「史上最大の恐竜発掘」 (ノンフィクション)
(ウェイン・グレイディ / 新潮文庫 1994)
まず、タイトルでちょっと勘違いしてた。
「史上最大の恐竜」を「発掘」する話かと思ってたら、「史上最大」規模の「恐竜発掘」プロジェクトの話だったんですね。これ、完全なノンフィクション。
1986〜90年に中国とカナダの共同発掘調査隊の、カナダの北極圏と内モンゴルでの発掘調査とその成果を描いています。
もともと古生物学とか博物学、考古学とかが好きな○にですから、こういう本はツボ。
面白かったです。
前にも「恐竜の発見」(ハヤカワ文庫NF)というのを読みましたが、やっぱり恐竜学って、進んでるのね。
子供の頃は、恐竜って言えば、ブロントサウルスとかステゴザウルス、ティラノザウルスなど、10種類くらいしか知らなかった。この本の巻末には、本文の中に出てきた16種類の恐竜の解説が付録として付いてるんだけど、聞いたことのある名前って一匹もなかったよ。
でも、ひとつだけ、どーでもいいツッコミ。
「伝説上の小鬼、ゴブソン」(P.209)ってのは、どう見ても「ゴブリン」の誤植だと思うぞ。
オススメ度:☆☆☆
2000.6.27