犬を躍らせ 金剛に上れば,
疾驅して 落黄を踏む。
雪花 亂るるも 管はず,
山徑 還た 騰驤す。
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犬を連れて、金剛山麓の赤坂城址に行った。雪が舞いだしたが、変わることなく走って登った。赤坂城中の落ち葉の積もった道が、ことのほかお気に入りのようだ。
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・躍犬: |
馬を躍らせる力量はないので、犬を躍らせて行った。唐・杜甫の『閣夜』に「歳暮陰陽催短景,天涯霜雪霽寒宵。五更鼓角聲悲壯,三峽星河影動搖。野哭千家聞戰伐,夷歌幾處起漁樵。臥龍躍馬終黄土,人事音書漫寂寥。」とあり、宋・劉克莊の『玉樓春』に「年年躍馬長安市,客舍似家家似寄。錢換酒日無何,紅燭呼盧宵不寐。 易挑錦婦機中字,難得玉人心下事。男兒西北有~州,莫滴水西橋畔涙。」とある。 |