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イクシーの書庫・過去ログ(2001年6月〜7月)

<オススメ度>の解説
 ※あくまで○にの主観に基づいたものです。
☆☆☆☆☆:絶対のお勧め品。必読!!☆☆:お金と時間に余裕があれば
☆☆☆☆:読んで損はありません:読むのはお金と時間のムダです
☆☆☆:まあまあの水準作:問題外(怒)


王国を継ぐ者 (ファンタジー)
(レイモンド・E・フィースト / ハヤカワ文庫FT 1995)

久しぶりに出た、“リフトウォー・サーガ”の第4作。
というか、以前の3部作からは17年が経過しているので、独立した続編(なんだそりゃ)と言えるでしょう。
何と言っても“リフトウォー・サーガ”は、これまで読んだファンタジーシリーズの中で五本の指に入るシリーズ。(他の4本は何かというと、指輪物語(トールキン)、ベルガリアード物語(D・エディングズ)、アイルの書(N・スプリンガー)、あと1本は候補がたくさんあるので保留)
以前の3部作では、南の大帝国として名前だけ触れられていたケッシュ帝国が、今回の舞台。父の名代としてそこへ赴くことになった双子の王子を待ち受ける陰謀は・・・?
序盤で物語をふたつに分けて、交互に語っていくという手法はよく使われますが、ここでは大成功。わくわくする展開で、飽きさせません。
さらに続編も出てるんですよね。でもいつになったら読めることか・・・。

オススメ度:☆☆☆☆

2001.6.3


美しき殺人鬼の本 (ノンフィクション)
(桐生 操 / 角川ホラー文庫 1995)

最初に。美しくないです、この中身。
どのエピソードも、どこかで見たような話だと思っていたら、巻末に並んだ参考文献の中に、昔読んだ本がたくさん載ってました。なるほど。
こういうお話は、(実話ではあるけど)本の中だけにしておいてほしいものです。

オススメ度:☆

2001.6.3


キャピトルの物語 (SF)
(オースン・スコット・カード / ハヤカワ文庫SF 1995)

『神の熱い眠り』と合わせて“ワーシング年代記”を構成する連作短編集。
『神の熱い眠り』の背景となっている文明を支える冷凍睡眠(?)技術「ソメック」が引き起こす悲喜劇が前半で、後半は、年代記の舞台となるワーシング農場・ワーシング宿屋にからむ物語です。
でも、前作もそうですが、なんとなくキリスト教的な色彩が濃くて(作者はモ●●ン教徒らしい)、ちととっつきずらいです。

<収録作品>:「水切り石のように」、「第二のチャンス」、「ライフループ」、「ゲームをこわす」、「子どもたちを殺す」、「そしてあした、わたしたちはどうするの?」、「ワーシング農場」、「ワーシング宿屋」、「鋳かけ屋」

オススメ度:☆☆

2001.6.4


海棲獣 (ホラー)
(ピーター・ベンチリー / 角川ホラー文庫 1995)

あの「ジョーズ」の原作者P・ベンチリーの海洋サスペンス。
基本プロットはジョーズと同じで、海辺の町でダイバーや少年が行方不明になります。そして、奇妙な傷をつけたイルカやサメが発見されたり、猟師が「バケモノを見た!」と騒ぎ出します。海洋学者の主人公が警告を発するのですが、地元の警察は取り合わず、お祭りを強行してしまう・・・ま、ありがちですな。
でも、今回の相手はただのサメや大イカではありません。ナチス・ドイツがひそかに開発した・・・。と言いつつ、ラストはなんとなくジョーズっぽい。この手のバケモノは、クーンツも好きそうなんですけどね。

オススメ度:☆☆☆

2001.6.6


魔法の船 (SF)
(アン・マキャフリイ&ジョディ・リン・ナイ / 創元SF文庫 1995)

お気に入りの“歌う船”シリーズの、えーーーっと、いくつ目だっけ?
そうそう、第5弾です。
今回、主人公たちが発見したのは、なんと魔術師が魔法で支配している惑星。
で、ファンタジーRPGオタクの主人公(この辺で思わずニヤリ)が、謎を解明しに乗り出していくわけですが・・・。
惑星を東西南北に分けてそれぞれ大魔術師が支配しているというあたり、“力の言葉”シリーズを思い起こさせますが、それはそれとして。
SFとファンタジー色がうまく融合して、魔法の謎とともに、先史異星文明が解明されていくプロセスに、わくわく。
あとは・・・まあ読んでください。

