カー短編全集4/幽霊射手 (ミステリ)
(ディクスン・カー / 創元推理文庫 1996)
『不可能犯罪の巨匠』と言われるディクスン・カー。
20世紀前半を彩った本格探偵小説作家はみんな好きですが(クイーン、クロフツ、ヴァン・ダイン、セイヤーズ、クリスティetc.)、カーはその中でも好きな部類に入ります。あの怪奇趣味がなんとも言えず・・・。
で、本書はその散逸した作品群を集めた貴重な短編集です。人間消失や密室殺人など、トリッキイな小品集。編者のD・G・グリーンの解説も読み応えがあります。
<収録作品>「奇跡を創り出した男」、「死者を飲むかのように……」、「山羊の影」、「第四の容疑者」、「正義の果て」、「四号車室の殺人」、「B13号室」、「絞首人は待ってくれない」、「幽霊射手」、「花嫁消失」
オススメ度:☆☆☆
2001.12.28