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自称:音楽愛好家
 
第15章 オランダ人の人柄
1999/12/27 (月) 0:48

オランダ人って、親切でおおらかだと思います。

この間、スーパーのレジで並んで待ってると、後ろのおばさんが、
「あんた、この商品の値段、多分おかしいわよ。」と話し掛けてきました。
よく見ると、閉店間際なので普段の値段より安くなってなければいけないところが、逆に普段の値段より高い値札が貼られていたのである。

僕がオランダ語をあまり喋れないのが分かると、僕の前に立ってたおばさんと
「この値段はおかしいわよねぇ」「う〜ん、きっと書き間違えてるんじゃないかしら」とか話はじめて、「レジの人が高い値段のまま打ったら、私が抗議してあげるから。」てな事になってしまいました。「サンキュ」と言いながらも、そんなに大した値段じゃないのにずいぶんと親切だなと思いました。結局は講義してくれたお陰で5ギルダー(250円)損せずに買い物をすることができたんですけど。

見知らぬ人に対しても親切なのはオランダ人の国民性なのかな?と思います。
あんまりギスギスしてないです。
そんなオランダ人の国民性をよく表してるなぁと思うTVCMがあったのでみんなに紹介します。両方ともフォルクスワーゲンのコマーシャルなんだけど、1つ目はこんな感じです。

運河沿いの一方通行の道。両側には車が駐車してあってすれ違いはもちろん出来ない太さ。先頭の車が道の真中に車を止めた。後ろにいた車もみんな止まり、渋滞になる。

先頭の車は後ろのハッチバックを開け、中からベットや椅子などを取り出して家の中に運び入れ始めた。どうやら引越し荷物を運んできたようなのだが、後ろの車のことは気にせずどんどんと荷物を運び入れている。

すぐ後ろの車の運転手が車を降り、ツカツカと前の車の運転手に近づいていく。「文句を言うのかな?」と思ってたら、「大変だね」と言いながら一緒に荷物を運び始める。

そこでCMは終わってしまう。無言のCMなので「大変だね」と言ったかは分からないが、文句を言う前に手伝い始めて渋滞を早く終わらそうなんて、いかにもこの国ならありそうなエピソード。

もう一つは、片側2車線の道。2台の車が走っている。
交差点の少し前で左側を走っていた車が、右側の車線に急に割り込んで信号の前で止まった。後ろを走っていた車は急ブレーキをかけその車の後ろに止まった。

その後、割り込まれた車は隣の車線に車を移動させ、割り込んだ車の横に横付けした。窓を開け、割り込んだ車に何かを叫んでる。

「やっぱり文句を言ってるのかな?」と思ったら、親切にも割り込んだ車の人たちが道に迷って地図を広げていたので、彼らにどうやって行くのかをわざわざ教えてるというCMでした。

実際にあったエピソードではないけど、こんなこと良くありそうです。
少々のことでは目くじらを立てない懐の深い国民性なのか、ヨーロッパ人の気質がそうなのかは分かりませんが、日本よりは「急がず、慌てず、少々のことには腹をたてない」という雰囲気があるような気がします。みんながみんなそうじゃないと思うけど、意外とそんな人柄のようです。

他の国はどうなんだろう?

つづく

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