記事No | : 1780 |
タイトル | : Re^3: 死の迎え方 |
投稿日 | : 2012/12/02(Sun) 23:37:58 |
投稿者 | : 桃青 |
> 桃青さん、お母上様のご介護のご苦労お察しします。
ありがとうございます。
母の介護をはじめて、4年目に入ろうとしています。
介護度は4になりました。
振り返ってみれば、介護度2くらいのころが、母も私も一番葛藤がありました。
一時は険しい顔をしていた母も、今は、穏やかな顔をしていることが多くなりました。
ずっとこのままなら、いいのにと思うのですが、此処で留まるということはないので、またそのうち越えなければならない山はくるのでしょう。
> 私の祖父母、両親とも認知症にならずに逝ったので、認知症という病をよく知りません。ご本人は病に苦しんでいるのでしょうか?それともまったく訳けも分らず苦しみなどないのでしょうか?
>
そのあたりはよくわかりませんが、
本人が苦しみを訴えるということはありません。
母は、狭心症だったのですが、「ストレスが無くなったので狭心症の症状は、もう出ていない無いだろう。」
と、主治医は言われます。
プライベートで付き合いのある他の医者にも尋ねてみたのですが、やっぱり認知症になると狭心症でなくなるそうです。
悪いことにも、何かしら良いことはあるものですね。
ただ、医者は大体が「空観」のひとが多いので、プライベートでオフレコとなると、
「狭心症であっさり逝ったほうが、家族は楽なんだけれど、これから長いよ〜。残念だね〜。」
なんて言うのですよ。
そんなこと言われたら、返事のしようがないじゃないですか。(笑)
> 昨年、現役のとき勤務していた会社の元上司が東京駅で脳溢血で倒れました。
> かなり重症で、意識は戻ったのですが後遺症が重く、家族の顔もよく見分けられないそうです。
> 現在、息子さん夫婦が引き取り、有料の施設に入っていますが、3ヶ月以上いるとリハビリ回数が半分以下になるとのことで、施設を転々としているそうです。
>
脳溢血から認知症になる例も多いようですが、認知症にならなければ、気長にリハビリすれば回復される例もこれまた多いようですね。
> 認知症にしろ脳溢血にしろ脳の病は死期が見えないうえ、家族に辛い介護の苦労と多大な金銭面の負担をかけるので、ある意味ではガンより始末が悪いですね。
現在は介護保険がありますので、なんとか介護できますが、
母のような認知症のかたは現在、350万人。
これから団塊の世代が老人になるともっと増えると予測されています。
このままでは、介護保険制度が保てなくなるのではないか、と、介護の現場の方々は心配されています。
ガンなら叔父や修業者さんのように「延命処置は拒否します。緩和ケアだけしてください。」と、意思表示もできるし、意思表示がなくても、阿吽の呼吸で「自然にやさしく」ということも可能でしょうが・・・。
認知症は、施設へ入ったほうがケアが行きとどくので、長生きするとケアマネさんは言われます。
「認知症で施設へ入って、10年、15年。90歳以上は当たり前、100歳を超えたひとも珍しくない。みんな元気よ〜。ぴんぴんしてるわよ〜。」と聞くと、認知症の老人で埋め尽くされた日本の将来の姿が目に浮かぶ。
いや、ほんと、どうなるのでしょう。
食べて、排泄して、食べて排泄して、食べて排泄して、
毎日毎日、ただそれだけ。
誰かに世話されなければ、食べることもできなければ、たちまち垂れ流された大小便の中にいることになる。
そんな姿で、10年15年を生きるのですよ。
自分がそうなら、と思うと、耐えられません。
ボケる前に死ねたらいいな。