オススメ度:☆☆☆☆

2001.6.7


ロスト・ソウルズ (ホラー)
(ポピー・Z・ブライト / 角川ホラー文庫 1995)

えっと。
解説によると、この小説のジャンルは『耽美ホラー』だそうですが・・・。
とにかく美少年のバンパイアや美青年のバンパイアが出て来て、生身の人間の方もパンク・ロックのメンバーだったり、んでもってやたらと男同士のからみがあって。
バンパイアというホラー要素を除いたら、まんまゲイ小説ですな。
う〜ん、趣味じゃないです、こういうの。
同じ『耽美ホラー』でも、アン・ライスの方が好き。

オススメ度:☆

2001.6.9


飢えた海 (冒険)
(ウィルバー・スミス / 文春文庫 1995)

だいたい、本(小説)を買う時は、ふたつのパターンがあります。
好きな作家、チェックしておきたい作家の場合は、新刊(あるいは、まだ持っていない本)を見かけたら無条件で買います。
あとは、タイトルを見て引っかかったら、カバーの説明文を見ます。面白そうだったら、買います。けれどその場合、スカを引くことも多いです。でも、大当たりを引き当てることもあります。
この『飢えた海』は、大当たりでした。
主人公は、ライバルによって会社のオーナーの座を追われサルベージ船の船長になります。そこに、元の自分の会社のクルーザー船が難破したという知らせが入り・・・。
あとは、文字どおり疾風怒濤。700ページ近くを一気に読み通してしまいました。
冒険小説って、自分の中では優先順位が低いのですが、少し順位を上げてみますか。
でも、そうするとますます本の山が・・・(苦笑)

オススメ度:☆☆☆☆

2001.6.10


イマジカ(1〜4) (ファンタジー)
(クライヴ・バーカー / 扶桑社ミステリー 1995)

ふにゃあ、長かったよお。
400ページ×4冊。バーカーのファンタジーはみんな長いんですけど、これは今までで一番。
で、「不滅の愛」も「ダムネーション・ゲーム」も
「ウィーヴワールド」も(あ、これ、読んだ順です。発表順ではありません)共通に言えることなんですけど、現世と異界との関わりというか、“融合”がキーワードになっているようです。
よくあるファンタジーと違って、異界は逃避すべき先でも桃源郷でもなく、そこにはそこの住民の苦悩があり、問題があり・・・。しかし、最後にもたらされるのは、“癒し”であるわけです。たとえ、それがどんなに異様なものであるにしても。

オススメ度:☆☆☆

2001.6.16


新宿チャンスン (ホラー)
(荒俣 宏 / 角川ホラー文庫 1995)

業界初(たぶん、そうでしょう)の風水伝奇ホラー、“シム・フースイ”シリーズの第3作。
今回は、建設中(!)の新宿新都庁の工事現場で起こる怪異を、韓国の風水学をネタに解決していきます。チャンスンというのは、韓国の魔除けの柱なのね。
でもこの主人公、ちっともかっこ良くないです。オタクなのはいいとして、変態だし(滅)。
けれど、ラストがカルピス風味(なんだそりゃ)で吉。やりきれないストーリーが、最後で救われてます。

オススメ度:☆☆

2001.6.16


聖騎士スパーホーク (ファンタジー)
(デイヴィッド・エディングズ / ハヤカワ文庫FT 1995)

あの“ベルガリアード物語”の、“マロリオン物語”の、D・エディングズの新シリーズですよ、お客さん(←誰?)。
と言っても、すでに日本版が出てから6年が経過してるんですけれど。
で、この“タムール記”というシリーズ。
“ベルガリアード物語”とかは、少年の成長と自己発見の物語だったわけですが、今回は違います。
なんて言っても主人公が聖騎士ですぜ、聖騎士。ああ、なんと甘美な響き。
この聖騎士スパーホーク。知略にすぐれ、剣技は並ぶもの無しで、エンデルクさんみたい。でも妻子持ちです。ところが奥さんは某国の女王陛下だし、幼い娘は××の××という思わずニヤリの設定。
まだ5部作が始まったばかりということで、まずはメンバーの顔見せというところ。怪しげな存在がちょっと出て来て引っ込んでしまったり。
2巻目以降に、期待大です。

オススメ度:☆☆☆

2001.6.19


闇の惨劇 (ホラー)
(ジョン・ソール / 扶桑社ミステリー 1995)

