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読後メモ index

2014.32014.5

日記の フリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。

e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary1404.html#yyyymmdd


2014年4月

その他


4/29(火・祝)
初めて多摩動物公園に行ってきました。全部の動 物を見る7km のコースを選択。
第一の目的だったサル山を最初のほうで満喫、アフリカ園でライオンを見るためにライオンバスに乗りました。バスの中からライオンの群れの中を見られるので す。
フクロウでテンションが上がり、オーストラリア園でコアラを見る。とはいえ、コアラは通常20時間寝ているらしく、木の上でぐっすり眠りこけているのを見 ただけでしたが。アジア園では二匹のアジアゾウのやり取りが面白くってずーっと眺めてしまった。一方が横になっているところをもう片方が越えて行きたいん だけど邪魔で行けなくて困ってる。でも、寝ているほうは軽く蹴り返したりして全然起きてくれなかったり。しばらくしたら寝ていたゾウが起きたのに、越えた かったゾウはもうどうでもよくなったのかそこでウロウロしている。そのうち二匹で喧嘩しているようなじゃれあっているような感じがあったり、なんだか目が 離せなかった。
人はたくさんいましたが、中がとてつもなく広いので見たいものはストレスなく見られます。食べるところはありますが高い割にそれなりなので、外で調達して 中で食べるのが良さそうです。
帰りは駅にある京王レールランドにも寄りましたが、運転体 験、HOゲージの鉄道模型運転、運転士や車掌さんの制服を着て撮影(子供服)とか、ミニ電車に乗れるとか、電車好きにはたまらない場所だろうなあという感 じでした。

4/27(日)
筑波山(つくばさん。茨城県つくば市。標高877m。男体山と女体山からなります)に行ってきました。
最寄り駅6:41の電車に乗り、つくばエクスプレスのつくば駅に到着後、つくば山シャトルバス8:30発に乗りました。ほぼ満席といったところ。筑波山神 社前まで約40分です。
まず、筑波山神社にお参りをし、神社の中を男体山か女体山かで左右に登山道が分かれます。今回選択したのは男体山側へ登る御
幸ヶ原コース(筑波山神社ー御幸ヶ原)。コースタイム約90分で標高差約610m(というのを帰宅後知った……)。9:36頃、登山開始。途中、ケーブル カーのすれ違いなどが見られたりしてなごむものの、意外と険しい! 高尾山の稲荷山コースより断然キツい! かなり疲れきって10:47に御幸ヶ原到着。そして男体山頂上へは、さらに登らないといけないのだった……(コースタイム15分)。11:00男体山頂上 着。神社にお参りして御幸ヶ原へ戻り、ソフトクリームを食す。310円(320円だったかな?)。濃くておいしい。ほっとひと息つけました。
御幸ヶ原を11:37に歩き出し、今度は女体山へ。それほど広い道ではないのに人がたくさんなので時々渋滞し、最後は岩場っぽい登りがあるのでさらに渋 滞。12:01、女体山のてっぺんは大混雑でそこそこのところで眺めを一瞬楽しんですぐに降りてしまいました。
さて、ここからは下りです。白雲橋コース(女体山頂上ー筑波山神社)。コースタイム約95分で標高差約610mというわけで、登りと同じくらいのキツさ だったわけかー(と、今納得した)。とはいえ、有名な岩たちを楽しむためには仕方がないというか……。「弁慶七戻り」とか「胎内くぐり」とか不思議な眺め の巨岩がたくさんあるのです。それにしても、女体山直下の岩下り、そのキツさ狭さと大混雑ぶりには本当に参りました。登って来る人たちが途切れないし、譲 られるような感じでもないので、タイミングを見計らって端の降りられるところを選んで無理矢理降りていくしかなかった。下り始めは12:09、下りきった ところが13:39。
御幸ヶ原コースも白雲橋コースもどちらもキツかったですが、白雲橋コースの岩ゴロは登りにしたほうが楽しいかもしれないなあ。
筑波山神社まで降りて、神田家でお蕎麦を食べ、天狗まんじゅうをバラで買いその場で食べた。天狗まんじゅうが思った以上においしかったので、もっと買えば 良かったかも。
筑波山神社前からつくば駅まで戻るバスには臨時便が出てました。私たちは14:40のバスでつくば駅へ。

今回の筑波山のコースは今まで一番キツかった! 高尾山と同じようなものだろうと大きな勘違いをしてたけど、標高差610mだったわけで、500mを超え るとやっぱり大変なんだなーと実感した。とはいえ、岩ゴロの道はキツい反面、舗装された坂道をてくてく降りるより脚の疲れはマシに思う。てくてく降りられ ないから負担が少ないのかもしれません。ただ、頭は疲れます。なぜかというと、岩の下りは私にとってはパズルみたいなところがあるからです。次の一歩をど こに置けば楽で安全か瞬時瞬時に選んでいかなくてはいけないところが。

