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イクシーの書庫・過去ログ(2001年1月〜3月)

<オススメ度>の解説
 ※あくまで○にの主観に基づいたものです。
☆☆☆☆☆:絶対のお勧め品。必読!!☆☆:お金と時間に余裕があれば
☆☆☆☆:読んで損はありません:読むのはお金と時間のムダです
☆☆☆:まあまあの水準作:問題外(怒)


図説 ドルイド (ノンフィクション)
(ミランダ・J・グリーン / 東京書籍 2000)

以前に読んだ「図説 ケルト」の姉妹編。
でも、内容にはかなり重複があったような。著者が違うからなあ(たしか)。
ケルト≒ドルイド なのかも知れませんね。
けっこう、ケルト系のファンタジー小説は好きだったりします。
N・スプリンガーの「アイルの書」(特に「銀の陽」は最高!)とか、M・Z・ブラッドリーの「聖なる森の家」とか。
そういや「エリン戦記」の続きはどうなったんだ、角●書店!?

オススメ度:☆☆☆

2001.1.8


怪異の民俗学1 憑きもの (ノンフィクション)
(小松 和彦編 / 河出書房新社 2000)

以前に読んだ「妖怪」と同じく、「怪異の民俗学」シリーズの1巻。
でも、このシリーズって、読み物ではなくて、基本的に学術論文集なんですね。
キツネ憑きとか憑霊現象とか、センセーショナルに扱うのではなくて、あくまで文化人類学的・社会学的・歴史学的アプローチをしてますので、勉強にはなるけど、いささか退屈。
だけど、このシリーズはやっぱり全巻揃えたいよなあ(ちなみに全8巻)。
次は「河童」か・・・。

<執筆者>:柳田 國男、喜田 貞吉、酒向 伸行、高田 衛、川村 邦光、千葉 徳爾、中西 裕二、波平 恵美子、佐藤 憲昭、松岡 悦子、香川 雅信、昼田 源四郎、高橋 紳吉、仲村 永徳、桂井 和雄、堀 一郎、下野 敏見、三浦 秀宥、浮葉 正親、小松 和彦

オススメ度:☆☆

2001.1.21


襲いくるウイルスHHV−6 (ノンフィクション)
(ニコラス・レガシュ / ニュートンプレス 2000)

HHVというのは、ヒト・ヘルペス・ウイルスの略です。で、は、6番目に発見されたということ。ですから、HHV−6は、世界で6番目に発見された人に感染するヘルペスウイルスのことです。
で、本の中身は、ありふれたウイルスであるHHV−6が、これまで原因不明の難病とされていた“多発性硬化症”“慢性疲労症候群”に重要な役割を果たしている、さらにはエイズにも・・・。
と、エキサイティングに進んでいくのですが、如何せん、まだ途中経過なんですね。現時点で明確な結論は出ていないという・・・。多くのエイズ学説のひとつに過ぎません。
でも、ぜひこの続きは見てみたいものであります。

オススメ度:☆☆

2001.1.28


医学の10大発見 −その歴史の真実− (ノンフィクション)
(マイヤー・フリードマン&ジェラルド・W・フリードランド / ニュートンプレス 2000)

西洋医学史上で、もっとも重要な発見を10個選び、それを解説しようというかなり大胆な本。
ちなみに、ここで紹介されている10人の学者のうち、
知ってるレベル2(名前と業績を知っていた):4人(レーベンフック、ジェンナー、レントゲン フレミング)
知ってるレベル1(名前だけ知っていた):1人(ベサリウス)
知ってるレベル0(名前も知らなかった):5人(ハーベイ、ロング、ハリソン、アニチコフ、ウイルキンズ)
・・・ま、こんなもんかな? 皆さんはどうですか?

オススメ度:☆☆

2001.2.6


しのびよる寄生虫 (ノンフィクション)
(鈴木 了司 / 集英社 2000)

好きです、寄生虫。
あ、あ、そんなに引かないで。寄生虫に罹るのが好きなんじゃなくて、寄生虫に関する本を読んだりするのが好きなだけです。(それでも変か?)
好きなだけあって、220ページの本を1時間で読んじゃったよ。
「目黒寄生虫館」も好きで、何回も行ってます。入場無料だし、Tシャツやトレーナーも売ってるし。サナダムシがかわいく図案化されたトレーナーなんか、シュールでいいですよ(おい)。

オススメ度:☆☆☆

2001.2.6


失われた聖櫃 (ノンフィクション)
(ロデリック・グリエルソン&スチュアート・ムンロ‐ハイ / ニュートンプレス 2000)

