2010.12

フェズのスーク



夕日に映える、世界一の迷路都市「世界遺産フェズ」の全景です。     全体が斜面に出来た町で上手から
下るように見て行くと楽に歩くことが出来ます。  案内図だけで歩けるとすれば、相当の旅慣れた方でしょうが
同じような路地が発達し、全て曲線で繋がっており、空が見えないところが多いから方向感覚が怪しくなります。



この狭い通路の両側は途切れることのない商店の群れで、あろうことかこの空間をバイクが行き来し
荷物をはこぶ唯一の手段「ろば」が背中一杯の荷を積んで通ります。   勿論通行人はよけなくては
通行不能!   喧噪と匂いとで辟易とするでしょうが、これがフェズの魅力なのでしょう。
(画面タッチ ロバのお通りへ)

     
     
    何でもありの商店街が、それでも職業別に地域毎に別れているようで 、履き古しの靴売りまであります。
   世界一狭い路地なんて言うのを見ると「もし、火事になったら!?」 どうするのかと余計な心配をします。 



フェズと言えばこの「なめし皮と染色」を外すことは出来ません。     強烈な匂いのなかで作業する
人の群れを見ると仕事の厳しさを実感せずには居られません。  何か元気を貰ったような気がします。



勿論芸術性の高い工芸の町でもあります。   随所で見る遺跡も凄いですが現存する王様の宮殿
に施されたタイル張りは気の遠くなるような時間を掛けて現在の陶工が施行したに違いありません。