南信州菓子工房の輪ぎりレモン。すっごくおいしいです。

4/22(火)
昨日の夜はお酒を飲みに行き、気付いたら日本酒を2合飲んでました。ずっと座っているとわからなかったけど、立ち上がったらクラクラする。最寄り駅からの 歩きは、ゆらゆらしてたと思う。帰宅してバタンキュー。起きたら頭も痛いし気分も悪い。お酒が抜けてないのだな……。昨晩、お店でもチェイサーのように水 を出してくれていたのにほとんど口にしなかった。帰宅後も水を飲まなかったのが悔やまれる。これが噂の二日酔いってやつかあ。午前中はひたすら寝て、午後 になって運動を少ししてみた。いつもより頭も身体も重い。お風呂に入ったら少しはすっきりしたけれど、完璧に普段通りではないな。二日酔いって怖いと思い ました。きょうが休みの日で良かったです……。

4/20(日)
岩根山(いわねやま。埼玉県長瀞町。標高470m)へ行ってきました。
まず寒い! 長袖メリノウール+長袖化繊+薄手フリース+ウィンドシェル。そして、いらないだろうと思ったマフラー+手袋+ニット帽も大活躍。途中で会った自転車隊の 人に「寒いですよねー」と話しかけられ、「こうですよー」と手袋を見せてこたえました。「やっと温まってきたけど、手袋をしても手が寒いです」とおっ しゃってました。
そして今回の山登りで忘れられない体験。3回も道を間違えた。なぜだか良くわからない……。

朝7:01に最寄り駅を出発し、8:50から歩き出し。岩根神社へ向かう山道に入るところで「つつじ園」の入園料800円を払います。岩根神社に近づくに つれ、ピンクのつつじが増えてきて、頭の上にもつつじ、地面に落ちたつつじと自分の周り全体がピンクの空気に包まれたような感覚になります。つつじ園は、 花にそれほど興味のない私でも感動するくらいの美しさでした。ほぼ満開だと思うのですが、混雑はしていなかったですし、むしろ人はまばらでした。

さて、そこから先、神社を経由して葉原峠へ向かい、到着したのは良かった。が、そこでまず最初の間違い。ガイドブックに「ここから舗装道路と分かれて、山 道へ」とあったので、山道を進むもののなんかおかしい。いったん葉原峠まで戻ることにしました。すると道路を挟んで向かい側にも山道があり、そちらが正し いようでした。方角を確認すべきでした。

さて、その正しい山道へ入ったのはいいものの、そこで2回目の間違い。「日本水・植平との分岐」のところで曲がるべきだったのを何故だか曲がらずまっすぐ 南へ進んでしまい、やっぱりなにかおかしいと思い分岐まで戻る。

その後、まあまあ順調に春日神社のある金ヶ岳へ着いたはいい。とうとう今回最大の間違い(?)です。そこから「金ヶ岳の山頂からは少しだけ来た道を戻り、 分岐を法善寺・野上駅方面へ下っていきます。はじめはかなり急で、少し岩っぽいところもあるので、十分注意して下ります」とガイドブックにはあります。山 頂にある標識「法善寺・野上駅方面」は西を指している。地図を見ても向かうのは西。なので大丈夫と思い、かなり急な岩っぽい下りを進みますが……、これが 危険を感じるほどキツいし道らしい道ではない。それがあまりにも続く。ガイドブックの地図によると20分歩けば法善寺へ着くはずがどう考えても着かない し、先が見えない。急な下りの恐怖感と不安感が募り、さすがにこれはまずいと思い、春日神社まで登り返すことにしました。登っても相当キツい道でしたが、 もう必死だったので這うようにして!

頂上からは、今回は、ガイドブックにある「山頂からは少しだけ来た道を戻り、分岐を法善寺・野上駅方面へ」というのを意識して道を戻りました。でも、「か なり急で少し岩っぽいところもある」下りではないんですよねえ……。そういう下りはさっきの山頂からダイレクトに標識が伸びている道のほうだと思うのです が。この記述の矛盾に混乱させられました。
選んだ道は迂回路という感じで、ガイドブックにある20分ではなく40分くらい歩いたと思います。このあたりの謎がいまいち解けない。“勇気ある撤退”を して無事に帰ってきましたけど、ガイドブックを鵜呑みにしても危ないなあと感じた経験でした。

帰宅してからこんなふうに迷った人はいないのかしらん、と調べてみたら、3つ目の恐怖体験と同じ経験をした人がヤマレコにいました。それも3日前に投稿し ているようで、辿ったルートもほぼ同じ! 春日神社のある山頂からダイレクトな道を選び、倒木のあるところに気づいたもののまさか道ではないと思いそこは 通らずというのも同じ(どうやらそれが“正解”の道だった模様) そして、2つ目の「日本水・植平との分岐」もやっぱり同じく進んでしまっていました。同 じガイドブックを参考にしたのかなあと思いました。