ハリソン・フォード主演の、アレではないです。ネタは一緒だけど。
で、細かい文字をひたすら追って360ページも読んで、結局、結論はなに?・・・って感じ。
「何もかも、神の御心に・・・」って・・・。
同じ“アーク”ネタでは、ハンコックの『神の刻印』の方が、読み物としてはよほど面白かった。
コスト・パフォーマンス悪いですわ、この本。

オススメ度:☆

2001.2.11


イヌからネコから伝染るんです (ノンフィクション)
(藤田 絋一郎 / 講談社 2000)

いわゆる「人畜共通感染症」の本です。
ペットや野生動物から感染する病気に注意を喚起するとともに、動物と人間との共生のあり方にも提言しています。
『笑うカイチュウ』以来、藤田さんの本は、出る度に買って読んでますけど、医者・学者というよりメディカル・エッセイストになっちゃいましたね。この人。

オススメ度:☆☆☆

2001.2.11


妖獣霊異誌 (ノンフィクション)
(岡田 建文 / 今日の話題社 2000)

ん〜、これは、何と言うか・・・。
戦前の昭和3年に出た本の復刻本なんですね。
それだけに、中身が時代錯誤的というかぶっ飛んでいるというか・・・。
「狐や狸、猫が化けるということは当然のことであり、これを否定する科学者は、西洋の唯物論に頭脳を冒された輩である」なんて断言してますしね。
ただ、ここに収集されたエピソードの数々には、生々しい体験としての「真実」が息づいてるように思います。

オススメ度:☆☆

2001.2.17


カミング・プレイグ(上・下) (ノンフィクション)
(ローリー・ギャレット / 河出書房新社 2000)

タイトルを訳すと、『迫り来る疫病』。
もう、すごいです。『ホット・ゾーン』以来、5年ぶりくらいにゾクゾクするような興奮を味わいました。
ドライなタッチのドキュメンタリーなのに、ラストでつい泣かされてしまったり・・・。
あ、でも、普通の人(ん?)にはお勧めしませんよ〜。
それなりの基礎知識と関心がないと、とてもじゃないけど読みこなせないですし。
でも自分のような医学フェチ(おい)にはたまらない書物です。
あ〜、読めて幸せ。

オススメ度:☆☆☆☆☆

2001.2.18


多足類読本 ムカデとヤスデの生物学 (ノンフィクション)
(田辺 力 / 東海大学出版会 2001)

わーーー、また悪趣味って言われてしまうよ〜!!
多足類・・・つまり、ムカデとかヤスデとかの本です。
でも、ちょっと期待外れでした。だって、カラー写真が2ページしかないんだもん。
ヤスデって、綺麗な生き物なんですね。ペットとして飼われているってことも初めて知った・・・。
そう言えば、以前、うちのトイレにでかいムカデが出たことがあったなあ。
元気でいるのだろうか?(←おい)

オススメ度:☆☆

2001.2.20


IT(1〜4) (ホラー)
(スティーヴン・キング / 文春文庫 1994)

「アイティー」ではありません。「イット」と読みましょう。
いや〜、長かった。すごかった。
(実は1月から読み続けてました。文庫本は通勤途中しか読まないもんで)
なんせ全4冊、総計2000ページ近く。
キングの最高傑作という評判は伊達じゃなかったですね。
怖くて、わくわくどきどきして、そしてちょっぴり切ない・・・。
読後感の良さも、キングにしては珍しいです。
おすすめ、です。
オススメ度:☆☆☆☆☆

2001.2.22


暮らしのなかの死に至る毒物・毒虫60 (ノンフィクション)
(唐木 英明他 / 講談社 2000)

タイトルで脅された割りには、中身が薄くてつまらなかった。
みんな、どこかで読んだような内容ばっかりだったし。
それぞれの専門家が専門の分野について書いた、ということなんですけど。
「仕事で書いてる」って感じなんですよね。ある意味、読者を引き込んでいく“熱意”が感じられない。
明らかな記述の誤りもあるしさ。
「サナダムシは成虫になると、長さが4〜6センチにもなる」(本文80ページ)ってのは何だよ! メートルだろ!
「スズメバチは、別名クマンバチとも言う」(本文165ページ)というのも、完全な誤りではないけれど、誤解を招く記述ですね。確かにスズメバチを俗称で“クマンバチ”と呼ぶ人や地域はあるかも知れませんが、分類学上“スズメバチ”と“クマバチ”は別の種類のハチです。プロなら記述の正確さには気をつけてほしいものです。