少年少女虐待の根暗ホラーが売りのジョン・ソールの作品。
でも、この作品、ちょっとソールらしくありません。陰湿ないじめは、ないとは言わないけど重要な要素にはなってないし。ま、主要登場人物がどんどん死んでいくのはいつも通りの展開ですが。
で、解説で井上雅彦さんが書かれていますが、これって古典的な××テーマなんですね。
幽霊だの怨念だのってモチーフが多い(もう一方としてはバイオテクノホラーがありますが)ソールとしては、珍しくまっとうな(?)ホラーに仕上げてます。

オススメ度:☆☆☆

2001.6.19


竜の反逆者 (SF)
(アン・マキャフリイ / ハヤカワ文庫SF 1995)

またもや○にお気に入りの“パーンの竜騎士”シリーズ、久々の登場なり〜。
今回は、時間的スパンが長く、第1作『竜の戦士』以前の時点から、第6作『竜の太鼓』以降の時代まで、様々なエピソードと人々の成長をからめて描いています。
だから、他の作品と比べると少しまとまりに欠ける反面、懐かしいキャラに出会えて嬉しさもいっぱい。
レサにフ−ラル、ジャクソムに白竜ルース、ロビントン師にメノリ、ピイマアと、ほとんどすべての役者が顔を出してます。しかしいつ結婚したんだメノリ(笑)。
そして、ラストでは驚くべき発見が・・・!(以下自粛)

オススメ度:☆☆☆

2001.6.21


アルハザードの逆襲 (ホラー)
(新熊 昇 / 青心社文庫 1995)

いわゆる、和製クトゥルー神話の短編集です。
とはいえ、下敷きにしてる神話がダーレスが改悪した善悪二元論のやつだし、単にクトゥルーっぽい雰囲気を出しただけの、あまりできの良くない怪奇小説を読んでるって感じ。
やっぱりどうせクトゥルー神話の設定を使うなら、ラヴクラフトの、あのおどろおどろしく救いのない世界を描いてほしいものです。
だったらお前が書け、と言われると、ちと困りますが。

<収録作品>:「真紅の砂漠」、「サントリーニの迷宮」、「奈落の文様」、「アルハザードの逆襲」

オススメ度:☆☆

2001.6.23


誰の死体? (ミステリ)
(ドロシー・L・セイヤーズ / 創元推理文庫 1995)

いかにリリーにハマっていようとも、読書のペースは落とすまじ。(笑)
それはそれとして、中学1年生の5月、英米の本格探偵小説にハマりました。
ヴァン・ダイン、クイーン、クロフツ、カー、クリスティといったあたりを小遣いはたいて買いまくり、読みふけったものでした。
そんな中、名前は聞くのですが当時は作品が出版されていなかったのが、このドロシー・セイヤーズ。ようやく90年代に入って、次々と文庫で翻訳が出始めました。嬉しい限り。
で、この『誰の死体?』は彼女の長編処女作です。たしかに死体消失(?)のトリックも現代から見れば大したことないですが、古きよき時代の英国探偵小説の雰囲気を伝える佳品と思います。

オススメ度:☆☆☆

2001.6.24


緋の陥穽 (ヒロイック・ファンタジー)
(栗本 薫 / ハヤカワ文庫JA 1995)

グイン・サーガの49巻。
ではあるんですけど、実は、これ読む前に、同じグイン・サーガの
『闇の微笑』を読もうとしたんですよ。
ところが、なんかストーリーが前作(『美しき虜囚』)とつながらない。
で、調べたら、なんと途中で1冊買い忘れてたわけですな。なんておバカ。
で、あわてて、これを買って読んだと。
ま、幽閉されたあの人は更なる危地に陥り、都市では全学連(おい)がピケを張り、騒然としたまま次作へ続きます。

オススメ度:☆☆☆

2001.6.26


闇の微笑 (ヒロイック・ファンタジー)
(栗本 薫 / ハヤカワ文庫JA 1995)

というわけで、昨日の続きです。
ストーリーがまんま続いているので、続けて読めてよかったです。
しかし、このタイトル。誰が“微笑”するのかと思えば・・・。
意外と言えば意外、納得と言えば納得ですな。
にしてもヴァレリウスさん大活躍。実は、グイン・サーガの登場人物の中で、いちばん自分に似てるな〜、と思うのがヴァレリウスさんなんですな、これが。

オススメ度:☆☆☆

2001.6.27


呪われた村 (SF)
(ジョン・ウインダム / ハヤカワ文庫SF 1995)

