鶏
天地雖蕭森, 鶏鳴函谷岑。 司晨正不阿, 獨秀報眞心。 |
伊勢丘人先生所蔵 |
天地 蕭森たりと 雖も, 鶏は鳴く 函谷の岑。 晨を司ること 正に 阿らず, 獨り秀いづ 眞を報ずるの心。 ***************************** |
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備前焼で、(初代)小西陶古の大正か昭和の初期の作品を詠いました。 --------------------- 孟嘗君は函谷関を開けさせるために、朝が来たように見せかけようと鶏の鳴き真似を(家来が)した。すると、辺りの鶏も附和雷同して鳴きだした。しかしながら、情勢に阿(おもね)らずに、正しい時を告げるのは、本来の鶏の重要な使命であり、たとえ、一羽だけになっても正しい時を告げ続ける姿が(この鶏には)うつし出されている。 |
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平成十九年九月二十一日 |
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