<執筆者>:唐木 英明、赤堀 文昭、今井 壮一、植村 興、岡田 芳明、仮家 公夫、後藤 京子、山下 衛、米山 智子

オススメ度:☆

2001.2.24


黒い悪魔 (SF)
(ウィリアム・フォルツ / ハヤカワ文庫SF 2001)

おなじみローダン・シリーズの最新刊。
今回はフォルツが連続執筆です。この人の作風、いまいち好みに合わないんだけど。
思わせぶりなキャラクターを出しては、すぐ殺しちゃう癖があるんですよね。
今回の犠牲者は、転送技術者ホランダー・ルーメン。転送装置の実験で、あっさり爆発。合掌。

<収録作品>:「突破作戦」、「黒い悪魔」

オススメ度:☆☆

2001.2.25


大雷雨夜の殺人 (ミステリ)
(小酒井 不木 / 春陽文庫 1995)

中学1年の時、最初に本格的に読み始めたのは探偵小説でした。
推理小説って言うより探偵小説という呼び方の方が好き。
いわゆる社会派推理ってのは好かんですわ。(けっこう読んだけど)
おどろおどろしい道具立てに、個性的な探偵が出てこないと。
ただ、出版点数が多すぎて、読むのが追いつかないのがなあ・・・。
で、これは戦前に活躍した小酒井 不木の短編集。
今まで、名前は知ってたけど読んだことはなかったので、見つけた時は嬉しかった。
内容は、まあ日本の探偵小説黎明期のやつですから、まあそれなりに・・・ってもんですけど。
歴史的感動っていう方が大きかったやね。

<収録作品>:「大雷雨夜の殺人」、「愚人の毒」、「メデューサの首」、「人工心臓」、「謎の咬傷」、「烏を飼う女」、「抱きつく瀕死者」、「雪の夜の惨劇」、「好色破邪顕正」

オススメ度:☆☆☆

2001.2.27


フランケンシュタインの子供 (ホラー:アンソロジー)
(風間 賢二:編 / 角川ホラー文庫 1995)

いわゆる「人造人間」「自動人形」テーマのホラー・アンソロジーです。
そういやハヤカワ文庫版の「フランケンシュタインのライバルたち」、買ってなかったな。もう絶版なんだろうか・・・。(※2009年2月に入手しました)
ところで、フランケンシュタインってのは、あの怪物の名前じゃなくて、怪物を作った科学者の名前だって、知ってました?
あの怪物には固有の名前がなくって、「フランケンシュタインの怪物」というのが本名(?)。
内容は・・・まあ、こんなもんでしょう。けっこうそうそうたるメンバーが揃っているんですけどね。

<収録作品と作者>:「変身」(メアリー・シェリー)、「よみがえった男」(メアリー・シェリー)、「鐘塔」(ハーマン・メルヴィル)、「ダンシング・パートナー」(ジェローム・K・ジェローム)、「新フランケンシュタイン」(E・E・ケレット)、「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」(H・P・ラヴクラフト)、「フランケンシュタインの花嫁」(ジョン・L・ボルダーストーン&ウィリアム・ハールバット)、「愛しのヘレン」(レスター・デル・リイ)、「腹話術奇談」(ジョン・コリア)、「ついに明かされるフランケンシュタイン伝説の真相」(ハリー・ハリスン)、「プロットが肝心」(ロバート・ブロック)、「不屈の精神」(カート・ヴォネガット・ジュニア)

オススメ度:☆☆☆

2001.2.27


史上最大の作戦 (ノンフィクション)
(コーネリアス・ライアン / ハヤカワ文庫NF 1995)

映画化もされて有名な、第二次大戦の連合軍のノルマンディー上陸作戦を描いたノンフィクションです。
ただ、登場人物がめちゃくちゃ多いし、断片的なエピソードの積み重ねでできあがっているので、読み物としてのまとまりには、ちと欠けているんですね(しかたないんですけど)。
あ、映画の方が見たくなった。ビデオでも借りて来ようかな・・・。

オススメ度:☆☆☆

2001.3.3


プレデターズ (ホラー:アンソロジー)
(E・ゴーマン&M・H・グリーンバーグ編 / 扶桑社ミステリー 1994)

「プレデター」といえば、シュワルツェネッガー主演のあの戦争アクションSFゲテモノB級映画(ほめてるんですよ)を思い出しますが、それとの直接の関係はないです。
でも、ネタとしては同じで、タイトル通り、プレデター(捕食者・殺戮者)をテーマにしたホラー小説のアンソロジーです。
内容は、まあ玉石混淆、ただの血まみれスプラッターから、思わずドキリとさせられる秀作まで、いろいろと。
厚い(700ページ)割りには、ひょいひょい読めました。

