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イクシーの書庫・過去ログ(2000年10月〜12月)

<オススメ度>の解説
 ※あくまで○にの主観に基づいたものです。
☆☆☆☆☆:絶対のお勧め品。必読!!☆☆:お金と時間に余裕があれば
☆☆☆☆:読んで損はありません:読むのはお金と時間のムダです
☆☆☆:まあまあの水準作:問題外(怒)


傭兵の星 (SF)
(ウィリアム・フォルツ&H・G・エーヴェルス / ハヤカワ文庫SF 2000)

おなじみ(?)ペリー・ローダン・シリーズの263巻。
ちょいとストーリー的には中だるみの気配があるのだけれど・・・。
ホモ・スペリオルって、かわいそうだね。登場した時から、こういうふうに消え去る構想だったとも思えないのだけれど。やっぱりストーリーの都合ってやつですか?

<収録作品と作者>:「大いなる死」(ウィリアム・フォルツ)、「傭兵の星」(H・G・エーヴェルス)

オススメ度:☆☆☆

2000.10.1


Xファイルの科学 (ノンフィクション)
(ジーン・カヴェロス / バベル・プレス 2000)

あの「X−ファイル」に出て来た数々の怪現象・異常現象を化学的に分析・検証しちまおうという大それた本。
というか、「X−ファイル」、ほとんど見てないんよね、自分。だから、第何話に出て来た○○、とか言われてもピンとこない。
でも、これ読んだおかげで、シリーズ全部見た気分になった。これでビデオ借りる必要ないや。

オススメ度:☆☆☆

2000.10.3


アラマタ珍奇館 〜ヴンダーカマーの快楽〜 (ノンフィクション)
(荒俣 宏 / 集英社 2000)

当代きっての好事家(ディレッタント)、荒俣 宏さんが、自分が収集した怪しげな品物の数々を大公開〜! さらに加えて古今東西の珍奇品ならびにコレクターについての蘊蓄を傾けた作品。
“ヴンダーカマー”とは、ドイツ語(だっけ?)で“驚異の部屋”という意味だそうです。
ま、○にも会社では「もっとも荒俣 宏に近い男」と思われているようですが(←喜んでいる)、とにかく、見ているだけでワクワクしてくる珍品の数々。
ところで、荒俣さんって、身長が180センチ以上あるのね。いつもテレビに出る時は座ってるんで、気付きませんでした、はい。

オススメ度:☆☆☆

2000.10.12


インフルエンザウイルスを追う (ノンフィクション)
(ジーナ・コラータ / ニュートンプレス 2000)

1918年、第一次世界大戦のさなか、『スペイン風邪』という名で呼ばれたインフルエンザが全世界を襲い、数千万人の犠牲者を出しました。
そのウイルスの正体を探ろうとする科学者たちの姿を描いた、メディカル・ノンフィクションです。
以前、同じテーマで書かれた本を読んだことがあったので、ダブる記述も多かったのですが、違う観点から書かれていたりするので、「あ、これは例のエピソードだな」とか、「ああ、あの出来事の裏には、こういう事情があったのか」とか気付いて、興味深かったです。
勉強もそうですが、繰り返し効果って、大事なんですね。

オススメ度:☆☆

2000.10.24


サマー・オブ・ナイト(上・下) (ホラー)
(ダン・シモンズ / 扶桑社ミステリー 1994)

まず最初に言います。傑作です、これ。
ダン・シモンズって、十何年か前に『カーリーの歌』読んだっきりで、なんかぱっとしない作家だなあって思ってたんですけど(だって
『ハイペリオン』はいつまで待っても文庫に落ちないしさっ)、これ読んで、認識改めました。
一言で言えば、『学校の怪談』USA版といった雰囲気なんですが、なんせスケールが違う。大人は悪霊に操られてゾンビみたいになっちまうわ、殺人トラックは迫ってくるわ、ミミズとヤツメウナギを一緒にして巨大化したようなバケモノはうにうに出てくるわ・・・。
それに対抗するのは、10〜12歳の小学生たち。ただアメリカですから、親父のショットガンで武装する、火炎びんは投げる、と・・・どこにでもいる普通の子供たちが自分らを守るために立ち上がっちゃうわけです。特に最後の200ページくらいはスリリングで、読み出したら途中では止められません。
ところで、いちばんインパクトあったのは、必然性もなく出てくる某少女のろりろりヌードの場面。ありゃあ絶対に読者サービスだな。

オススメ度:☆☆☆☆☆

2000.10.27


イザンティムルの従者 (SF)
(ハンス・クナイフェル / ハヤカワ文庫SF 2000)

相変わらずのペリー・ローダン・シリーズ264巻。
今回は、クナイフェルさんが2話続けて書いてます。
(ちなみに、日本版は原書の2冊で1冊)
う〜ん、なんか最近、テンション低いよなあ、このシリーズ。
今回も、どっかで見たようなストーリーだったし。
でも、ここまで来たら新刊買わずにはいられないんだよね。

<収録作品>:「幸福の島」、「イザンティムルの従者」

オススメ度:☆☆

2000.11.5


ウィーヴワールド(上・下) (ファンタジー)
(クライブ・バーカー / 集英社文庫 1994)