コースタイムは3時間20分ですが、もちろん4時間過ぎました。帰りは野上駅には戻らず長瀞駅まで歩き、お蕎麦を食べて長瀞駅から帰宅。

4/8(火)
東野圭吾『幻夜』を読み終わった。『白夜行』の続編のよう でありながら、同じような事件が起こり、しかし描かれ方は異なる。つまり、不可解な事件が起こる が、犯人は読者に知らされるし実行犯の心情も描かれる。ただし、女性主人公の心情は描かれない。
『白夜行』と似たような展開でありながら表現の仕方が違うだけでここまで印象が違うのか! という驚きが一番大きい。二つを読み終えてみると(別の物語ではあるが)『白夜行』は『幻夜』を実験小説化したもののように思える。『白夜行』が美しく思 えるほど、『幻夜』は通俗的だ。『幻夜』だけを読むのは意味がないような気がする。『白夜行』と『幻夜』は二つでひとつ。まるで、『白夜行』での雪穂と亮 司のように。
『白夜行』での「心情が描かれない」「犯行計画が出てこない」「犯行の一部始終が描かれない」と、ないないづくしの目隠し状態がどうしてこんなに二人の関 係を美しいものに思わせてしまうのか、不思議だけれどそこが魅力なのだと改めて思った。

泡坂妻夫『乱れからくり』も読みました。宇内舞子さんが すっごく魅力的なんだけど、どうやらシリーズ化はしていない模様。なんてもったいない!

篠沢秀夫『美しい日本語の響き 母国語を知り、外国語を学ぶためのレッス ン』を少しずつ読んでいる。日本語の音の解説を読んで新鮮な驚きを感じる。そして そのあとにフランス語の音の解説を読むから理解しやすい。できるかできないかは別ですけど……。例えば「日本人はフランス語の「私」を言えない」の章は身 にしみる。「ジュ」とはいえないで d音の入る「ヂュ」になってしまうから、「日本の方ですね?」ってわかられちゃうらしい。立場を逆にすると、フランス語には母音が2つ続くということはな いから、日本語の「おばさんとおばあさん」とか、「おじさんとおじいさん」の違いは難しいらしいとか。英語フランス語ドイツ語イタリア語の音の解説があり ます。

先週のNHK 歴史秘話ヒストリアで「清少納言」のこと をやって面白かったので、枕草子をちゃんと読んでみたくなった。角川文庫の『ビ ギナーズ・クラシックス 枕草子』を買って読み始めています。現代語訳と原文、そして解説があるのでとっつきやすいし面白いです。

4/1(火)
米澤穂信『満願』。「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」 「関守」「満願」、6作品の短編集。“犯人”の思惑や悪意に語り手が気づき、やりきれない思いにか られたり、巻き込まれたあとに気付いたり。中でも、理不尽というには甘すぎるとんでもない恐怖で終わるのが「関守」。また、語り手と読者のみが真実を知る 物語もある。一番好きなのは「万灯」。罪の報いが目に見えないものによって逆襲される恐怖、そしてそれを解決しようにもにっちもさっちもいかない状態で終 わるところに救いがなく、ただただ恐ろしい。

東野圭吾『白夜行』。今頃になってやっと読みました。 あー……とても、暗い。重い。主人公二人の「感情の表現がなされない」のが有名なようですが、なのに 彼らの悪意がきちんと感じられるのが凄い。彼らがやったとは明確には書かれなかったり、ほのめかしで終わったり、推理や想像がなされる。でも、彼らに違い ないと読者にちゃんとわからせてしまう。……というのは、この物語を読んだ人が誰しも抱く感想でしょうね。
雪穂の本性に異質なものを感じた人たちが彼女を表現する場面を読むのが好きだったなー。ああ、この人たちは気付いているのね! という快哉というか、一緒 に悪口に参加したい気分というか。しかし、雪穂が自分の周りの女性を陥れるのに同じ方法を使ったということは、そのダメージを知ってということであり、ど れほどそのダメージが強いかという表現でもある。20年近くも負の感情を持ち続けるエネルギーはとてつもない。白夜の中を歩いているようだというのは、い つも目が覚めていなくてはならない、真っ暗にしたら敵にやられてしまうという意味もあるのだろうか。少なくとも、夜、まっくらな中でぐっすり眠れるような 平安は感じられない。
亮司が作った男の子と女の子が手をつないでいる切り絵が印象に残る。彼の心の中のやわらかい部分の表出を感じさせる、こちらをせつなくさせるには充分なも の。

新しいお財布を使い始めました。

最近、なんとなく気分が落ち込んでいる。でも眠れているし、本も読めているし、スポーツクラブにも行っている。去 年の4/2にも同じことを書いていたのでこの時期のいつもの状態なのだろうと少し安心した。

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