<収録作品と作者>:「ハードシェル」(ディーン・R・クーンツ)、「カリグラフィー・レッスン」(ジョイス・ハリントン)、「ゴムの笑い」(ジョン・シャーリイ)、「醜悪さに牙を剥く」(ジェイムズ・キシュナー)、「心切り裂かれて」(エドワード・ウェレン)、「思春期」(J・N・ウィリアムスン&スコット・フォーゲル)、「傷跡同盟」(エドワード・D・ホック)、「骨」(ビリー・スー・モジマン)、「恩讐」(F・ポール・ウィルスン)、「渇望」(エド・ナーハ)、「思いちがい」(T・L・パーキンスン)、「殺っちまえば動かない」(ローレンス・ワット=エヴァンズ)、「コレクター」(ジョン・グレゴリー・ベタンコート)、「路傍の医師」(トマス・F・モンテルオーニ)、「ファラオの冠」(クリストファー・フェイ)、「裂け目」(リチャード・レイモン)、「紅玉と真珠」(リック・ホータラ)、「いにしえの血」(ゲイリー・ブランドナー)、「英雄たち」(リチャード・T・チズマー)、「ヴァレンタイン」(ダニエル・ランサム&レックス・ミラー)、「爬虫類の習性」(ジョン・コイン)

オススメ度:☆☆☆

2001.3.4


タイム・パトロール/時間線の迷路(上・下) (SF)
(ポール・アンダースン / ハヤカワ文庫SF 1995)

時間テーマのSFは、かなり読んでます。
ウェルズの「タイムマシン」をはじめ、ハインラインの「夏への扉」、ホーガンの「未来からのホットライン」に「プロテウス・オペレーション」、ベンフォードの「タイムスケープ」、ベイリーの「時間衝突」、etc.etc.
でも、でも、アンダースンの古典的名作
「タイム・パトロール」をまだ読んでないんですぅ。
※追記:2004年9月に読めました。
というわけで(何がだよ)、続編から先に読んじゃった。正編、なかなか売ってないんだもの。

オススメ度:☆☆☆

2001.3.7


マルチプレックス・マン(上・下) (SF)
(ジェイムズ・P・ホーガン / 創元SF文庫 1995)

これは、多重人格テーマというか、SFミステリというか。
ホーガン流のどんでん返しは相変わらずですが、「あ、やっぱりそうだったのか」という気分も。
う〜ん、ホーガンは全部おさえたいと思ってるんですが、追いつけないよお・・・。
あ、今も未読の文庫本の山が、にらんでる〜。

オススメ度:☆☆☆

2001.3.9


マイン(上・下) (サスペンス)
(ロバート・R・マキャモン / 文春文庫 1995)

読み始める前に、ちらっと解説に目を通したら、
「この作品で、マキャモンはスーパーナチュラルの要素をすべて排除した」
と、書いてありました。
ちょっと待てぃ! マキャモンからスーパーナチュラルを除いたら、何が残るんだぁ!?
と思ったのですが、読み始めてびっくり。
そうか、残るのはストーリーテラーの才能だったんだ・・・。
でなければ、単に赤ん坊をさらわれた母親が、さらった女を追いかける、という単純なお話が、こんなにもスリリングになるわけはないですよね。
でも、あんまりお勧めはしません。残酷シーンはてんこもりだし、途中でやりきれない気分にさせられるし・・・。
それでも構わない! という方は、ご自分の責任のもとで、どうぞ。

オススメ度:☆☆☆☆

2001.3.13


惑星コクーンの免疫者 (SF)
(クラーク・ダールトン&エルンスト・ヴルチェク / ハヤカワ文庫SF 2001)

毎度おなじみペリー・ローダン・シリーズの最新刊です。
相変わらずいいペースで、2時間弱で読破。
しかし、このシリーズ、なんだかんだで268巻ですよ。持ってる文庫本の1割が、このシリーズなんだな、考えてみれば。

<収録作品と作者>:「未知への輸送」(クラーク・ダールトン)、「惑星コクーンの免疫者」(エルンスト・ヴルチェク)

オススメ度:☆☆

2001.3.14


黄河遺宝の謎を追え! (伝奇)
(荒巻 義雄 / 徳間文庫 1994)

いわゆる伝奇ミステリー。作者の分身でもある作家の牧良男が活躍する、シリーズ第3弾です。
と言いつつ、シリーズ1作目をまだ読んでないよ、とほほ。
荒巻さんの作品では、「艦隊」シリーズを全然読んでません。文庫で出ないかな・・・。
新書サイズは嫌いなんですよ(わがまま)。

