2010.12


メクネスと  ヴォルビリス遺跡



メクネスにある王様の廟は、相当数の衛兵がガードし門には騎乗兵が立つ念の入りようで、どれほどの
大物だったのか知れませんが、永遠に続けるとしたら大変な出費と、余計な心配をしてしまいます。

     
     
  イスラム教では人物を掲げる偶像崇拝を禁じているので、コーランの文字や花鳥の彫刻が多用されています。
  どこの廟や城門にも、タイルの寄せ木細工と漆喰の彫刻模様がまことに精緻に施されて見事なものです
  アラビア文字は右から左に書かれ「アラーは偉大なり」が必ずかかれるそうだが、私にはまったく理解できない。
     
 今夜はメクネス泊まりです。  連れて行かれたのが「ザキ・ホテル」立派な四つ星ホテルです。
壁のタイルや天井の彫刻には、度肝を抜かれます。  流石K社の紹介ホテルと喜びました。
ところが、夕食になってその期待は霧のごとく消え失せてしま居ます。
     
 おなじみの郷土料理、タジンが二種類。  本来ぐつぐつと煮えたぎる状態で提供されてこそ美味しいものを
 事前に加工した食材を、綺麗な飾りのタジン鍋に入れ、ご覧の通りアルコールランプで保温したあります。
 冷たいタジン鍋など手を出すお客は居ません。  皆顔を見合わせて仕方なしに少々つまんでお茶を濁す 
 始末です。  この二品以外に冷たくなって、麺がのびのびのスパゲティーと、これまたぬるい豆の煮物と野菜
     
 これでビックリしてはいけません。  朝食の写真を載せましょう! 
心のない仕事の見本のような料理です。 勝手に食え・嫌ならやめろと言われているようです。
     
 これが全てです。 全て冷たいパン、オートミルに これまた冷たいゆで卵 。 かろうじてヌル温かいコーヒー在り
 皿の数は並んでいますが、バターと砂糖、これにはビックリ他のお客さんも選びようが無くて苦笑いをして居ました。
 これから先の旅が思いやられます。    全て食事まで含まれたツアー料金が二人で、飛行運賃抜きで約80万!
 公務員の学校の先生が初任給3万2千円のお国でどう考えましょう!     K社の担当に食事の件を念押しして
 悪い予想を伝えて置いたのが、ずばりその通りとなりました(9泊10日 二人のツアー)     途中で心配になり
 ホテルの指定を入れてみましたが、現地で取れないと言われ自分でネットで確認したら直ぐ取れるし、明朗な料金
 確認ができました。    現地入りしたら混んでいるはずのそのホテルがガラガラでウエルカムの状態なので二度
 ビックリ。
 他の町では、あろう事か、余りに酷い宿で寒さと騒音で寝られず、夜中の3時に棟を移動する珍事まで発生しました。
 これが4星ホテルの実態なのでしょうか?    そんなことはないでしょう、きっと良い宿があるはずです。  自分が
 指定したフェズのホテルは、予想通りの上物で、差額を払いましたが十分満足できしました。 ところが連泊の二日
 目になぜか外食を強要され、イタリアンとは名ばかりの場末食堂に連行され、ますますK社の方針に疑問を抱く仕儀
 となりました。   
     個人がネット手配を自由にする時代が到来しています、旅行業者も方針転換する時ではないでしょうか。   

ボルヴィリス遺跡



このローマ遺跡の圧巻は、床のタイルです。 これがローマの時代のままかと思うと感激です。
(画面タッチ 変換します)



そのタイルが、一粒一粒の欠片から作り出されているのですから驚異的です。  たまたま
工房でモザイクタイルの加工を見ましたが、ローマタイルはその比ではありません。
(画面タッチで  工房のタイル制作画面に参ります)