。

ただ、これだけキャッシュカードが幅を利かせていると、カードを無くしたり、失効したりすると痛い目に会う。こちらでは通算3回暗証番号を打ち間違えると、カードが使えなくなる。先日、僕もカードの番号を打ち間違えて、ATMにカードが吸い取られる事件が起きた。どうやら通算3回以上暗証番号を打ち間違えたらしく、その週は500円位ですごす羽目になった。通帳という物が存在しないのでカードが無いと窓口に行っても現金を払い戻すことができず、どうしようもない。

カード社会だけにカードの大切さを痛感。

旅行で来たらこんなこと経験しないだろうが、住んでみるとこのような便利なこと/不便なことが学べて楽しいものである。みなさんも暗証番号の打ち間違えには注意しましょう。

つづく


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