SF映画『光る眼』の原作だと言えば、おわかりですか?
なに、わからん?
ま、侵略テーマのSFといえば、ウェルズの『宇宙戦争』から始まってハインラインの『人形つかい』とかジャク・フィニィの『盗まれた街』とかいろいろありますが・・・。
侵略テーマと言えばジョン・ウインダム、なんですよ。
大好きなB級SF映画の傑作『人類SOS』の原作者でもあるし、期待して読んだんですけど・・・。
う〜ん、期待が大きすぎたんかなあ。ま、書かれた時代が時代ですしね。
発想はいいんだけど、結末がねえ。

オススメ度:☆☆☆

2001.6.28


魔術師
(サマセット・モーム / ちくま文庫 1995)

実は、文学作品って読みません。はっきり言って食わず嫌いです。
モームって、けっこう有名なイギリスの作家ですよね。でも読むのはこれが初めて。
モームの作品だから読むんじゃなくて、主人公のモデルがアレイスター・クロウリーだと聞いたからです。
オカルトオタクの○にとしては、読まざるをえませんやね。
ストーリーは意外と単純で、ヒロインが魔術師の毒牙にかかって、おぞましい実験の・・・
つまり「エリー」にも出て来たアレを作る話なんです、はい。

オススメ度:☆☆

2001.6.29


スピーシーズ (SF)
(イヴォンヌ・ナヴァロー / ハヤカワ文庫SF 1995)

SFサスペンス映画として日本でも公開された「スピーシーズ」のノヴェライゼーションです。
とは言っても、映画は見てないんですよね。
ま、設定はありがち(CETIから始まるところはカール・セーガンの『コンタクト』を思い出させますが、ストーリーはというと『スペース・バンパイア』に近い)で、まるで映画でも見ているように(当たり前)スピーディに進んでいきます。
暇つぶしに読むにはいいかな、って感じ。

オススメ度:☆☆☆

2001.7.3


光の塔 (SF)
(今日泊 亜蘭 / ハヤカワ文庫JA 1995)

1962年に書かれた、日本SFの古典と言ってもいい作品です。
ずっと前から読みたかったんですが、なかなか縁がなくて、今回ようやく。
たしかに、東西冷戦や核の危機が根底にあるし、文体もある意味骨董品のような味があります。
でも、扱ってるテーマはすごいんですよ。
侵略テーマ、ファースト・コンタクト・テーマ、時間テーマとてんこもり。光速まで超えちゃう。
んでもって昭和の時代のあったかい人情話で幕を閉じる。粋ですねえ。
(ただね、文体が固いんで、読みにくかったですけどね。良く言えばコクがある)

オススメ度:☆☆☆

2001.7.3


女神の誓い (ヒロイック・ファンタジー)
(マーセデス・ラッキー / 創元推理文庫 1995)

正統派の“剣と魔法”のファンタジー。・・・なんですが、1点だけ正統でないところが。
普通、ヒロイック・ファンタジーと言えば、主人公は男性。コンビを組むにしても、男同士(ファファード&グレイマウザーシリーズとか)か、男女のペアか、です。
ところが、この作品は、それぞれにいわくを持つ女剣士と女魔法使いが“絆姉妹”となって自らの復讐を果たし、更なる強敵にぶつかっていくという、ほんとに嬉しくなっちゃう展開です。
あとは、読むしかないです!!

オススメ度:☆☆☆☆☆

2001.7.6


メルトダウン(上・下) (SF)
(マックス・マーロウ / 創元ノヴェルズ 1995)

以前、この作者が書いたウイルス・パニック小説『レッド・デス』というのを読んで、とても面白かった経験があります。
で、この『メルトダウン』というタイトルを見ると、チェルノブイリみたいな原子炉崩壊パニックものかと想像してしまうのですが・・・。
内容はそれとは違って、火山の大爆発で成層圏に吹き上げられた灰のせいで温室効果が起こり、北極の永久氷が解け出して海水面が上がって・・・というお話。
でも、淡々としたストーリー展開で、なんというか、パニック小説というよりバラードの『沈んだ世界』とかシュートの『渚にて』のような破滅テーマのSFに近いです。

オススメ度:☆☆

2001.7.9


ダーク・ハーフ(上・下) (ホラー)
(スティーヴン・キング / 文春文庫 1995)