オススメ度:☆☆☆

2001.3.15


戦う都市(上・下) (SF)
(A・マキャフリー&S・M・スターリング / 創元SF文庫 1995)

「歌う船」シリーズの第3作。今度は主人公(?)が女性から男性に変わってます。
戦闘経験なし、非武装という宇宙ステーションに宇宙海賊が迫ってくる! さあどうする!?
ところがステーションを管理する“頭脳”である“殻人”は戦略シミュレーションおたくだったというゾクゾクするような設定。
登場するキャラも“筋肉”役の女性をはじめ、ナタリエちゃんのご幼少時代を彷彿とさせる孤児の少女など、みんな魅力的♪
え? “殻人”とか“筋肉”って何かって?
知りたい人は、このシリーズを1作目から読んでみましょう。特に女性にお勧めです(力説)。

オススメ度:☆☆☆☆

2001.3.17


ヴァンパイア・レスタト(上・下) (耽美ホラー)
(アン・ライス / 扶桑社ミステリー 1995)

「ヴァンパイア・クロニクル」シリーズの第2作です。え、知らない?
1作目は、トム・クルーズ主演で映画化もされた「夜明けのヴァンパイア」です。つっても映画は見てないけど。
アン・ライスは、もうひとつの人気(?)シリーズ「魔女の刻」でもそうでしたけど、過去と現代をうまく対比させ、結び付けながらぐいぐいとストーリーを進めていくんですね。
今回は、18世紀のパリと現代のニューオーリンズ、更にはるか古代エジプトまでさかのぼるヴァンパイアの血脈を描いています。
しかし、ロックとヴァンパイア・・・確かにマッチしてるなあ。

オススメ度:☆☆☆

2001.3.24


超大本営・戦艦大和 出撃! (戦争シミュレーション)
(谷 恒生 / 徳間文庫 1995)

今日は1日で2冊クリア。そのうち1冊目。
一時期、大ブームになった“架空戦記”もの。ブームに背を向けたがるひねくれものの自分は、あんまり買わなかったのですが・・・。これ、どうして買ったんだろう。気の迷い?
ま、この手の作品は、ファンタジーとして読むのが吉です。
どんな要素を導入しようが、あの戦争で日本が勝てるわけなかったんだから。
いずれにせよ、戦争は、フィクションの中だけにとどめてもらいたいものです。

オススメ度:☆☆

2001.3.25


希望と栄光の王国 (ファンタジー)
(マリオン・ジマー・ブラッドリー / ハヤカワ文庫FT 1995)

『聖なる森の家』の第3作(というより、出版社の都合でひとつの作品を3巻に分けて出してるだけだよね)です。
解説の久美 沙織さんが、「男は読まんでいい」と書いてらっしゃいますが・・・。
すみません、読んじゃいました(^^;
たしかに、ここに出てくる男どもは、しょーもない人たちばかりですな。
ブラッドリーにしては、小品の感じですが・・・やっぱり悲劇はあまり好かんな。
それにしてもダーコーヴァ年代記、もう絶版になっちゃったんでしょうか。まだ読んでない作品がたくさんあるのに・・・(寂)

オススメ度:☆☆☆

2001.3.25


精霊荒野に咽きて (SF)
(荒巻 義雄 / 徳間文庫 1995)

「ビッグ・ウォーズ」シリーズの外伝。火星の先住種族(?)である精霊と人間との関わりを縦軸に、地球の大資本の進出とそれに対抗する火星人(火星生まれの人間という意味ね)の戦いを横軸に、ちょっと甘いストーリーに仕上げています。
でも、いきなり「20世紀初頭、人類は火星に植民し・・・」云々という初歩的なミスがあって(明らかに21世紀の間違い)、ちょっと興ざめ。こういう細かいところに気付いてしまうってのは、どうなんでしょうかね。

オススメ度:☆☆☆

2001.3.26


2061年宇宙の旅 (SF)
(アーサー・C・クラーク / ハヤカワ文庫SF 1995)

かの有名な映画『2001年宇宙の旅』の小説版の、続編(2010年)の続編です。
前の2作品を読んだ時は結構てこずったんですけど、これはすいすい読めました。
別にネタが浅いわけでもなかったのに、なぜだろう?
次々と場面が変わって、1章1章が短かったのが理由なのでしょうか。
そういや、もう
「3001年」が出てるんだよなあ・・・。買わなきゃ。

オススメ度:☆☆☆

2001.3.28


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