憶曼珠沙華
憶昔少年愛野園, 逐花帶網探郊村。 至今黄稻秋光好, 石蒜不如已往丹。 |
憶ふ 昔 少年 野園を愛し, 花を逐ひ 網を帶して 郊村を 探れり。 今に至るも 黄稻 秋光 好しきも, 石蒜(せきさん)は 如(し)かず 已往の丹(あか)きに。 ***************************** |
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秋がまた訪れたが、小さい頃、虫取り網を持って、近郊の田園地帯に行ったのが懐かしく思い出される。今は町に変わってしまい、田圃も小川も全て無くなってしまったが、当時は、遥か彼方まで田圃が広がっていた。別天地だった。記憶の中の田園の麗しさは、今、眼前のものよりもより鮮烈に輝いている。 |
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・石蒜: | 曼珠沙華。ヒガンバナ。 |
平成十九年九月十二日 |
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