かのホラー界の大御所キングが、リチャード・バックマンという別のペンネームで小説を書いてた(シュワルツェネッガー主演で映画にもなった『バトルランナー』とか)というのは、業界では有名な話です。
で、この作品は、それをモチーフの根底に置いています。純文学小説を志向する主人公は、本業が売れないために、別のペンネームで犯罪小説を書き、これが連続ベストセラーとなります。ところが、それがマスコミにバレそうななったために先手を打って、そのペンネームの葬儀を実施し、マスコミに発表します。
しかし、死ぬのを拒否したペンネームの人格が実体を持って・・・。
『ミザリー』と同様、ものを書く人間にとってはなかなか考えさせられる話ではあります。
キングにしては、プロットが単純だけど。

オススメ度:☆☆☆

2001.7.12


呪われし者の女王(上・下) (ホラー)
(アン・ライス / 扶桑社ミステリー 1995)

「夜明けのヴァンパイア」、「ヴァンパイア・レスタト」に続く、『ヴァンパイア・クロニクルズ』の第3作です。
上巻では、前作でレスタト個人の視点から書かれていたクライマックスに向かう場面が、他のキャラクター(ほとんどが他のヴァンパイアたち)の視点から様々に描かれ、そして下巻では、前作でよみがえった「すべての血の一族の母」(実はタイトルになっている「女王」でもある)アカシャのとてつもない世界変革の野望と、太古の昔よりそれに敵対してきた「双子姉妹の伝説」がからみあって進んでいきます。
それにしても、あの“組織”が出て来たのには、びっくりもしたり納得したり。『魔女の刻』シリーズと同じ世界を舞台にしてるんですねえ・・・。

オススメ度:☆☆☆

2001.7.17


パニック・フィールド突破! (SF)
(クラーク・ダールトン&H・G・エーヴェルス / ハヤカワ文庫SF 2001)

ここでは久々の登場になります、ペリー・ローダン・シリーズ最新刊。(6月は新刊が出ない月なんで、間が空きました)
・・・ふうう。
なんか、ちょっと疲れ気味じゃないっすか、作家のみなさん。
やっぱりこの時期、プロット作家のシェールさんがご病気だったのが原因でしょうか。
マンネリ色が強いぞ〜!!
そろそろ、ケリつけましょうよぉ。
でもここまで来たら最後まで(って、現地ではまだ出続けてるんですけど)付き合うぞ。

<収録作品と作者>:「パニック・フィールド突破!」(クラーク・ダールトン)、「ケンタウルスの時間」(H・G・エーヴェルス)

オススメ度:☆☆☆

2001.7.18


バイオ・ソルジャー (サスペンス)
(ボブ・メイヤー / 二見文庫 1995)

映画にしても良さそうな、B級(失礼)アクション小説。
政府の秘密機関で極秘に作られていた、遺伝子操作による軍事作戦用殺戮生物が、突発事故によって収容施設を脱走。それを追う陸軍特殊部隊の活躍を描きます。
そういや、X−ファイルにも
こんな設定のやつがあったような。
キャラクターが生きてるし、テンポが速いし、なかなか楽しめる出来に仕上がっています。
しかし、ラストで取った作戦の後始末、たいへんだぞ、きっと・・・。

オススメ度:☆☆☆

2001.7.19


無限アセンブラ (SF)
(ケヴィン・J・アンダースン&ダグ・ビースン / ハヤカワ文庫SF 1995)

今ではほとんどSFの1ジャンルを形成しているのではないかとも思われる、ナノテク・テーマのSFです。
ナノテクノロジーというのは、自己増殖・改変能力をもった分子レベルの微細ロボット技術のことで、そのロボットがナノマシーン(「ナデシコ」にも火星のテラフォーミング化の技術として出てきましたね)。
月面に異星から到達した謎のナノマシーンが、建造物を作りはじめます。それと同時に地球上でも休眠中のナノマシーンが発見され・・・と、最先端のハードSF。ラストも夢があって良いです。

オススメ度:☆☆☆

2001.7.22


恐竜の進化と絶滅 (ノンフィクション)
(デイヴィッド・E・ファストフスキー&デイヴィッド・B・ワイシャンペル / 青土社 2001)

ふうう、疲れたよう。
訳者あとがきに、「これは一般向けの著作だから・・・」とか書いてありますが、それは完全に翻訳者の認識不足です! どう見ても学術専門書だよ、これ・・・。
大学の一般教養科目というより、専門科目のテキストになりそうな高度な内容で、しかも翻訳者の日本語がへた。
もう、6800円という値段の元をとるためだけのために、最後まで読み通しました。
内容は・・・タイトルの通りです、はい。

オススメ度:☆

2001.7.27


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