バーカーと言えば『血の本』(←知ってます?)のイメージが強くて、ついついスプラッターホラー作家だと思いがちですが(ちなみに映画「ヘルレイザー」の原作もバーカー)。
素晴らしくよくできたファンタジーです、これ。
前作「ダムネーション・ゲーム」ほどダークっぽくなくて、次作の「不滅の愛」よりとっつきやすい。3作の中ではいちばん好きですね。
やはり、ケルト以来の妖精伝説が色濃く残るイギリスの作家だから、書けたんでしょう。アメリカ作家には難しいと思いますね。
さてさて、
「イマジカ」も楽しみだ。

オススメ度:☆☆☆☆

2000.11.25


星々の洪水 (SF)
(エルンスト・ヴルチェク&H・G・フランシス / ハヤカワ文庫SF 2000)

ペリー・ローダン・シリーズの265巻であります。
・・・ん、待てよ。と、いうことは?
このシリーズは、月1刊行(2月と6月は除く)だから、前巻がふたつ手前にカキコされてるということは・・・うああ、全然、本読んでねえよぉ!!
全部、DQ7のせいです。
・・・「自分の意志の弱さを棚に上げてない?」(←ピコりんの鋭いツッコミ)
はい、精進します。

<収録作品と作者>:「アマゾン最期の日」(エルンスト・ヴルチェク)、「星々の洪水」(H・G・フランシス)

オススメ度:☆☆

2000.11.30


怪異の民俗学2 妖怪 (ノンフィクション)
(小松 和彦・編 / 河出書房新社 2000)

いわゆる、日本の妖怪に関して書かれた研究報告や論文を集めたものです。
扱われている妖怪も、河童や小豆洗いのような古典的なものから、口裂け女やトイレの花子さんまで。けっこうマニアックな中身が多くて、じっくりと読めました。
それにしても、もし水木しげるさんがいなかったら、私たちの「妖怪観」って、ずいぶんとちがったものになっていたでしょうね。やっぱり、自分の妖怪の原点は、「鬼太郎」だもの。

<執筆者>:江馬 務、今野 圓輔、井之口 章次、澁澤 龍彦、中沢 新一、野口 武彦、橋爪 紳也、武田 正、横山 泰子、アダム・カバット、宮田 登、岩堀 喜美子、酒井 薫美、佐々木 高弘、柳田 國男、小松 和彦、野村 純一、常光 徹、清水 時顕、大野 芳宜、大藤 時彦、山崎 里雨、岡田 健文、桂井 和雄、金城 朝永、桜田 勝徳、花部 英雄、三浦 秀宥、大竹 信雄、関口 武、香川 雅信

オススメ度:☆☆☆

2000.12.16


殺戮のチェス・ゲーム(上・中・下) (ホラー)
(ダン・シモンズ / ハヤカワ文庫NV 1994)

うわおぅ!!
と、思わず叫んでしまうほどの、傑作!!
3冊あわせて1600ページ越えちゃう長さにもかかわらず・・・。
出てくるネタだって、「人間チェス」といえば古くはバローズの「火星のチェス人間」があるし、マインド・ヴァンパイアって言ってもSFで言うヒュプノ:催眠暗示能力だし・・・。
ナチの亡霊にモサドにFBIに、世界を陰で操る怪しげな集団というのもありがちな道具立てなんだけど・・・。
とにかくすごい! ノンストップのエンタテインメント・ホラー!!
なんせ、ずらずらと出てくる長い登場人物のリストの中で、最後まで生き残ってるのが6人だけというのもとんでもない。主役級のキャラを中盤であっさりと殺しちまうのも
「サマー・オブ・ナイト」と一緒で、「もったいないな〜」と思いつつ、終わってみればそれはそれでよかったのかな、と。
最近は本屋でも見かけませんが、見かけたら絶対に買いですぜ、お客さん(誰に言ってる)

オススメ度:☆☆☆☆☆

2000.12.21


日本怪奇幻想紀行 三之巻 幽霊・怨霊怪譚 (ノンフィクション)
(諏訪 春雄ほか / 同朋舎 2000)

日本古来の怪談や幽霊画、現代の幽霊スポット紹介など、9つのエッセイや紀行・論文集。
お岩様とか皿屋敷、将門の首塚、累が淵・・・。
日本の怪談って、現代のホラー小説なんかよりよっぽど怖いということが、よくわかります。
こう、背筋がぞっとするという感覚。
ほら、あなたの後ろにも・・・

<執筆者>:諏訪 春雄、山口 直樹、村上 健司、東 雅夫、武藤 純子、友成 純一、多田 克己、志村 有弘、小池 壮彦

オススメ度:☆☆☆

2000.12.23


訓練惑星の妖女 (SF)
(H・G・エーヴェルス&クルト・マール / ハヤカワ文庫SF 2000)

月に1回のおつとめ(?)、ローダンシリーズの最新刊です。
祝・クルト・マール復帰!!
途中で執筆チームを離れ、いずれは復帰すると聞いていたけれど、とうとうですね。
ああ、ハードなガジェットの描写が懐かしい。
最近いささか沈滞気味でしたが、これで活気づくかな?

<収録作品と作者>:「七人の権力者」(H・G・エーヴェルス)、「訓練惑星の妖女」(クルト・マール)

オススメ度:☆☆☆

2000.12.29


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