片男逝波
虎踞城下少年遊,
浩隔南山歳月稠。
若浦片波去不返,
金蘭一瓣向西流。
(合掌)
虎踞
こ きょ
城下 少年に 遊び,
浩
はる
かに南山を隔てて 歳月
稠
おほ
し。
若浦
じゃくほ
の
片波
へん ぱ
去りて
返
かへ
らず,
金蘭
きんらん
の
一瓣
いちべん
西に向かひて流る。
(合掌)
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・片波:
(日語,即逝波;亦指日本地名
片男波
。)
片男波
かたをなみ
。寄せる波はあっても、返す波はないと云う波。逝波。万葉の歌人・山部赤人の「
若
わか
の
浦
うら
(=
和歌
わか
の
浦
うら
)に
潮
しほ
滿ち
來
く
れば
潟
かた
を
無
な
み(=
片男波
かたをなみ
)
葦邊
あし べ
をさして
鶴
たづ
鳴き渡る」に基づく地名。もっとも、「
潟
かた
を
無
な
み」は「干潟が無くなるので」の意だが、現・
和歌浦
わ か うら
近くの海岸名
でもある。
平成二十年一月八日
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